水道橋 京城で「最強のロース」をいただきます

「日本で一番旨い牛ロースを食べさせてくれる店。」
「生肉をごはんで食べに行こう。」

私がこのお店を紹介するときに使う言葉だ。

場所は水道橋駅を市ヶ谷よりの出口から左へ。
マクドナルドの角をさらに左に曲がり
１００ｍ程歩いた左手にある。

大きな看板が目印。

神保町や自由が丘に「京城園」というお店もあるが
水道橋、北千住、最近恵比寿にもできたらしい、
焼肉京城というお店だ。



このお店を見つけたきっかけは、
思い出すだけでも懐かしい。

私が社会に出たばかりのホヤホヤの時期、
今から１０年ほど前だ。

取引先の経営状況が危ないとの情報で
当時の上司とともに債権回収に向かった帰り。

昨日まで通常業務をしていた会社が
もぬけのカラになっていた衝撃は今でも忘れない。
上司とトボトボ歩いていた先にこのお店があった。

「景気づけに肉でも喰うか？」と入ったお店なのである。

その時に受けた感動と思い出が冒頭の言葉を
生み出してくれたのだ。

今ではテレビのランキング番組の常連にまで
なってしまった売れっ子店の当時がとても懐かしい。

今と昔の大きな違いは２つだけある。

昔はカード払いができなかったが今はできる。
初めて行ったときは、あまりの旨さにレスラー喰い
してしまい上司と２人で４万数千円。

持ち合わせがなくカード払いをしようとすると

「うちはカード使えないんですよ。
この先でキャッシングできますから」と
案内された。

もちろん当時はコンビにＡＴＭなどといった
便利なものはなかったので、仕方なく修羅の門をくぐった。

もう１つの変化は昔は運がよければ「上カルビ」にありつけたが
今では予約しなければほぼ「上カルビ」にありつけない。
しかも予約も１人１皿までだ。

今回予約をしなかったので「上カルビ」を食べなかったのだが、
上品な脂で酒で食べる焼肉といった印象だ。
塩でたのみ余分な脂を炙り落として焼酎と一緒に食すと
非常に旨い。

前段長く申し訳ないが、
それだけ思い入れも強くオススメできるお店なのだ。

ユッケと上ロース、レバー、キムチと酒、
卵スープに大ライスを注文する。



まずはユッケとごはんで腹ならしを・・・
独特の漬けダレが肉の甘みを引き出していて
ごはんがどんどん入る。

普通焼肉店に入るとタンやミノなどいろいろな部位を
注文するのだが、この店ではそれはしない。

余計な肉には目もくれず、
ひたすら大好物の「上ロース」を追加するのだ。



これが絶品上ロース。

お店の人が「生でも食べれます」と言うように、
野蛮と思うなかれ、新鮮な生肉でガツガツ食べられる。

ユッケ同様秘伝の漬けダレが決め手なのだ。

焼くのがもったいなく感じ、軽く炙って食べる。



肉の旨みが閉じ込められてさらに旨い。

古今東西様々な焼肉を食べてきたが
ことロースに関してはこの店より
旨い所にはお目にかかっていない。

最初の注文を平らげたあとは
納得が行くまでひたすらごはんと上ロースを追加する。

邪道だなんだと言われてもこれが私の幸せなのだ。
おいしいお肉をご馳走様でした。



おいしい焼肉屋さんをご存知な方へ

大好物です。
自分の価値観を変えてくれるお店を
ご存知でしたら是非お教えください。

水道橋　焼肉京城
上ロース　￥2,000
甚平満足度　★★★★★★★
甚平満腹度　★★★★★★★

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