晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

0233   平ヶ岳 鷹ノ巣コース

2024-04-22 17:35:17 | 登山

         池ノ口岳より至仏山、平ヶ岳

期日 : 2002年8月31日~9月 1日 快晴  

参加者 : Akky 単独

コースタイム

 清四郎小屋4:30=鷹ノ巣登山口4:35~40―下台倉山6:06~15―台倉山6:49―台倉清水6:57―白沢清水7:29~39―池ノ岳(姫ノ池)8:30~35―平ヶ岳山頂8:52~59―最高点(2141m)9:05~11―平ヶ岳山頂9:20~54―玉子石10:26~29―姫ノ池10:40―白沢清水11:20~30―台倉清水11:56―台倉山12:03~08―下台倉山12:45―鷹ノ巣登山口14:07~17=清四郎小屋14:20~30=銀山平15:20=大湯ユピオ15:40~16:30=小出駅16:40=前橋IC,19:00=入間IC,20:47

  時間 8:25(登り4:12、下り4:13) 距離21.8km  標高差2141-840=1301m、累積標高差2500m

 

               平ヶ岳ルート地図

 

               平ヶ岳ルート標高

記録、感想

 昨日8月31日は、浅草岳に登り、小出から奥只見湖の脇を約70km走りようやく鷹ノ巣の清四郎小屋に16:15に着いた。大湯から一車線のためスピードを落として走り神経を使った。秘境というにふさわしい国道と思った。

                清四郎小屋に宿泊

 平ヶ岳岳は日帰りの山としては百名山の中では最難関の山と言われている。コースタイムは登り5時間半、下り3時間20分(計8:50)とのことで四時半に出発した。北海道から来た人がいっしょにとのことで登山口まで乗せていく。ヘッドランプを点けて林道に入りすぐに登山道となる。下台倉沢を渡渉してしばらく行くと粘土の急坂になり、立ち木がなくなり痩せ尾根となる。下台倉山まで第一の急登600m。

      下台倉沢の橋を渡る(帰りに撮影)

 ここで太陽に照り付けられたらさぞかし暑いだろうなと思いながら登っていく。今日はザックが軽いせいか調子が良い。一時間半後に休憩することにする。だんだん道が狭くなり風が強いと危ないような岩のヤセ尾根も出てきた。一つの急坂を登ると又急坂が表れる。燧ヶ岳が南に見えてきた。

        標高1260mより登山口方向を振り返る ヤセ尾根 第一の急坂

 下台倉山の直下は岩場の急坂でロープが付けてあった。登ると標識、下台倉山である。ここで始めての休憩。逆光の燧ヶ岳がだんだんきれいに見えてきた。ここからはゆるいアップダウンの道。30分程で三等三角点がある台倉山に着いた。西側の樹林の間より池ノ口岳、平ヶ岳が見えた。   

         岩場の急坂を登る 標高1520m

                 下台倉山 標高1604m   

   

              下台倉山より燧ヶ岳、平ヶ岳、台倉山を望む

             台倉山 三角点 標識はない      

 

              台倉清水

 まだはるかかかなたである。ここを下ってまた稜線を登るのかと思うと標準コースタイムと同じ時間がかるような気がしてきた。少し下って5分ほど行った所に台倉清水の標識があった。すぐに 水場に着いた。おいしい水らしい。

 道は木道となり展望はないが稜線万歩である。大シラビソなどの樹林の間の木道をのんびり下ると白沢清水に着いた。冷たい水が湧き出ていた。すくってみると澄んでいたので飲んだ。顔も洗う。

            白沢清水 標高1730m

            白沢清水 板の間を流れている  冷たい

 冷たくてすっきりした。水筒に入れようと思ったが流れが少ないため止めた。比較的涼しく水筒の水は思ったよりも減っていないため1Lでもつだろう。だんだん木が小さくなってきて米ツガやナナカマドの道から笹原になってきた。水でえぐれた道をまたいで登っていくと展望か良くなってきて北西の山に笹が風でなびいている。「サワワ、サワワ風が吹いてくる」のフレーズを思わ口ずさむ。気持ちの良い尾根だ。南西には東面が切れ落ちた平ヶ岳も見えてきた。

              池ノ岳山頂を目指して笹原を登る

     池ノ岳下(右側)より平ヶ岳を望む 標高1980m付近

 ゆるい登りが終わると池ノ岳への200mの第二の急登になった。最後は粘土質で少し滑りやすい。登りきると、ちょうど下ってきた人が「武尊山の東側に富士山がみえるよ」と教えてくれた。ここから富士山が見えるなんて。すばらしく天気に恵まれた登山である。反対に北海道、十勝岳の登り下りを思い出す。やっぱ山は晴がいい。姫ノ池で有名なアングルの写真を撮った。すばらしい展望だ。

