ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

もやもやする言動

2010-07-14 20:00:31 | Weblog
今朝、JRで、駆け込み乗車に間に合わなかった女性が、
一生懸命に、閉まった電車のドアを外側から叩いていた。
その直後、向かいのホームに来た電車には、
閉まりかけのドアを腕でこじ開けて乗り込んだ男性がいた。

電車は公共の乗り物です!
なんて偉そうなことを言う前に、あなたの身体が危ないからやめてください、と思う。
それに、もしこれで転んで怪我でもされたら、
電車の運転手も車掌さんも、そしてそれに遭遇してしまった私も気分が悪い。
電車は、つき合い方を誤ると怪我をする鉄のかたまり。
決して駆け込んだ私を抱きとめてくれるお母さんではない。

帰り道、家の近くの曲がり角で、
小さい子どもを連れたお母さんたちが立ち話をしていた。
お母さんの話がなかなか終わらないので飽きてしまったらしい子どもたちが、
曲がり角に建っているお宅の門に登り始めた。

お母さんは、「ほら、降りて。お家の人に怒られちゃうよ」と注意した。

これは叱ったことにはならないし、
怒られちゃうからやってはいけないことなのではない。決して。
でも、よく「怒られちゃうからやめて」というお母さんの注意の言葉を聞く。

これは、お母さんがなめられているからだと思う。
母親の言葉として叱っても、子どもが言うことがきかないからなのだろう。
自分の親より、他人のほうがこわいなんて、なんだか変だと思う。
普通は、他人からは嫌われてもいいけど、
自分の親に見放されたら自分は生きていけないと、思うものなのではないだろうか。

と、今日は非常に周囲の知らない人の言動が、
しごく、もやもやと気になる一日だった。

昼休みに、『現代中央アジア―イスラム、ナショナリズム、石油資源』を読み終わった。
ソビエトの爪痕は深い。
民族、言語、文字、歴史、宗教、そして重要な輸出品目である天然資源。
狭量な地域覇権の争いではなくて、民族が交流した歴史をもつ中央アジアならではの、
平和で、個人が尊重される未来がひらければいいと思う。