晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

思い出の山  斜里岳  2001年7月12日

2022-06-04 15:37:13 | ハイキング
羽衣ノ滝 落差25m


期日 : 2001年7月 12日

コースタイム、天気 曇り
 清里町民宿北ノ屋(JR駅前)4:30=静(せい)岳(がく)荘(そう)5:00~20―下二股6:00―羽衣ノ滝6:30―見晴ノ滝6:50―七重ノ滝7:00―上二俣7:30―馬ノ背8:00―斜里岳山頂8:30~9:00―馬ノ背9:20―上二股9:40―熊見峠10:20―下二段11:00―清岳荘11:30=清里町=雌阿寒温泉 野中温泉YH 13:00
 歩行時間5:40(登り3:10、下り2:30) 距離8.3km、標高差 1547-685=862m、累積標高+1004m
グレーデング C,3

記録、感想
 斜里岳はオンネヌプリ(老たる山)と言われていたとのこと。麓から見ると尖ったきれいな山である。
 プレハブの静岳荘の登山口駐車場から出発。一ノ沢の脇の登山道を右岸左岸と渡渉して下二股から旧道コース(沢コース)を登り新道コースを下りた。


        再建中の静岳荘


        下二股の下を渡渉

 ハイライトである水蓮ノ滝、三重ノ滝、羽衣ノ滝、万丈ノ滝、見晴ノ滝、七重ノ滝、竜神ノ滝、霊華ノ滝が次から次へと出てくる。羽衣ノ滝、万丈ノ滝など大きい滝は注意して登った。鉄分が多い沢なので登山靴でも滑らないが注意が必要である。


        羽衣ノ滝 落差25m 


        万丈ノ滝 落差30m 右側を登る


        見晴ノ滝 落差10m 左側を登る


        七重ノ滝 落差10mと右の竜神ノ滝 落差6m


       霊華ノ滝 落差15m


 上二股からは登山道となり、傾斜が増してくると胸突き八丁の急坂。ガレの急坂をジグザグに登ると馬ノ背分岐である。ここだけ樹木がなくガレ場となっている。左手にハイ松の登山道が続く1510mピークとガレ場の山頂が見えた。鞍部には銀色の斜里岳神社があった。ガレ場を登るとすぐに山頂であった。


        ガレ場の馬ノ背 左は1510m斜里神社があるピーク 右奥が山頂


        斜里神社から山頂を望む


        頂上から馬ノ背を振り返る 左下のガレ場か馬ノ背 左, 南斜里岳、中央, 1508mピーク
        中央, 白い所が斜里神社


        斜里岳山頂 立派な標識がある


 立派な標識があった。晴れていればオホーツク海や羅臼岳、摩周湖とカムイヌプリ、阿寒岳と屈斜路湖がきれいに見えるはずであるが、残念ながら霞んでいた。風が強く寒いので写真を撮ってすぐに下った。頂上から馬ノ背の稜線はお花畑で、ヨツバシオガマ、チシマキンバイ、ハクサンチドリ、エゾセンテイカなどが咲いていた。下りは新道コースを下った。熊見峠から尖った丸い山頂が厳しく見えた。1075m尾根から、きついダケカンバの急坂を下り下二股へ降りて静岳荘へ戻った。


        ヨツバシオガマ


        エゾセンテイカ


        チシマキンバイソウ


        ハイオトギリ


        ハクサンチドリ


        北東方向 知床連山のパノラマ  北は国後島方面(画像なし)


        東南東方向


        南東方向 南斜里岳


        南方向 1508m峰


        南西方向 カムイヌプリと摩周湖


        西方向 阿寒の山々と屈斜路湖


        阿寒の山へ向かう道で川湯硫黄山に立ち寄る


        第三展望台に立ち寄り摩周湖を見学


       斜里岳ルート   
  

  
 
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思い出の山 羅臼岳 2001年7月11日

2022-06-02 18:08:47 | ハイキング
知床峠から羅臼岳


期日 : 2001年7月 11日 
コースタイム、天気 雨後曇り
 ウトログリーン知床4:00=岩尾別温泉H地の涯(朝食)4:30~5:00―木下小屋5:05―オホーツク展望5:30―弥三吉水(やみきちみず)6:00―銀冷水6:43―大沢入口7:02―羅臼平7:29―岩清水7:45―羅臼岳山頂8:14~18―岩清水8:55―羅臼平9:12―銀冷水9:46―弥三吉水10:20―オホーツク展望10:48―木下小屋11:15―岩尾別温泉三段露天風呂11:40~12:00―岩尾別温泉12:25=知床峠=フレペの滝=オシンコシンノ滝=斜里町民宿北ノ屋17:00
              時間 6:11(登り3:14、下り2:57)、 距離14.1km、標高差1661-220=1441m

記録、感想
 花の百名山、羅臼岳に登る。山名の由来はアイヌ語の「ラウシ」からきており、ラは「動物の内臓物」、ウシは「たくさんある所」とのこと。中央火口丘、溶岩ドームが形成されている成層火山。
 
