知床峠から羅臼岳
期日 : 2001年7月 11日
コースタイム、天気 雨後曇り
ウトログリーン知床4:00=岩尾別温泉H地の涯(朝食)4:30~5:00―木下小屋5:05―オホーツク展望5:30―弥三吉水(やみきちみず)6:00―銀冷水6:43―大沢入口7:02―羅臼平7:29―岩清水7:45―羅臼岳山頂8:14~18―岩清水8:55―羅臼平9:12―銀冷水9:46―弥三吉水10:20―オホーツク展望10:48―木下小屋11:15―岩尾別温泉三段露天風呂11:40~12:00―岩尾別温泉12:25=知床峠=フレペの滝=オシンコシンノ滝=斜里町民宿北ノ屋17:00
時間 6:11(登り3:14、下り2:57)、 距離14.1km、標高差1661-220=1441m
記録、感想
花の百名山、羅臼岳に登る。山名の由来はアイヌ語の「ラウシ」からきており、ラは「動物の内臓物」、ウシは「たくさんある所」とのこと。中央火口丘、溶岩ドームが形成されている成層火山。
昨日話をした人より「車を止める場所がなくなるから早く行った方が良い」とのアドバイスにしたがって4時に出発。調理場より朝食のオニギリをもらう。そこには「気をつけて登山してください」とのメモ。気遣いに感謝。
朝は3時頃より明るくなり早い。外を見ると雨は降っていない。よかった。知床自然センターのあたりで鹿に出会い急ブレーキ。向こうも驚いたがこちらも驚いた。鹿や狐にぶつからないよう注意して運転していく。カーナビにない道を岩尾別温泉へと走る。ホテル地の涯に4時半に着く。大きく立派なホテル。予約できず残念。
ホテルの前の道端に駐車。準備しているとユカタを着た人が歩いてくる。なんでも露天風呂がすぐそこにあるという。山からおりたら行くことにする。ここでオニギリの朝食。出発しようとしたとたんに雨。残念。昨日はすばらしい天気だったのに。カッパを着て出発。幸い雨はあまり強くない。ホテルの右横に行くと木下小屋。立派な小屋だ。ダケカンバ、カエデ、楢の比較的良い道。きっと小屋の人が手をいれて整備してくれているのであろう。オホーツク展望では雨で何も見えない。弥三吉水を過ぎるといきなり平らな道の極楽平。晴れてれば気持ちの良い尾根。ここより岩と木の根の急坂を登ると銀冷水。
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木下小屋
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銀冷水
少し行くと木がなくなり羅臼岳が見えてきた。ウコンウツギの花を見ながら歩くとガレた大沢入口に出た。両側にエゾコザクラが可憐に咲いていた。大沢を少し登ると雪渓が残る谷の間のガレ場。雪渓の上に土がかかっていて滑らないが一ヶ所急な岩場を注意して登る。沢の土がほれたところを登ると緩やかなハイマツ帯の羅臼平。広場には木下弥三吉のレリーフがあった。
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ウコンウツギ
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大沢入口
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羅臼平とイソツツジ
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羅臼平から三ツ峰
岩に書かれた標識を右折し頂上をめざす。しばらくはイソツツジやハイマツの道を行くと水が滴り落ちている岩清水。ここで喉を潤しいよいよ溶岩の登りにかかる。大きな溶岩の塊がゴロゴロしたところにイソツツジ、キバナシャクナゲ、アオノツガサクラがきれいに咲いていた。岩場で下りの二人とすれ違う。かなり早い人がいると感心する。
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ハイマツ帯を抜けると岩の登り
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頂上直下の岩場
頂上は風が強く誰もいない。三ツ峰、硫黄岳方面はガスが少し晴れて見えた。写真を撮りすぐに下る。下りは花の写真を撮りながらのんびり下った。花の楽園という感じで登山道のいたるところでエゾノツガザクラ、イワヒゲ、アオノツガザクラが咲いていた。下りで登ってくるニグループに会う。もう少し早ければ頂上で写真を撮ってもらえたのに残念。
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山頂から三ツ峰、サシルイ岳、硫黄山方面を望む
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山頂から南西方面 左、羅臼温泉 右、宇登呂、オホーツク海方面
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イワヒゲ、羅臼平からガレ場一帯
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エゾノツガザクラ
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アオノツガザクラ
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キバナシャクナゲ
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イソツツジ
帰りに岩清水の湧き水がおいしいので三杯も飲んだ。ようやく羅臼に登ったという実感が湧いてきた。羅臼平まで来るとガスが晴れ、頂上の溶岩ドームが見えた。だんだん天気が良くなってきた。しっかりカメラに収める。カメラも大分雨でぬれてきてまずくなってきた。極楽平あたりで雨が上がる。道もよくドンドン下る。
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羅臼平
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コケモモ 羅臼平にて
木下小屋で無事帰ったことを登山届に書く。水が引かれていたので靴を洗う。ありがたい。車に荷物を置き待望の露天風呂に入る。水で薄めてあるがかなり熱い。一つ上の風呂は熱くてとても入れない。のんびり露天風呂を独占し豪華な気分。
この後、知床峠へ行き青空が出て来るのを待って羅臼岳の写真を撮った。頂上はきっとすばらしい展望だろう。フレペの滝、オシンコシンの滝を見て清里町の民宿に向かった。
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岩尾別温泉露天風呂
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知床峠から羅臼岳
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展望台からフレペノ滝 落差100m
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オシンコシンノ滝 落差50m
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羅臼岳ルート