ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

こんな野草などもあるんですね ~都立薬用植物園~

2022-07-26 | 公園・庭園・名所

植物園や緑豊かな公園は、人と人との距離が密になると

いうことはあまり考えられませんし、何よりその自然に

ほっとしたものを感じます。

どうしても、そうした場に足を向けてしまいます。

 

以前から「引っ付き虫」の一つ、ヌスビトハギの花を

見たいと思っていました。

ちょっと名前が気の毒なので、同情心もあったからです(笑)。

ネットで、小平の都立薬用植物園で咲いている写真を

見つけました。

ちょっとタイミングが遅れたかも、と思いつつも、

出かけてみました。先週のことです。

 

園内の林地をぐるっと回ってみたところ、立て札が出ていて

ヌスビトハギと書かれていました。

やはり花は終わりかけでした。かろうじて、数輪の小さな

花が残っていました。

よく見ると、小さく可愛らしい花です。

やはり名前は気の毒だと思うんですがー。

名前の由来は一度調べてみようと思います。

 

久しぶりの入園でしたので、自分なりに珍しいかなと

思う草木を探してみました。

これは、ヘビウリの花です。

カラスウリの花よりもちょっと小さめの花です。

カラスウリと違って、日中に開花するようですが、

まだ花の「レース」が開ききっていませんでした。

 

サボンソウ(シャボンソウ)だそうです。

花や茎や葉をもむと白く泡立つそうで、

かつてヨーロッパでは洗濯洗剤として使われたとか。

 

これはヤツマタオオバコです。

直立した花茎が分枝しています。

30~40cmくらいの高さですから、実に大きなオオバコです。

どこが花か、あるいは咲き終わったのか

よくわかりませんでした。

 

葉がタバコの原料となる「タバコ」の花です。

こんな花をつけるんですね。

ナス科です。

そういわれるとナスの花と似た感じがします。

 

ラシャカキクサです。

ラシャ(羅紗)とは、起毛させた厚地の毛織物(着物の生地)

で、これをけば立てるのに用いられたと書かれていました。

着物にお詳しい方ならご存知なんでしょうね。

 

ゴボウです。

以前にも紹介したことがあります。

アザミのような赤い花をつけますが、

どうやら花が終わったような感じです。

 

動物のしっぽのような花(花穂・かすい)が茎の先端に

ついています。イブキトラノオというのだそうです。

山地や高山に自生する野草で、根茎が生薬として用い

られるのだそうです。

 

パイナップルリリー(ユーコミス)です。

花茎の上部に出る苞葉(ほうよう)と、花茎の周りに密集して

咲く小さな花の様子がパイナップルに似た感じがするので、

パイナップルリリーと呼ばれているそうです。

30~40cmくらいの鉢植えでした。まだ若いものなのかも

しれません。

 

ハンゲショウ(半夏生)です。

ドクダミ科の植物だそうです。

一角にこんもり植えられていました。

本当に不思議な感じがする植物です。

白くなった葉の上に、小さな花をつけた花穂が見えます。

 

最後はオオセンナリです。

ナス科です。ムラサキの花がかわいいです。

こんな花をつける野草もあるんですね。

ほっとします。

今回は、パイナップルリーリー以外は、

みな地味な感じの山野草でした。

一つ一つの草花を見ていると、わからないことも多く、

それだけに興味がつきません。

それぞれにたくましく生きているんですね。

 

世界が平和でありますように!


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