 昨日話をした人より「車を止める場所がなくなるから早く行った方が良い」とのアドバイスにしたがって4時に出発。調理場より朝食のオニギリをもらう。そこには「気をつけて登山してください」とのメモ。気遣いに感謝。
 朝は3時頃より明るくなり早い。外を見ると雨は降っていない。よかった。知床自然センターのあたりで鹿に出会い急ブレーキ。向こうも驚いたがこちらも驚いた。鹿や狐にぶつからないよう注意して運転していく。カーナビにない道を岩尾別温泉へと走る。ホテル地の涯に4時半に着く。大きく立派なホテル。予約できず残念。

 ホテルの前の道端に駐車。準備しているとユカタを着た人が歩いてくる。なんでも露天風呂がすぐそこにあるという。山からおりたら行くことにする。ここでオニギリの朝食。出発しようとしたとたんに雨。残念。昨日はすばらしい天気だったのに。カッパを着て出発。幸い雨はあまり強くない。ホテルの右横に行くと木下小屋。立派な小屋だ。ダケカンバ、カエデ、楢の比較的良い道。きっと小屋の人が手をいれて整備してくれているのであろう。オホーツク展望では雨で何も見えない。弥三吉水を過ぎるといきなり平らな道の極楽平。晴れてれば気持ちの良い尾根。ここより岩と木の根の急坂を登ると銀冷水。


   木下小屋


        銀冷水

 少し行くと木がなくなり羅臼岳が見えてきた。ウコンウツギの花を見ながら歩くとガレた大沢入口に出た。両側にエゾコザクラが可憐に咲いていた。大沢を少し登ると雪渓が残る谷の間のガレ場。雪渓の上に土がかかっていて滑らないが一ヶ所急な岩場を注意して登る。沢の土がほれたところを登ると緩やかなハイマツ帯の羅臼平。広場には木下弥三吉のレリーフがあった。


        ウコンウツギ


        大沢入口


        羅臼平とイソツツジ


        羅臼平から三ツ峰

 岩に書かれた標識を右折し頂上をめざす。しばらくはイソツツジやハイマツの道を行くと水が滴り落ちている岩清水。ここで喉を潤しいよいよ溶岩の登りにかかる。大きな溶岩の塊がゴロゴロしたところにイソツツジ、キバナシャクナゲ、アオノツガサクラがきれいに咲いていた。岩場で下りの二人とすれ違う。かなり早い人がいると感心する。


        ハイマツ帯を抜けると岩の登り


        頂上直下の岩場 

 頂上は風が強く誰もいない。三ツ峰、硫黄岳方面はガスが少し晴れて見えた。写真を撮りすぐに下る。下りは花の写真を撮りながらのんびり下った。花の楽園という感じで登山道のいたるところでエゾノツガザクラ、イワヒゲ、アオノツガザクラが咲いていた。下りで登ってくるニグループに会う。もう少し早ければ頂上で写真を撮ってもらえたのに残念。


        山頂から三ツ峰、サシルイ岳、硫黄山方面を望む


        山頂から南西方面 左、羅臼温泉 右、宇登呂、オホーツク海方面


        イワヒゲ、羅臼平からガレ場一帯 


        エゾノツガザクラ


        アオノツガザクラ


        キバナシャクナゲ


        イソツツジ

 帰りに岩清水の湧き水がおいしいので三杯も飲んだ。ようやく羅臼に登ったという実感が湧いてきた。羅臼平まで来るとガスが晴れ、頂上の溶岩ドームが見えた。だんだん天気が良くなってきた。しっかりカメラに収める。カメラも大分雨でぬれてきてまずくなってきた。極楽平あたりで雨が上がる。道もよくドンドン下る。


        羅臼平


        コケモモ 羅臼平にて

 木下小屋で無事帰ったことを登山届に書く。水が引かれていたので靴を洗う。ありがたい。車に荷物を置き待望の露天風呂に入る。水で薄めてあるがかなり熱い。一つ上の風呂は熱くてとても入れない。のんびり露天風呂を独占し豪華な気分。
 この後、知床峠へ行き青空が出て来るのを待って羅臼岳の写真を撮った。頂上はきっとすばらしい展望だろう。フレペの滝、オシンコシンの滝を見て清里町の民宿に向かった。


        岩尾別温泉露天風呂


        知床峠から羅臼岳


        展望台からフレペノ滝 落差100m


        オシンコシンノ滝 落差50m


     羅臼岳ルート





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思い出の山 原生花園と知床硫黄山 2001年7月10日

2022-06-01 12:17:11 | ハイキング
展望台より硫黄山


期日 : 2001年7月10日
日程及びコースタイム
 女満別空港9:40~10:00=小清水原生花園10:40~11:00=硫黄山登山口(昼食)12:30~13:00(250m) 
 
 硫黄山登山口13:00―硫黄採掘跡地13:27―新噴火口最上部13:57―沢への下り口14:30~35(標高970m 引き返す。頂上
 まで16:35の予測)―新噴火口最上部14:57―硫黄採掘跡地15:18―登山口15:35

