ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

花と母の思い出 ~地域散歩~

2020-09-28 | 散歩
しばらく雨の日が続いていました。
ようやく昨日あたりから天気が回復し、青空が広がるように
なりました。



とりあえずまた近くを散歩です。
通り沿いの家々などの花壇を見ながら、数年前に亡くなった母を
思い出していました。

「若いころにしておけばよかった」ことの一つに、よく「親孝行」
があげられます。
一口に親孝行といっても、人にはさまざまな生き方がありますから、
それこそ様々なものがあると思います。

最期は施設暮らしだった私の母を思い出すとき、子どもがいくつに
なろうと元気でいてほしい、対面しながら直接言葉を聞き安心したい、
それが願いだったように思うのです。
果たして、私は願いに応えていたでしょうか。

今コロナ対応で、家族との面会が思うようにできない施設がある
のではないか、気になります。
もしそうとすると、なんと非人情な時代になってしまったことか、
切ないものを感じます。

私の母は花が好きでした。
いつも家に花を飾っていました。
ふるさとの公園「四季の里」は、花壇がきれいな公園でした。
母とよく一緒に行きました。





さて、近くの花壇の新しい花といえば、今は萩とか桔梗でしょうか。





それら以外は何度もブログで紹介させていただきました。
代表的な赤のサルビアと、その品種の一つのコーラルニンフ。
コーラルニンフという名前は、さざんかさんに教えていただきました。





メドーセージもサルビアの仲間のようです。
ずっと咲き続けています。



タマスダレ、サフランモドキも何度も咲いています。



ウキツリボク(チロリアンランプ)も長く咲いています。



アブチロンというのだそうです。
さざんかさんにまた教えていただきました。 
ムクゲではないそうです。
さざんかさん、ありがとうございます。



ハナトラノオもずいぶんと咲いています。



ヒガンバナがそっと顔を出しています。
朱色にもかかわらず、なぜか控えめです。



これはムラサキゴテンというのでしょうか。
花が咲くのかどうかはわかりません。



こうした花のことを母に話すことができたなら、きっと
喜んでくれたに違いありません。

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静寂の中に咲く花 ~殿ヶ谷戸庭園~

2020-09-25 | 公園・庭園・名所
秋の気配が感じられるようになってきました。
散策したのは殿ヶ谷戸庭園です。



この庭園は、1929年(昭和4年)に、個人の庭園を三菱財閥の岩崎家
が買い取って現在のような庭園に造り変えたものです。
植物園というのではなく、個人の邸宅のお庭・日本庭園といったほうが、
感じをつかめていただけるのではないでしょうか。

庭園の受付付近に、酔芙蓉が咲いていました。
しかしこうした人目を引きつけるような花は多くはありません。



庭園のあちらこちらに植えられているのは、いろいろな山野草です。
つまり、殿ヶ谷戸庭園は、四季折々の和の風情を楽しむものなんですね。
わびさびの庭といえるかもしれません。

