ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

不思議な美しさ ~都内の千本鳥居:武蔵野稲荷・山王稲荷・花園稲荷・乙女稲荷~

2018-06-27 | 公園・庭園・名所
都内の千本鳥居の続きです。

練馬区にある「武蔵野稲荷神社」です。西武線江古田駅のすぐ近くの閑静な住宅街の一角にありました。

本数は少ないのですが、、由緒を感じさせる神社の中にひっそりと建てられていました。





千代田区の山王日枝神社です。都内でも有名な神社で、南北線溜池山王駅からすぐです。
参道階段脇のエスカレーターで日枝神社の本殿に上っていくと、その裏手に千本鳥居のある「山王稲荷神社」がありました。幽玄な雰囲気です。

本来は稲荷参道の階段を登っていくわけですが、かなりの段数です。社殿から鳥居の階段を降りてくる人も結構見られました。
神様もお許し下さるでしょう。











台東区の上野公園の一角に「花園稲荷神社」があります。上野公園はとにかく人出の多い公園です。千本鳥居があることも随分と知られているようで、次々と人が訪れます。
ここの鳥居は石畳と階段にそって建てられています。









文京区にある根津神社です。以前ご紹介しました。その境内に「乙女稲荷」がありますが、千本鳥居はその社殿に連なるように建てられています。
ツツジの時期の景観は見事というほかはありません。

景観の素晴らしさということからすれば、「伏見稲荷」や「元乃隅稲成」などにも並ぶ千本鳥居といってもよいのではないでしょうか。











このほかにも、都内には、品川区の品川神社境内の「阿那稲荷」や港区赤坂の乃木神社境内の「赤坂王子稲荷」などにも千本鳥居があるようです。
訪れる機会がありましたら、その折に紹介させていただきます。

それにしても、朱塗りの鳥居は何かしらパワーも感じますし、不思議な美しさを感じさせます。まさに日本的な美ですね。(完)

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不思議な美しさ ~都内の千本鳥居:威徳稲荷・武芳稲荷・威光稲荷・東伏見稲荷~

2018-06-25 | 公園・庭園・名所
「千本鳥居」というと、以前にも紹介しましたが、京都の伏見稲荷大社ですね。伏見稲荷の千本鳥居については、国会図書館の「レファレンス協同データベース」によると「現世から神の坐す幽界への関門として多くの鳥居が建てられたと考えられています。」とされています。
つまり、鳥居とはここからは神様がいらっしゃるところですよということを示すものということでしょうか。





私は行ったことがありませんが、山口県の長門市の「元乃隅稲成神社」もその景観が素晴らしいことで有名なんだそうです。是非行ってみたいものです。

都内にも千本鳥居があることは以前紹介しましたが、ネットのサイトを手掛かりに訪ねてみました。全部で8カ所です。
まず、新宿区の花園神社境内にある 「威徳稲荷神社」です。 花園神社の拝殿前の参道横手にあります。本数はそう多くありません。





ここは、豊島区雑司ヶ谷の鬼子母神堂(法明寺)境内にある「武芳稲荷」です。コの字に鳥居が建っています。







法明寺本堂裏手の境内には「威光稲荷堂」があり、ここにも鳥居があります。ひっそりしたところでした。







先日紹介した西東京市の東伏見稲荷神社です。改めて写真をみても迷路のように建っています。











千本鳥居は、いわば神様のもとへと歩んでいく道しるべのようですが、不思議な美しさを感じるものですね。
ちょっと長くなりましたので、続きは次回紹介します。(続)
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ふと思いを語りたくなります ~アジサイ:向山庭園・殿ヶ谷戸庭園・所沢航空公園・北山公園~

2018-06-17 | 公園・庭園・名所
川柳作家の大木俊秀さんの句に「紫陽花を誉めればツンと花しょうぶ」という句があります。今がまさにアジサイと花しょうぶの競い合いの時期ですね。

そのアジサイですが、アジサイは一本一本の花の美しさよりも、こんもりとした花がたくさん集まって咲く様子に美しさを感じます。
強烈な色合いではありませんし、どちらかというと淡い色合いです。歓声をあげて見るのではなく、多くの人は静かにゆっくり見ています。

けなげな感じもしますが、しばらく咲き続けるという芯の強さもありますね。

名所といわれるところは確かに見事ですが、近くをぶらぶらしていると、ちょっとした公園の花壇、通り沿い、家々の庭に咲いているいろいろなアジサイを目にします。
随分と多いんですね。
どこでも同じといったら、アジサイがぷっとふくれるかもしれません。









そこで、近場でひっそり咲いているアジサイを探して歩いてみました。
まずは、練馬区立向山庭園です。西武線の豊島園駅のすぐ近くにある小さな庭園です。池の周囲に数本咲いていました。