 登山口=カムイワッカの滝登り口16:00(300m)―カムイワッカの滝16:20~55(370m)―滝登り口17:15=知床五湖17:20~50=民宿グリーン知床 18:11
              所要時間 登り1:30 下り1:05、標高差720m

記録
 梅雨を避けて北海道の山に登る。高山植物もきっときれいだろうと期待。出発が遅かったため羽田空港に着いたのが15分前の7時40分。しかもJASのカウンターは京急から離れているのであせる。重い荷物を背負いながら走ってようやく十分前にチェックイン。ほっとする。窓側の席が取れたけど、どこを飛んでいるのかわからなかったが女満別空港に着陸する際、空に尖った頂上を突き出している斜里岳がわかった。着いてすぐにレンタカー、プラッツ1.3Lを借りる。走行距離1990kmのピカピカの新車。8000円/日と安い。
小清水原生花園を見るため少し遠回りであるが網走を回って244号線を通り知床に行く。車が少なくなんとなくアメリカのバッファローの雰囲気。天気がよく、海岸に出ると斜里岳がみえた。しかもエゾセンテイカ、ハマナス、エゾカワラナデシコが涛沸湖の湿原に咲いている。空は青いし人も少なく気分がウキウキ。絵になる風景である。道路の左側の草地は、エゾセンテイカなどがズーと咲いている。       
 しばらく行くと小清水原生花園。観光バス、車もまだ少ない。展望台をとおり一周する。


        小清水原生花園から斜里岳 


        エゾセンテイカとスカシユリ


        小清水原生花園


        ハマナス


        小清水原生花園から知床連山(天覧ヶ丘展望台より)



原生花園はまだ見たいが早めに切り上げて知床へ急ぐ。途中、以(い)久科(くしな)原生花園があったがパス。
 このへんは、海別岳や羅臼岳を始めとする知床連山が海の上に見えてすばらしい。急いでいたため車を止めなかった。宇登呂温泉に着き唯一のコンビニでカツドン弁当を購入しカムイワッカの硫黄山登山口に急ぐ。知床五湖の分岐から砂利道になり、軽自動車の後について行く。カムイワッカ展望台についたのは予定より30分遅れの12時30分。食事をして準備を終えたら、1時になってしまった。
 一時間遅れでは頂上まで行って戻ってくるのは難しいので3時まで、できるだけ登ることにして出発。
登山口に、「熊が出ること、帰りは3時までに下山すること、北海道は日が暮れるのが早い」などの注意書きがあったため、頂上まで行けば帰りは暗くなる可能性が高いと判断した。でも天気かすばらしくせっかく来たのだから3時まで登り引き返すことにした。登山道は樹林帯を登ると展望台付近から木がなくなり岩の登り道となる。オホーツク海に遊覧船が走っているのが良く見えた。大きな岩のゴツゴツした道を登っていくと硫黄採取地跡にでた。振り返るとカムイワッカの滝の湯に人が入っているのが見えた。この辺から所々噴気孔があり硫化水素の臭いがする。新噴火口最上部よりまたハイマツなどの樹林帯になり、木の根が出た急な道を登っていく。後のことを考えて30分程行って引き返す事にした。


        展望台から硫黄山


        硫黄採掘跡地


        新噴火口上部よのオホーツク海
 
 ウコンウツギの黄色花が咲いていた。硫黄沢へ少し下るところ(標高 970m)で引き返し、カムイワッカ湯の滝と知床五湖へ行くことにする。下りは写真を撮りながら下ったが一時間で登山口に着いてしまった。残念ながら硫黄山は登れなかった。もう一時間余裕があればよかったのに。


        硫黄沢下降点より引き返す

 知床カムイワッカ湯の滝へ引き返す。カムイワッカ橋のところに車を止めてここから川をさかのぼる。有名になり、なんとレンタルわらじ屋までいた。秘湯ではなくなった湯の滝である。
 水着に着替え、カメラを持ち暖かい川を登っていく。湯が流れている所が滑らず、流れていないところが滑る。若い女性も何人か登っていた。
 滝壷について入ってみる。ちょうど良い湯加減だ。ここから上は右か左に高巻きしないと滝を越せない。くだりが恐いためここまでとする。なかなかの湯加減であるが湯から出ると体がひりひりするため早々に切り上げる。下りはやはり滑りそうで慎重に下るが、ずいぶん早い人もいる。時間があるので知床五湖の写真を撮りに行く。一湖、二湖からの羅臼岳、硫黄山などの知床連山の眺めはすばらしい。空に雲が出てきて青さが足りないが良い写真が取れた。三湖から先は熊が出るため行けなかったが満足して帰る。


        イソツツジとゴゼンタチバナ


        硫黄採掘跡地よりカムイワッカノ滝を望む


        カムイワッカノ滝に入った


        知床五湖展望台より


       知床硫黄山ルート

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