夕立が上がった槍ヶ岳
1. 期日 : 2000年8月4~6日
2. メンバー : Akky(L)、 K.WATANABE
3-1. コースタイム
8月4日(1日目) 晴後小雨
松本IC 6:28=沢渡7:10~7:30=上高地8:00~10―明神池 8:57~9:15―徳沢園9:55~10:05(明神岳の岩壁)―横尾(昼食)10:50~11:40―二ノ俣吊橋 12:28―槍沢ロッジ12:58~13:05―水場13:39~49―大曲13:54―2140m休憩14:35~45―休憩(カッバ着)―坊主岩屋15:31―殺生ヒュッテ(休)15:59~16:15―槍ヶ岳山荘(泊)17:00
時間8:50、距離18.7km、標高差3085-1505=1580m、累積標高差+1621m
上高地から槍ヶ岳ルート地図
上高地から槍ヶ岳の標高
記録
上高地は、渋滞を予想していたがバスもすいていた。カッパ橋で奥穂高と前穂、吊尾根、明神、岳沢をバックに写真を撮る。梓川の流れはきれいだが速い。横尾までは人が多いが、ここからはぐっと減る。二ノ俣の吊橋までほんとに長い道。
河童橋手前より岳沢、奥穂、前穂を望む
西穂高岳独標、西穂高岳、間の岳、天狗の頭を望む
横尾から屏風岳と南岳方面
横尾大橋を渡ると奥穂へ続く
二ノ俣吊橋を渡る
槍沢ロッジからようやく登りになり、しばらく行くとお花畑。でも、急に曇ってきて雨が降り出す。残念ながらいい所の写真が撮れない。殺生ヒュッテまでの登りは小屋が見えるが急な登りでなかなか着かない。雨の中ようやく到着。ヒュッテで休み、エネルギーを補給して槍ヶ岳山荘へ向かう。
槍沢ロッジ付近から兜岩と槍ヶ岳を望む
大曲お花畑から大喰岳、中ノ岳が見えた
槍沢の左岸を登って行く 左にツバメ岩
殺生ヒュッテで休憩
槍ヶ岳山荘への登り
夕立が上がり槍ヶ岳に虹がかかった
槍ヶ岳山荘に17:00に到着
汗でティシャツもびっしょり。乾燥室で靴下と一緒に乾かす。自炊組は、上の方の小屋だ。布団が湿っているが人が少ないため余裕をもって眠れた。
3-2、コースタイム
8月5日(2日目) 晴後一時雨
槍ヶ岳山荘6:00―槍ヶ岳6:31~7:00―槍ヶ岳山荘7:12~30―大喰岳7:50―中岳8:24~35―南岳9:15~30―南岳小屋(昼食)9:40~10:10―大キレット鞍部10:50―長谷川ピーク 11:00―飛騨泣き11:23―北穂高小屋12:23 (急に雨)~13:00(止む)―(途中で雨が降り出し、雷)―涸沢岳14:50~15:25―(梯子と鎖の登り、頂上で雨が止む、奥穂も見える)―穂高岳山荘泊15:34
時間 9:34、距離 7.5km、標高差3180-2748=442m、累積標高差+1092m
槍ヶ岳山荘から穂高岳山荘、ルート地図
槍ヶ岳山荘から穂高岳山荘ルートの標高
4-2、記録
8月5日
早めに食事をして6:11に槍の穂先へ登る。大学生と一緒になり前後して登る。女学生もがんばって
登っている。上部は、梯子で登り降りどちらかしかできないため少し待って登る。笠ヶ岳、薬師、鷲
羽岳、双六、穂高、常念、大天井など360°見えた。
小槍が大きく見えた
槍穂への登り
槍穂-の登り
山頂から大喰岳、中岳、南岳、奥穂高方面の展望
薬師岳、水晶方面
針ノ木、白馬、唐沢、餓鬼方面
唐沢、餓鬼、大天井岳方面
黒部五郎、三俣蓮華、薬師岳、水晶岳方面
笠ヶ岳、抜戸岳方面
横通岳、西岳、常念岳、赤沢山方面
山頂で記念写真
山頂からの下り
へっぴり腰の下り
槍ヶ岳山荘へ戻り、大キレット、北穂への縦走を開始する。大喰岳からは、すばらしい眺めで槍が迫ってくる。一眼レフカメラを持ってこなかったのが悔やまれる。
南岳まではゆるい道。南岳では夕食が一緒だったセミプロの写真家と会う。天狗の池からの槍の写
真がすばらしいという。再度来たいな。
大喰岳山頂にて
中岳山頂にて
中岳より槍方面のすばらしい眺め
中岳鞍部から
南岳への登り
南岳山頂
南岳から前穂、北穂、奥穂の眺め
南岳小屋展望台から大キレットの写真を撮りいよいよ下る。槍から降りてきたため恐怖観はない。南岳二段梯子を降りると大キレットの鞍部。ここから眺める北穂高はすごい迫力。長谷川ピークも飛騨泣きも緊張せず無事通過。けれども鎖場の写真を撮る余裕はなかった。最後の梯子と鎖をがんばって登る。北穂高頂上に近づくにつれて急な登りになる。