ここは、都立殿ヶ谷戸庭園。JR国分寺駅の南口すぐにあります。殿ヶ谷戸庭園は緑が美しいところですが、もみじの紅葉が美しいことで有名です。
数本だけですが、ここでもアジサイが咲いていました。











所沢の航空公園内に、彩翔亭と呼ばれる茶室がある日本庭園があります。ここにも池の周囲にアジサイが植えられています。庭園の風情に溶け込んで、静かに咲いていました。





















先日行った東村山の北山公園の一角にもアジサイが植えられています。たまたま居合わせたボランティアの方の話では、どうやらここ数年、西武園線の線路際に植えられたもののようで、アナベルという品種のアジサイが相当の本数咲いていました。
電車といっしょに撮ろうとする人にまじって、私もパチリ。









アジサイを見ていると、なんとなく穏やかな気分になります。いろいろなことをふと思い出します。アジサイはそうした思いを語る場を提供する花なのかもしれませんね。
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心配してません ~東村山市:北山公園・菖蒲園~

2018-06-09 | 公園・庭園・名所
先日、都内の花菖蒲の名所の一つになっている東村山の北山公園に行きました。
ここは、菖蒲まつりの期間中の土・日は、西武線の東村山駅からシャトルタクシーが出ているので、とても便利。



お天気がよかったせいか、たくさんの人で賑わっていました。最近はスマホで写真をとる人が本当に多いですね。思い思いに園内を散策する姿が随所にみられました。























花菖蒲の特徴は、優美に垂れて咲く様子です。それがなんとも言えず美しいわけです。そういうことからすればしっぽりと雨に濡れた花菖蒲も、風情があって美しいに違いありません。
もっとも歩きがおぼつかない私には、雨の花菖蒲はちょっと無理。残念です。

花菖蒲は次々と開花していきますが、2・3日で萎れるのだそうです。ちょうど花が咲きそろいだした頃でしたが、園内がお花畑のように見えるのも、見えないところで花摘みをしている人の努力があってこそのことだろうと思います。
花菖蒲はそうした人たちの思いや優しさを支えにして、私たちの気持ちを和んだものにしてくれるのでしょうか。

     

花菖蒲の花言葉には、「うれしい知らせ・優しい心・あなたを信じる」などがありますが、うなづけますね。









私のリハビリの担当ケアマネのRさんは、介護についてよく研鑽を積んでいる人です。いつも話に引き込まれます。「介護にはどのケースも同じということはないんです。だから考えるということが大事なんです。考えてやることがベストなんです。」 
本当に会うたびに元気をわけてくれる人です。

私のことを「心配してません」といつも言います。言葉だけ切り取れば冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、私にとっては“知っていてくれてるんだ”とうれしくなる言葉なんです。
「通所リハで頑張っているだけでなく、一所懸命自主リハしているからこそ良くなってきてるんですよ」。ケアするクライアントの状況を汲み取って、うれしくなる言葉を伝えてくれているんです。
リハビリの最前線に介護をしっかり支える人がいるから制度が生きます。

いろいろの場で「人」がいることを改めて感じています。


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お帰りなさい ~福島市・花見山公園~

2018-06-02 | 旅行
今も週に1度リハビリに行っています。いつものようにデイケア施設の玄関を入ると、「お帰りなさい!」の明るい声が飛び込んできました。
声の主は、明るいスタッフ揃いの施設の中で、さりげない冗談を言っては和ませるMさん。

「こんにちは」ではなくて「お帰りなさい」。とっさの「お帰りなさい」の言葉は、“今日も元気で来てくれるのを待ってたんですよ”の気持ちがにじみ出ていて、いいなと思いました。

先日半年ぶりに福島に行きました。お寺で母の法要をしてもらうことが目的でした。いつもの街並み、いつもの車の行き交い。いつもの人通り。聞き慣れた音。決して閑散としているわけではないのに、なんとなくもの静かに感じられるのです。母がいなくなったことで、ふるさとを見失ったかのようです。

母が好きだった花見山公園に行ってみました。入口近くのアヤメを横目で見ながら、公園にたどり着きました。小さな池にもアヤメです。
しかし、今や桜の名所として全国的に知られるようになった花見山も、さすがにこの時期は新緑に覆われ、ほとんど花がありません。



         







          

            

他には訪れている人はほとんどいないようです。小道沿いに、いくつかの花を見つけました。山を整備している家の方の心配りなのかもしれません。







          





         

入口付近を散策した後、ベンチに座り、山の風景を見回しました。静かです。小鳥のさえずりが聞こえています。ツバメが軒下のヒナに餌を運んでいるようです。
何気ないゆっくりとした時間。ふるさとの母の思い出。確かな思い出があるからこそのふるさとです。

「お帰りなさい」。母の声を聞いたような思いがしました。
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