ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

泣いたことのない人間はつまらない ~新宿区・林芙美子記念館~

2018-05-27 | 公園・庭園・名所
かつて職場が一緒だったSさんが新宿区にある林芙美子記念館を紹介してくれました。なかなか行く機会がないままにいましたが、思い立って訪ねてみました。
大江戸線の中井駅から4・5百米ぐらいでしょうか、閑静な住宅街の中に、かって林芙美子さんが住んだ家がありました。

     



林芙美子さんといえば、皆さんご存知の通り戦前から戦後にかけて活躍した作家で、代表作は何といっても「放浪記」。森光子さんが2000回も舞台で演じ、国民栄誉賞を受賞したことでもよく知られています。

そういえば林芙美子さんの「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」の言葉(詩)はあまりにも有名ですね。

記念館の管理をしている方の話では、私の聞き違いでなければ敷地は約500坪とか。昭和16年(1941年)に家が完成した当時、庭には孟宗竹がたくさん植えられたそうですが、林芙美子さんが亡くなった時に孟宗竹は切られてなくなり、その後にご主人が今の庭をつくられたのだそうです。









住居は完成してから80年近くなりますが、和風の趣のある建物で、しっかりとしています。日本の文学史を刻んだ住まいと思うと感慨深いものがありました。













林芙美子さんの書斎です。



記念館の1室で、林芙美子さんの在りし日の姿を収録したNHKの番組が流されていました。
「泣いたことのない人間はつまらない。泣くだけ泣かなきゃいい人間になれません。」この言葉には彼女の人生への思いが込められているのだろうと感じました。

庭には、額アジサイがひっそりと咲いていました。


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その気になれば 気になる木 ~会津若松市御薬園・都内の公園で~

2018-05-19 | 旅行
あちらこちらぶらぶらしていると、「あれっ どこかで見たような気がする」と思う光景に出会うことがあります。
その一つが昭和記念公園(立川市)の「みんなの原っぱ」にあるケヤキ。もちろん形状的には違いますが、私は、なんとなく日立のCMに出てくる「気になる木」の雰囲気を感じるんです。



日立のCMの「気になる木」は、ハワイオアフ島にあるモンキーポッドという木なんだそうですが、この木は、傘のように大きく横に広がった大樹で、高さ25㍍、幅40㍍、胴回り7㍍の大樹です。(日立の樹オンライン「日立の樹について」より)

上野公園には、寛永寺の清水観音堂があります。ちょっとした舞台づくりで、不忍池を見下ろすような感じになっているのですが、その舞台の前にあるのが「月の松」です。平成24年(2012年)に復元されたもので、造園技術でつくられたものだそうです。





どこかに丸く見える木はないかと歩いていましたら、丸というよりは「U」ですが、会津若松市の御薬園の庭にこんな木(松かもしれません。)がありました。



こちらは角度的に円く見える桜の木です。小金井公園(小金井市)の江戸東京たてもの園の前の庭で見つけました。



まあ、どちらかといえば「U」ですが、六義園(文京区)の小道でも見ました(かなり苦しいですがー。)。




細長いY字形のものはよく目にします。

小金井公園です。

    

文京区の六義園です。

    

上野公園です。

    

ついにはマニアックになってきてしまいました。ふと気が付いたのですが、OKマークのように見える枝ぶりの木は結構あるんですね。「ムリムリ、そうは見えないよ」とお叱りいただくかもしれませんが、そこは広いお気持ちでご覧ください(笑)。

小金井公園です。たてもの園の堀の前です。小さな木ですがー。

    

これを反対側から見るとこうです。

    

新宿御苑(新宿区)です。

    

昭和記念公園です。



上野公園です。



六義園です。



我ながら相当にヒマだなと思いながらも、紹介させていただきました。お笑いください。

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静けさと華やかさ ~六義園そして昭和記念公園~

2018-05-13 | 公園・庭園・名所
先週、六義園に行ってみました。都内でも有数の回遊式の日本庭園です。既にツツジもほとんど咲き終わり、庭園は静けさにつつまれていました。
松などの樹々の緑の中で、紫色のアヤメがひっそりと咲いていました。