           姫ノ池(池ノ岳)から平ヶ岳を望む

 コメツガ街道を行くと、木道になり中ノ俣川(宮様コース)から登って来た一団に会う。20分で頂上だ。二等三角点は少し入った笹と木に囲まれたところに立っていた。頂上はツアーの人たちでごった返していた。さらに進むと登山道終点(最高点)。駒ヶ岳、中ノ岳が見えてきた。荒沢岳がここでも尖っていた。風が通り過ぎる。さわやかな草原だ。一部はもう黄色に色づいていた。秋はそこまで来ている。武尊山、富士山、笠ヶ岳、至仏山、皇海山、日光白根山、男体山、燧ヶ岳、会津駒が確認できた。 今日はほんとに天気に恵まれた日だ。

 食事をしていると北海道から来た人が30分遅れで着いた。ペースがいっしょなので下りはいっしょに下りる事にした。

         平ヶ岳山頂 標高2140m(地図より)  

        山頂からのパノラマ  南方向 武尊山と富士山がみえた

              南東方向 燧ヶ岳と女峰山(右)

        山頂からのパノラマ 北西方向 越後三山(入道岳、中ノ岳、越後駒ヶ岳)、荒沢岳

               西方向 山名不明

        平ヶ岳から南方向 至仏山 武尊山 赤倉山を望む

 平ヶ岳山頂から登山道終点(最高地点)に向かう。

          平ヶ岳最高地点に向かう

    平ヶ岳最高地点(行き止まり)から北西方向の池塘 越後三山、荒沢岳を望む

         南方向 日光白根山、至仏山、武尊山を望む

         南東方向 会津駒ヶ岳 帝釈山 燧ヶ岳を望む

 帰りに玉子石に寄る。全く不思議な侵食だ。玉子石の西には巻機山も見えた。玉子石から少し戻ったところの中ノ俣林道へ下る道を分けて姫ノ池へ戻る。風がさわやかだ。時には強く帽子がとばされそうになった。池ノ岳直下の急な下りに気をつけて下りる。後しばらくは稜線万歩だ。

      平ヶ岳から池ノ岳方向に戻り玉子石へ向かう 前方は池ノ岳 平ヶ岳下2120mより

                 玉子石分岐を左へ 右は池ノ岳

             玉子石手前から平ヶ岳を望む

            玉子石に到着 一つの岩から浸食されたとの事

  玉子石の右、北西方向 越後沢山 越後三山を望む 池ノ岳へ戻り登山口へ戻る

 下台倉山までのんびり下る。ここから急な坂。少し緊張して下る。燧ヶ岳が一段と大きくなってきた。痩せ尾根からゆるい坂、急な下りを繰り返しようやく杉の樹林帯に着いた。

 下台倉山から下台倉沢まで一気に800mの下りは道が粘土質であったり小石があったり滑りやすく緊張して下った。大きなリュックを担いでいるパーティにほぼいっしょになった。下台倉沢では、冷たい水で顔と頭を洗った。生き返った心地である。下界の駐車場は今日も大変暑い。

 

           台倉山方面へ下る

    台倉山からの下り稜線 標高1680m付近から燧ヶ岳を望む 右は日光白根山

 

 下台倉山までのんびり下る。ここから急な坂。少し緊張して下る。燧ヶ岳が一段と大きくなってきた。痩せ尾根からゆるい坂、急な下りを繰り返しようやく杉の樹林帯に着いた。

 下台倉山から下台倉沢まで一気に800mの下りは道が粘土質であったり小石があったり滑りやすく緊張して下った。大きなリュックを担いでいるパーティにほぼいっしょになった。下台倉沢では、冷たい水で顔と頭を洗った。生き返った心地である。下界の駐車場は今日も大変暑い。

      下台倉山からの下り 急坂を振り返る

 

      下台倉山下の急なヤセ尾根を下る

 長丁場とのガイドの記事であったが、天候に恵まれたためかそれほどでもなかったと思った。大湯でユピオに入り汗を流して前橋まで17号線で帰った。天気に恵まれたすばらしい登山であった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1011    谷川岳 天神尾根

2024-04-07 17:04:37 | 登山

        天神平よりトマノ耳、オキノ耳、西黒尾根を望む

 

期日  : 2010年4月2~3日 

参加者 : (L), Akky、A.nakagawara、T.Takagi、M.Tunoda

 

コースタイム

4月2日(日) 曇後晴

 入間IC 22:40=水上IC 24:20=土合口駅(泊)24:50

4月3日(月) 晴後雪

 ロープウェイ土合口駅7:05=天神平駅7:20~40―天神平尾根7:55~8:05―岩の下りとトラバース 8:30―熊穴沢避難小屋8:40―1665m天狗の留まり場9:10―1700mピーク9:20―肩ノ小屋10:15―トマの耳10:25~11:15―避難小屋 11:47~55―天神平駅12:35~13:05―土合口駅13:20~40=谷川温泉13:50~14:50=入間IC 16:20 

  時間4:05 (登り2:45、下り 1:20)、距離6.0km、標高差1963-1300=663m  累積標高差+884m

 

            谷川岳天神尾根ルート

    谷川岳天神尾根ルート標高  

 

