欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

街の姿

2008-01-03 | poem
見よ、あの赤いランプ輝く摩天楼が、私たちの生きる場所。
霧雨に白くぼやけているのが私たちの街。
あそこには欲望が渦巻いている。人と人の凌ぎを削る音が聞こえる。
愛情も裏切りもすべてを含んで輝く街。

自分を見失い街の隅で倒れゆく者。
貧困に押し流され、すべてを失いつつある者。
無垢な感情しか知らず、目の奥に魔性を宿す人に背中をみせる者。
苦しみながらも、誠実さを手放さない者。
すべてを宿す街。すべてを包み込んでいる街。

ネオン輝き、街はまるで珠玉の宝石を散りばめたよう。
霧雨けむる暗闇にどんよりと存在感を漂わしている街。
見よ、あれが私たちの生きる場所。
あそこが私たちを変え、私たちを導く場所。
導かれる場所ははたしてしあわせの園か。灰色の空間か。
激流のような街での出来事。
その果てに私たちに待っているものは・・。

祈りの先にある希望を見失わないように。
現実にあらわれるあらゆるものに心を明け渡さぬように。
あなたはあなたなのだから。
街の魔性にほほ笑むなかれ。
悲しみに心を奪われるなかれ。
自らを抱き、激流に吹き飛ばされぬように。
そして、あらゆる時にも光の印を見逃さぬように。