池は、庭園の静けさを象徴しているようです。まわりの緑の樹々とあいまって、庭園の美しさを際立たせています。まさに、日本の美を感じさせます。











池の一角には、2枚の大きな石を渡した橋がかけられています。渡月橋という名がつけられています。



来園者がゆっくりとこの橋を渡っていきます。橋から何かを見ています。居合わせた職員の方に訊きましたら、カメが餌をもらえると思って集まってくるのだとか。







六義園は、静寂さの中で、ゆったりとした時間が流れていました。



六義園とは一転した風景を見せていたのは、昭和記念公園でした。昭和記念公園は、今シャーレーポピーが見頃になっています。

西立川口のゲートを入ると、大きな池があります。池のまわりはうっそうとした緑の樹々に覆われています。池には、たくさんのボートが出ています。





シャーレーポピーは、公園の北側の花の丘を鮮やかな赤一色に染め上げていました。









花の丘の散策の小道には、家族連れ、若者たち、シニアの人たちが思い思いにポピーを楽しんでいます。笑顔、歓声、語らい。ここは賑わいであふれています。











広い園内の「足」にもなっているパークトレインは、今日は大忙しのようです。









花の丘では、来園した人たちが美しさを求めて歩きまわり、シャーレーポピーの輝くような美しさを楽しんでいます。
六義園が和の美しさなら、ここはまさに洋の美しさでしょうか。和と洋の美しさを存分に楽しむことができるのは、ちょっとした贅沢なのかもしれませんね。
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あれっ まっすぐじゃない  ~西東京市・東伏見稲荷神社~

2018-05-07 | 公園・庭園・名所
西東京市に東伏見稲荷神社があります。この神社は名称が示すとおり、京都の伏見稲荷大社の分祀社として、昭和4年(1929年)に創建された神社です。つまり創建から約90年ということになります。
同神社の建立にともなって地名が「東伏見」になり、また西武線上保谷駅の駅名が現在の東伏見駅に改称されたそうです。(東伏見稲荷神社HP「ご由緒」より)

西武線の高田馬場駅と東村山駅間の開通(上保谷駅開業)が昭和2年だそうですので、神社の建立はさぞ大きな出来事だったのではないかと思われます。

伏見稲荷といえば千本鳥居を思い出します。2年前に京都の伏見稲荷を参拝しましたが、たくさんの人がその本数に驚きながら鳥居をくぐっていました。





さて東伏見稲荷神社はどうなのだろうかと思い訪ねてみました。(行ったのはちょっと以前のことで、まだ少し桜が残っている時期でした。)
東伏見稲荷は、西武新宿線の東伏見駅と西武柳沢駅の中間くらいで、どちらの駅からも徒歩7分ほどですが、西武柳沢駅からはバスで行くことができます。

立派な社殿のある神社です。神社に入ると心が引き締まる感じで、石造りの鳥居・お使いの白狐などが目に入りました。霊験あらたかな雰囲気を醸し出していました。














いよいよ朱塗りの千本鳥居です。
京都のように、鳥居がずっと直線的に続いているのかと思いましたら、何とまるで迷路のようになっているんです。まっすぐではありません。右とか左とか一定の方向を向いていません。
千本鳥居は、「願い事が通るあるいは通ったことへの御礼として奉納されるもの」(伏見稲荷大社HP「よくある質問}から)だそうですので、特に決まりはないようですが、それにしてもちょっと不思議な感じでした。













都内には千本鳥居のある神社がいくつかあります。後日まとめてご紹介したいと思っています。
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シニアは今日も歩いてます ~上野公園・ぼたん苑~

2018-05-05 | 公園・庭園・名所
野公園には美術館や博物館などの文化施設だけでなく、東照宮や寛永寺など見どころがたくさんあります。

かなり広いですから、特に私には、ゆっくりそして休みながら行かないと疲れてしまいます。GWのさなかですし、人出が多いのは覚悟して(ちょっと大袈裟です・笑)出かけてみました。今回は都営大江戸線を利用しました。

上野御徒町駅のエレベーターでボタン操作に戸惑っていると、たまたま乗り合わせた女性の方も同じような感じです。なぜかというと、行く先階ボタンに3か国語の表記があったので、どれを押せばいいか一瞬わからなかったんです。外国から来日する人がかなり多くなったということなんですね。

女性の方は「パスをもらったので、街を散策してるんです」とのこと。東京都のシルバーパスのことでしょう。思わず「私も同じです」。
シニア世代はとにかく元気なんです。

さてどこへ行くか。公園内に入り、清水観音堂にお参りしてちょっと先へ行くと「ぼたん苑」の案内板が。ということで「ぼたん」になりました。

    

寛永寺の五重塔が間近に見えるぼたん園。もみじが、陽光に透かされ優しい緑色を見せています。鯉のぼりも飾られていました。

    



    

緑の覆いの下には様々なぼたんが美しく咲いています。シャクヤクも美しい姿を見せているようです。
日本人だけでなく外国からの観光客も多く、あちこちで牡丹と一緒に記念撮影をしていました。





ぼたんは静けさがよく似合います。優しくて上品です。艶やかさも感じます。













清らかな花びら、癒し。これらに魅了されるのかもしれません。









ぼたん苑の片隅に「ミヤコワスレ」が可憐な花をつけていました。ほっとしたものを感じながら、ぼたん苑を後にしました。

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