展望台より大キレット、長谷川ピーク、北穂、涸沢岳、奥穂高岳を望む
南岳上段梯子を下りる
下段梯子を下りて、稜線を歩き長谷川ピークへ
大キレットから南岳獅子鼻岩を振り返る
長谷川ピークへから南のナイフリッジを下る 鎖がある
ナイフリッジの下り
長谷川ピーク上部の下り
途中から長い鎖を下りA沢のコルへ
登り返して飛騨泣きへ、鎖とステップがある
飛騨泣き上部
飛騨泣きのステップと鎖場
北穂高小屋に着くと雨が降りだす。休んでいるうちに雨が止んだので予定通り奥穂高へ出発。出発するとすぐに夕立。雷も鳴り出したのでやり過ごす。
北穂小屋に到着
北穂小屋から槍ヶ岳、大キレット、長谷川ピークを望む
岩の急坂を下り、滝谷ドームを東側から巻き、奥壁バンドを慎重にトラバースすると最低鞍部が見えてきた。最低鞍部の涸沢のコルから急坂を登り返して涸沢岳に到着。すると雨も雷も上がり、再び展望か良くなった。
北穂高から涸沢岳は雨で厳しかった。涸沢岳でのんびりしていると穂高山荘より人が登ってきた。槍から着た事を少し自慢し写真を撮ってもらって岩の急坂を下る。穂高山荘は乾燥室も優れきれいな小屋。人気が高いのもうなずける
北穂高岳から滝谷ドームへ下る
ヤセ尾根を登り、ドーム上部をトラバース
滝谷ドームを過ぎて下る
奥壁バンド200m程を慎重にトラバースして
最低コル(涸沢のコル2945m)へ下り、亀岩から涸沢槍に登る
さらに登り返して涸沢岳山頂に着いた
涸沢岳から穂高岳山荘が見えた
涸沢岳から、涸沢槍、滝谷ドーム、北穂高岳が厳しく見えた
涸沢岳から前穂高、奥穂高岳がきれいに見えた
その右に、馬ノ背、ロバ耳、ジャンダルム、天狗岳が見えた
のんびり下り無事穂高岳山荘に着いた
3-3.コースタイム
8月6日(3日目) 晴
穂高岳山荘5:11―穂高岳山頂 5:44~6:10(富士山、笠ヶ岳、槍ヶ岳、常念、立山、剣岳、白山、乗鞍岳、黒部五郎岳、双六、鷲羽)―紀美子平7:22~30―前穂高岳7:52~8:21―紀美子平8:43~50― 2475m (樹林帯、この前後急坂)―岳沢ヒュッテ10:22―風穴11:13―林道(1500m)11:41―河童橋11:57―上高地12:30~14:20=沢渡15:00~20=白骨温泉15:40~16:30=煤香庵(風呂は三十分待ち、乳白色の硫化水素臭温泉)
時間 7:19、距離8.4km、標高差3190-1505=1685m、累積標高差-1890m
三日間合計 時間25:43、距離34.1km、標高差3,707m、累積標高差4,603m
穂高岳山荘から前穂、岳沢のルート地図
奥穂高岳から前穂高、上高地の標高
4-3、記録 8月6日
奥穂山荘を5:11に出発。いきなりの急登と梯子に息を切らす。頂上からの眺めは、槍ヶ岳よりもすばらしい。ロバの耳、ジャンダルムなどが切り立っている。昨日一緒だった広島の人は、予定を変更して西穂へ行くという。まったくタフな人で60才とはとても思えない。
吊尾根を通り紀美子平から前穂高岳へ登る。ここからの眺めも奥穂高岳に劣らずすばらしい。大キレットから西穂の鋭いピークがそびえている。特にロバの耳とジャンダルムは厳しく見えた。
前穂高岳からは上高地まで標高差1500mのうんざりする下りだ。樹林帯になっても急な所があり気を抜けない。ようやく岳沢に着く。この辺で一泊してのんびりしたいものだ。岳沢のゆるい道を下り、上高地の林道に着いた。きれいな川沿いの道を通り河童橋に到着。今回のすばらしい山行もこれで終わりだ。
穂高岳山荘を5:11に出発
奥穂高岳への登り
奥穂高岳山頂に到着
展望を楽しんで6:10に出発
ジャンダルム、笠ヶ岳
霞沢岳、御岳、乗鞍、焼岳
吊尾根、3071mピーク、前穂、明神岳
北穂高、常念岳
笠ヶ岳、抜戸岳、黒部五郎、薬師岳
吊尾根鞍部より前穂高岳へ
紀美子平から前穂高岳を往復する
天狗の頭からジャンダルム、ロバ耳、馬ノ背、奥穂高岳
奥穂高岳
奥穂高岳、涸沢岳から槍ヶ岳を望む
ジャンダルムから奥穂高岳を望む
前穂高岳山頂
前穂高岳三角点 紀美子平から岳沢に下り上高地に無事に下山した
岳沢湿原
河童橋より岳沢、吊尾根を望む
今回は比較的天気に恵まれた縦走であった。