入口の案内板に掲示されているのは、今出会うことができる山野草。
どれも静寂の中で、ひっそりと咲く花。





秋といえば萩。
丸葉萩(マルバハギ)が咲きだしています。





一本の彼岸花が静寂さを感じさせています。



釣鐘人参(ツリガネニンジン)。
花の形や根の形が似ているところからこの名前の
になったようです。





この小さな白い花は何でしょうか。どなたかご存じ
でしょうか。



金水引(キンミズヒキ)と水引(ミズヒキ)。
似た名前ですが、前者はバラ科で後者はタデ科。別種なんですね。





これは秋明菊(シュウメイギク)ですよね。
花がみな明るいほうに咲いています。そっぽを向かれました。



山査子(サンザシ)の果実。5月頃に白い花が咲くようですがー。



黄色の花は女郎花(オミナエシ)。
これも秋を感じさせる花です。



蔓穂(ツルボ)。
花のイメージに似合った名前ですが、由来ははっきり
していないようです。



和名は霍香薊(カッコウアザミ)。アゲラタムです。
カッコウというのは、鳥のことではなく漢方の生薬
になる植物に由来しているんですね。





今回取り上げた花は、名前がわからないものは別にして、
いずれも薬用として用いられてきたもののようです。
日本庭園を考える上で、興味深く感じました。

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まるで巨大なオブジェですね ~角川武蔵野ミュージアム~

2020-09-21 | 散歩
所沢市に、KADOKAWAが建設・運営する「ところざわサクラタウン」が
プレオープンしました。

「サクラタウン」のHPを見ました。
この施設は、クールジャパンの拠点施設として、
世界に向けてのポップカルチャーの発信拠点を
目指しているとあります。
何と壮大なコンセプトではありませんか。

ここは、あの有名な隈研吾さん設計の「武蔵野ミュージアム」の他、
イベント、ホテル、レストラン、書店、オフィス、神社など、「あらゆる
文化」が展開され、「世界中のお客様」を迎えます、とされています。
とにかくすごいらしいです。

すでにメディアでも紹介されています。
世の中に沈滞したムードが漂う今、明るい話題です。
見に行かねばなりません。
と、勝手に自分に言い聞かせて、行ってきました。

近づくと、建物というより、巨大な石のオブジェが目に跳び込んで
きました。
これが隈研吾さんの手になる「角川武蔵野ミュージアム」。
サクラタウンの象徴施設(ランドマーク)です。





隈研吾さんと言えば、東京オリンピックの主会場になる国立競技場
を設計した方です。



このミュージアムは、5階建て。
アニメミュージアムや本棚劇場など多彩な施設が展開する複合ミュージアムとのこと。
周りを一周しました。もはや芸術作品ですね。





サクラタウンのメインの建物も斬新です。
通路がはりめぐらされているみたいで、どんな風になっているのやら。
外から見ただけでは、今一つよくわかりません。
この本体の建物には、オフィスの他、アニメホテルやイベントホール、
ショップ・レストラン、体験型書店が入ります。
施設の前には、千人テラス・広場が用意されています。
”すごい”という以外言葉が出ません。









既に、角川のスタッフ向けの「角川食堂」が平日オープンしています。
ここは一般の客も利用できます。おしゃれです。
早速、ランチしました。
カレーがおすすめだそうです。いけます。





なんと神社もあるんです。モダンな神社です。
「武蔵野坐令和神社」。なんと読むのでしょうか。
アニメの聖地巡礼の1番札所なんだそうですがー。













サクラタウン一帯は、所沢市によって文化観光ゾーンとして整備が進め
られています。
東所沢公園もその一つ。ここには「光のアート空間」が設けられる
そうです。
夜にはオブジェが光るらしく、素敵になるでしょうね。







グランドオープンは11月6日の予定です。
楽しみです。

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ちょっと寂しすぎました  ~公園の彼岸花~

2020-09-18 | 公園・庭園・名所
埼玉の巾着田の曼殊沙華(彼岸花)。
いつもの年なら、見ごろは今頃です。
例年すごい人出です。
でも今年は、曼殊沙華まつりは中止。
花は開花前に刈り込んでしまったそうです。
残念です。

去年は、車の大渋滞で巾着田を諦めました。
そのかわりに、たまたま思い出した柳瀬川の台田運動公園の彼岸花を
写真に撮りました。
川沿いの公園の一角だけでしたが、次の写真のようにきれいに
咲いていました。





今年もたぶん、きれいに咲いているだろうなと思いました。







どこに咲いているかな。
散策路を見回して、驚きました。
確かに咲いていることは、咲いていました。
でも、すっかり野草に埋もれ、しかも去年は結構咲いていた花が少なく
なっているのです。
ひょっとしたら、コロナ禍のこともあり、手を入れるのを控えていた
のかもしれません。





平日の午後、公園はときおり散策する人がいる程度で、
静まりかえっています。
子どもの声が聞こえないブランコなどの遊具。
彼岸花がとても寂しげに感じられました。



道のわきでパトカーが、
"この周辺で詐欺の電話が多発しています。警察官や市の職員がキャッシュカード
を回収することはありません。”と、何度も注意を呼びかけていました。

被害にあったのでは、花を憂えるどころではなくなってしまいます。
騙されないよう肝に銘じなくてはいけません。

来年は、元気よく咲いている彼岸花が見られますように。

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やっぱり人と話したいと思うのですがー。 ~地域散歩~

2020-09-15 | 散歩
コロナ禍が生じて以来、密を避ける・マスクをする、
ということが当然のようになっています。
買い物でも、ビニールとかアクリルボードを間にして、
店の人と会話することに違和感がなくなってきました。

そのせいでしょうか、長話は避けるような雰囲気ですし、
そもそも人と会って話すこと自体が減っているような
気がします。
ライン・メールが主流の時代ですから、別に不思議な
ことではないのかもしれません。

でもやはり人と会うほうが楽しいはず、などと思いながら、
相変わらずぶらぶら歩きをしています。

今はやや花が少ないようですので、ここ2週間ほどの
間に撮りためていたものをアップしてみました。

ケチョウセンアサガオです。
蕾を見つけたのですが、夕方から咲き出して翌朝にはしぼむ
一日花なので、なかなか花が撮れずにいました。
その花がやっと撮れました。上を向いて咲く変わった花ですね。
ヒルガオ科の朝顔と違って、ナス科なんだそうです。





ひっそりと咲いていたのは、アメジストセージ(サルビア・
レウカンサ)です。素敵な名前ですね。



緑が透けるフウセンカズラ。
フェンスに巻き付いていました。
白い花は小さくて、なかなかピントが合いません。





ツルハナナスの花はずっと咲き続けています。 



ハナトラノオは時期が過ぎたのかと思っていたら、
また咲いています。今が盛りなんでしょうか。



小さなバラに、雨のしずくが光っていました。



定番です。トレニア・日日草・ポーチュラカ。







今はどれも花は終わっています。
タマスダレ・サフランモドキ・キトリナ。
ゼフィランサスの仲間ですね。





          

これはケイトウのような感じですが、自信がありません。
これももう今は終わっています。



さて、次は何を撮るか。
高麗の曼殊沙華も今年は中止ですし、ネットとにらめっこです。




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ラッキーヱビスの缶ビールで乾杯です

2020-09-12 | 日記
現在コロナの感染対策として、イベントの参加人数の制限
が行われています。
これが近く緩和されるようです。

そうなればスポーツの観戦や、音楽や演劇鑑賞の機会も増える
ことになります。
もちろん、引き続き感染予防策は必要でしょうが、
私たちが元気になれるのではと、明るい雰囲気を感じます。

こんな時は、家飲みで、軽く一杯やりたくなります。
実は、先日「ラッキーヱビス」入りのエビスビール缶セットを
いただきました。
通常エビスビールのラベルは、鯛が1匹の恵比寿様になっています。
これが、いただいた缶セットには、鯛が2匹の恵比寿様がデザイン
されたものが入っているんです。
これを「ラッキーヱビス」というのだそうです。



上の写真を見てください。
真ん中が普通のヱビス缶ビール。鯛は1匹です。
しかし、左右の缶ビールは、鯛が2匹です。
左の籠の中に、もう1匹の鯛のしっぽが見えています。
アップで見るとこのとおり。



縁起がいいということなんだそうです。
でも考えてみれば、最初からセットに入っていることが分かっています。
運がつくかもなどと、欲張るわけにはいきません。

まずは、特別の缶ビールをいただけたことが幸せと考えましょう。
大事にとっておきました。
そろそろ飲むことにしましょう。
ささやかに酒の肴を用意しました。
「世界が平和でありますように!」「カンパーイ」。



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思い出の夏祭り(続) ~去年の羽衣ねぶた祭~

2020-09-08 | まつり・イベント
去年見に行った夏祭りをもう一つ紹介します。
東京・立川市の「羽衣ねぶた祭」です。
都内で行われるねぶた祭りとしては、一番ではないでしょうか。
この祭りも、やはり今年は中止でした。

羽衣ねぶたは、去年は人形ねぶたと扇ねぶたが10基ほど
出ていました。
この祭りは、青森県の黒石市の協力で、黒石ねぷたで
使われたものが、再度「出陣」しているのだそうです。
つまり本場のねぶたが東京で楽しめる祭りというわけです。

人形ねぶたは、何度見ても勇壮です。
いつのまにか、武者絵の世界に引き込まれます。











扇ねぶたも素晴らしいです。



ダダンダ・ダン・タ・ダン。
太鼓のリズムにあわせて、ハネトが跳び、ねぶたが運行されて
いきます。





祭りでは、飾りや装束や踊り、山車などが目に飛び込んできます。
お囃子などの演奏が鳴り響きます。
屋台店には、おいしい匂いや味があります。
その祭りの持つ雰囲気、熱気を肌で感じます。
体のすべての感覚が引き寄せられていきます。

多くの人に支えられている祭り。
人と人との交わり、つながりの場となっている祭り。
そうした祭りが地域の力になっているのですね。

コロナ禍は様々な問題をもたらしています。
地域の文化が失われないようにしていくことも、
私たちにとって大事なことではないでしょうか。


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思い出の夏祭り(続) ~一昨年の高円寺の阿波おどり~

2020-09-05 | まつり・イベント
夏祭りで、思わず体が動いてしまうもの。
その代表格の祭りは、何といっても阿波おどりですね。

例年8月、都内でもいろいろなところで行われますが、
規模が大きく有名なのは、高円寺の阿波おどりでしょう。

前回のブログで紹介した阿佐ヶ谷の七夕同様、
高円寺の阿波おどりも杉並区で行われている祭りです。
残念ながら、これも今年は中止でした。(杉並区報より)



阿波踊りは、400年以上の歴史があるとされ、地域の人々の
力に支えられて、徳島だけでなく今や全国各地に広がりを見せ
います。(徳島:阿波踊り会館HP)

阿波おどりといえば、鉦、太鼓、笛、三味線などのお囃子が
響いてきます。
あの独特のリズムは、どうしてこうも人を浮き立たせるので
しょうか。

2年前(18年)に高円寺に行ったときの写真を見てみました。
すごい人出でした。
熱気にあふれていました。





男踊りの自由奔放さ、力強さ。





女踊りの艶やかさ。





人々が築き上げ、今に受け継いできた阿波踊り。
そのエネルギーが消えてしまうなど、到底考えられません。

そのパワーは、新型コロナに打ち勝つ力となっていくに
違いない、そう思っています。

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思い出の夏祭り ~去年の阿佐ヶ谷七夕~

2020-09-02 | まつり・イベント
9月に入ってしまいました。
”暑い暑い”という言葉を繰り返していた8月。
とうとう遠くに出かけることもなく、
過ぎてしまいました。

花火を最後に閉園した”としまえん”のニュースを
見ながら、今年の夏は、祭りらしい祭りがなかった
なという思いがしていました。

体が浮き立つような、心がはやるような祭り。
ちょっと思い出してみたくなりました。

七夕は、阿佐ヶ谷の七夕によく行きます。
これは、昨年のものです。











阿佐ヶ谷の飾りつけでユニークなのは、
張りぼてのデコレーションです。
これを見て歩くのも結構楽しいものです。











大都市の祭りは、おそらくすぐに再開されていくと思います。
しかし地方によっては大変なところも出てくるのではないでしょうか。
大切な文化が消えていかないことを願うばかりです。


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