コロナ感染拡大の状況で、外出もためらいがちです。
でもお医者さんの診察は別です。
特に歯科治療の場合は、ひどくならないうちに治療
してもらわないと、歯を抜くことにもなりかねません。
わかってはいたんですが、つい我慢していましたら、
とうとう抜歯せざるをえなくなりました。
奥歯の1本です。がっくりです。
抜歯後は補綴治療もあり、今も通院中です。
先日受診した際には、「年の割には自分の歯が
しっかり残ってますから、いいですよ」と
褒められました。
褒められれば、嬉しいことはもちろんですが、
ちょっと複雑です。(笑)
正月早々(3日)お参りした所沢の「多聞院毘沙門堂」
に出かけてみました。
寒い時期ですし、境内には花もほとんどありません。
訪れる人もあまりみられませんでした。
多聞院は「神明社」(神社)の並びにあり、
今月3日に、初詣の際にお参りしたときは、上の写真のように
多くの人で賑わっていました。
それだけに随分と静かに感じました。
境内を散策すると、咲き続けているのはロウバイです。
ジンチョウゲは蕾を膨らませているようです。
ジンチョウゲの仲間のオニシバリ(ナツボウズ)も蕾が膨らんで
来ているようです。
ところで、以前にも紹介しましたが、この多聞院には、
面白い石像などが奉納されています。
”どんなときもじっとがまんする”という「鬼の悟り」像。
この像は、「鬼の寒念仏(かんねんぶつ)」像です。
鬼の寒念仏とは、大津絵の画題の一つで、偽善者を風刺した
ものとか。鬼は、人間の内面の”我や欲”の象徴のようです。
鬼の寒念仏の画に添えられる「道歌」の代表的なものが、
それを表しているように思います。
・「真無き 姿ばかりは 黒染めの 心は鬼に あらわれにけり」
・「慈悲もなく 情けもなくて 念仏を となふる人の 姿とやせん」
石像は、僧衣をまとい、右手に”鉦”を鳴らす”鐘木”、首から
つるされている”鉦”、左手には”奉加帳”を持っています。
肩に見えているのは”番傘”のようです。
土俵の上の、力くらべの「力石」。
神社によっては奉納されているところが
ありますね。隣の神明社とのかかわりがあるの
かもしれません。
民話の”笠地蔵”です。
多聞院は、これから福寿草を始め、いろいろの山野草が
花をつけ、やがて牡丹が咲きます。
そして寅年ということで、秘仏の毘沙門天の御開帳の年に
あたっています。
今年は例年よりも参拝者が多いかもしれません。