記録

4月2日

 渋滞がなく予定より早くロープウェイ駅に着いた。天気が良くなり星も見えてきた。駅6Fのフロアに寝袋を広げ泊まる。すでに早く来た人はビールを飲んだり、寝たりしていた。我々も明日に備えてすぐ寝た。

4月3日

 ぐっすり眠り目を覚ますと既にMTさんは準備ができていた。急いて食事をして7:00に出発した。天気は上々である。天神平駅に着くとトマノ耳とオキノ耳が青空をバックにくっきりとそびえていた。以前来た時は2回とも見えなかったので感激する。

 安全を考えてアイゼンを着けて出発。天神尾根までスキー場の北側をゆっくり登る。振り返ると高倉山からゲレンデがきれいに見える。谷川岳の頂上と3月に登った白毛門、笠ヶ岳、朝日岳がすっきり見えた。白毛門の急な登りが思い出される。

         天神平よりより谷川岳山頂が見えた

         天神平よりトマノ耳、オキノ耳、西黒尾根が見えた

       天神平より朝日岳、笠ヶ岳、白毛門も見えた

           天神尾根へ向けて出発

         天神尾根(標高1430m)より天神平 最初から急登

 ゆるい登りの稜線を行くと1440m付近に急な岩の下りがあった。先に着いたスキーの二人は、スキーを手に持っているので苦労していた。注意深く通り、斜面をトラバースすると熊穴沢避難小屋に着いた。ちょうど屋根まで埋まっている。3m程あろうか。

       熊穴沢避難小屋手前から谷川岳を望む

                 急な岩場を30m程下って避難小屋へ

        熊穴沢避難小屋(標高1465m) 積雪3m程 屋根だけが出ている

           標高1640m付近より頂上を望む

 

 ゆるい尾根道を快適に登っていく。1673m(天狗の留まり場)を過ぎると斜面が広くなった。まるで小高い丘のようだ。ルートを示す赤い旗に沿って登っていく。笹や灌木は、凍りついていた。赤旗の氷を砕きながら登って行った。ルートの先には先行した登山者が粒になって見えた。

          標高1665m天狗の留まり場より頂上を望む

           1710m付近から頂上を望む

           もうすぐ肩ノ小屋(標高1910m)

                    肩の小屋を素通りしてトマノ耳へ

 東側にザンゲ岩が見えてくると西黒尾根の大きな道標が見えて肩の小屋に着いた。そのままトマの耳まで登った。

 トマの耳ではすばらしい展望であった。北から平ヶ岳、越後駒ケ岳、中ノ岳、巻機山、燧ヶ岳、至仏山、白根山、武尊山、皇海山、袈裟丸山、赤城山、オジカ沢ノ頭から万太郎山、平標山へと向かう尾根、苗場山と、遠くはやや霞んでいるが本当にすばらしい。少し早いが昼食をとり、磁石で1710mピークに方向を合わせて下った。

           もうすぐトマノ耳

             トマノ耳(標高1963m)にて

    トマノ耳からのパノラマ、俎嵓(まないたむぐら)、オジカ沢ノ頭、万太郎山、苗場山

            苗場山、茂倉岳方面

      オキノ耳、巻機山、越後駒ヶ岳、中ノ岳、笠ヶ岳、白毛門、燧ヶ岳、至仏山 

        天神平、赤城山、子持山、吾妻山、阿能川岳 方面

            武尊山、皇海山、袈裟丸山、天神平方面

              トマノ耳にて

          茂倉岳、一ノ倉岳、オキノ耳 別れを告げて下る

     避難小屋から鞍部を望む 急坂を注意して下る  ガスがかかってきた

 

 下りの雪は融けかかっており踏みぬく所もあったが、踵をけりこんで歩いた。途中の避難小屋付近で雪洞を掘っている人たちもいた。1時間20分で天神平駅に着いてしまった。

 天神平に着いたら急に曇ってきて雪が降ってきた。天候の変わりやすい山と改めて認識した。オキノ耳まで行かなかったのが心残りであった。

 感想                     M.tunoda

 「残雪期とはいえ激しい気象変化がある」と言われる谷川岳ということで、この点が気懸かりでしたが幸い登頂から下山の途中まで好天に恵まれました。雪に覆われた上越の山々を飽くことなく眺めることができました。私達の登った天神尾根はもっとも多くの人が訪れるルートで、登っている時も下ってくる時も人数も違えば、装備も山スキー、スノーシュー、アイゼンと様々なパーティと連なって登ったり、行きかったりしました。私たちと前後して登った山スキーのパーティの滑降を見ることが出来なかったことが少々心残りでした。

 山頂では、軽装の外国人がアイゼンも付けず景色を楽しんでいる姿に驚きました。雪や寒さに強い人たちなのだと改めて思いました。下山中また一つ驚くことがありました。それは「なんとなく、霞がかかってきたな」と思って後ろを振り返ってみると、今、登ってきたばかりの谷川岳が雲に覆われ見えません。そして風が急に強くなったなと思っているうちにあっという間に吹雪になってしまいました。本当にこの急激な天候の変化が、谷川岳での遭難者が多い原因の1つなのだということを実感した山行でもありました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする