ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

粋な計らい ~会津若松市 御薬園~

2018-04-30 | 旅行
1年ぶりに会津若松市を訪れました。義兄の一周忌でした。去年の春、義兄は満開の桜の下で旅立ったのです。
今年はあまりに暖かい陽気のため、若松の桜もGWに入る前にすでに咲き終わっていました。しかし、久しぶりに親戚が出会い思い出を語る中で、私たちが思い出を共有しながら生きていることを改めて感じていました。

この機会にこれまで見学したことがなかった「御薬園」に行ってみました。正門には、ソメイヨシノではありませんが一本の山桜が咲いていました。義兄はやはり桜に縁がある人なんですね。



この庭園は、会津松平藩の初代藩主保科正之が、それまでに建てられていた会津藩の別荘を再建し(1643年)、これを受けて、2代目藩主保科正経が薬草を栽培整備し(1670年)、さらに3代目藩主松平正容(まさかた)が朝鮮人参の栽培を民間に奨励した(1684年~1687年)ことから、御薬園と呼ばれるようになったのだそうです。(御薬園パンフレット)

正門をくぐって中に入ると、ズミの花です。ちょっとさきの薬用植物標本園には、藤の花が咲いていました。





庭園は池泉回遊式で、それほど広いものではありませんが、心字の池を中心に、由緒ある建物や松の木などが配置され、すばらしい風情を醸し出しています。











円い月のような、幹の曲がり具合はおもしろいですね。この円の中に入ったのを確認してもらえると幸せが訪れるかもしれません。もちろん私の勝手な解釈です(笑)



池は数百年にわたって、おそらく四季折々の姿を絶えず水面に映し出してきたことでしょう。





集まった人たちは、会津若松からそれぞれ自宅に帰っていきました。
磐越西線を郡山で乗り変え、新幹線で東京に戻ろうとしたところ、異なる日に、しかも別々に座席指定券を手配していたにもかかわらず、今回集まった親戚の一人となんと席が隣り合わせになったのです。GW前半とはいえ、さなかのことです。

本当に全くの偶然です。義兄の粋な計らいとでもいうべき出来事でした。不思議なことってあるものですね。おかげで話に花を咲かせながら、帰京することができました
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これぞ西洋です ~文京区 鳩山会館~

2018-04-22 | 公園・庭園・名所
鳩山一郎元総理の住まいとして建てられ、現在は記念館になっている鳩山会館です。東京メトロ有楽町線の護国寺駅と江戸川橋駅の中間ぐらいのところにあり、音羽通りに面したところが正門になっていました。

正門を入ると、会館玄関まで100㍍以上はあるでしょうか。道の両側の樹々の緑に感嘆しながらやや急な坂道を登っていくことになりました。
当時は一般市民が見学できたところではないはずですから、何だかちょっと偉くなったような気分がしてきました。ふうふう言いながらジグザグ登りをしていくと、洋館が見えてきました。



玄関の入り口階段下から、玄関ドアを見上げると鳩のステンドグラスが見えています。随分凝ったつくりに見えましたが、実は玄関ドアの上の部分のステンドグラスが写っているんですと、係の方が教えてくれました。意図的な設計かどうかはわかりませんが、教えてもらわないと、たいていの人は気づかないまま中に入ってしまうでしょうね。









他にも素敵なステンドグラスがあり、会館を上品な雰囲気にしているように思います。





       

会館内の応接室、赤絨毯、バルコニーの手摺、外壁の鳩や梟の装飾、そして庭からみる洋館のたたずまいなどなど、これぞまさに西洋建築の趣です。テレビドラマや映画の舞台としてよく利用されるというのもうなづけます。







    

    







会館の庭には様々な花が植えられていますが、とりわけバラが素敵な庭として知られています。今年は花が早いので、ひょっとしてバラも早いのではと勝手に思い込んでいたのですが、さすがに早すぎました。やはり5月に入ったあたりが見頃かもしれません。











政治のことはともかくとして、マンションが立ち並ぶ都心に、緑におおわれた文化財的建造物がひっそりと存在していることに、驚いた一日でした。
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思い出の中に生きつづける ~川越市 本丸御殿(川越城)~

2018-04-18 | 公園・庭園・名所
埼玉県の川越市には様々な観光スポットがあります。その一つが本丸御殿(川越城)です。コミュニティバスで行くのが便利なようです。



この本丸御殿(川越城)は、そのHPによれば、今から遡ること550年以上前、室町時代中期の1457年に、太田道真・太田道灌父子によって築城されたのが始まりとされています。
訪れた本丸御殿は、お城というイメージはなく歴史的な木造建築物といった感じで、御殿というにはむしろ質素な感じすらするところでした。













川越城の城郭全体は広大なものであったようです。



本丸御殿も最も広かった時期には今の8倍の敷地面積に16棟の建物があったとのこと。残念ながら、かつての御殿の建物としては、玄関・大広間・家老詰め所が残るのみとなっています。





数日前久しぶりに映画を見にいきました。ディズニーの「リメンバー・ミー」。CGによる長編アニメ。素晴らしい映像と音楽です。
映画は、時を超えて結ばれる家族の絆、命のつながりが描かれていきました。私を忘れないで! 家族は思い出の中に生き続けます。

しばらくして映画が自分に問いかけているように感じてきました。
子どもたちを連れて川越にいったことがあったろうか。時の鐘を一緒に見たろうか。
子どもたちは思い出を確かなものにしただろうか。私は、家族とどう生きてきたのだろうか。

うるっとなっていました。

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咲いた 咲いた どの花見ても~立川市・昭和記念公園のチューリップ~

2018-04-13 | 公園・庭園・名所
「職場のリーダーにとって、今その場にいない人を思いやることが大事です。」
コラムニストの金平さんは、講演でよくこのことを口にしておられました。
公園などで一面に咲き誇る花をみることができるのも、日頃の手入れの賜物のはず。整備にあたる人のご苦労を思わずにはいられません。

先日訪れた昭和記念公園はチューリップが見ごろでした。好天続きで、いつもの年より早い開花状況。池の周りにうまくレイアウトされ、その美しさが一層引き立っています。
平日にもかかわらず多くの人です。色鮮やかなチューリップを思い思いに楽しんでいます。申し合わせたようにベストポジションではカメラやスマホがズラリ。













    





チューリップの花の見ごろは短いように思います。短い期間の中で、鮮やかでいながら優しさや柔らかさを感じさせることが、人気がある理由なのかもしれません。











    

チューリップの手前で、ネモフィラとムスカリが脇役をつとめていました。青紫の素敵な花たちですが、チューリップの前にはちょっと分が悪そうでした。












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縁とは不思議なものです ~台東区 根津神社のつつじ~

2018-04-09 | 公園・庭園・名所
縁というのは本当に不思議なものですね。以前に職場が一緒だったSさんに、根津神社に行ってきたんですよと、たまたま話しました。すると、今住んでいるところからはだいぶ遠いですけど、卒業した高校はすぐ近くだったんですよとの返事。もちろん知りませんでしたので、ちょっとびっくり。

根津神社は、数年前に参拝したことがあります。でもツツジの時期に訪れるのは初めてです。メトロ南北線の東大前駅からゆっくり歩いて行ってみました。









今年はどの花も早いですね。ツツジは思っていた以上に咲きそろっていました。ずいぶんと手入れがなされているようで、見事なものでした。庭園はまずまずの広さで、なだらかな丘の斜面一杯に咲くツツジは見上げて良し、見下ろして良し。好天が続けば、満艦飾になるような気がします。















白とか赤とか紫とか、まさに色とりどりです。ツツジはどの色の花も本当に鮮やかですね。強さを感じます。











皆さん思い思いにツツジを楽しんでおられました。







ツツジ以外に根津神社で見たかったのは、実は千本鳥居です。都内にもあちこちのお稲荷さんに千本鳥居があるのですが、ここはその中でも有名なところの一つなんです。
外国の人も興味深げに鳥居を眺め、自撮りしていました。外国の人には鳥居の重なりだけでなく、一つ一つの鳥居に書かれた漢字も興味深いらしいです。







千本鳥居のいくつかは、いずれこのブログで紹介します。お楽しみに。



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あまりに広すぎて ~新宿区 新宿御苑~

2018-04-05 | 公園・庭園・名所
とにかく広いところです。都内有数の桜の名所も時期が過ぎれば空いているだろうと思い新宿御苑に行ってみました。だいぶ以前に一度行ったことがありますが、ほとんど覚えていません。
ここは何しろ有名な庭園です。面白い風景が撮れるだろうと期待して出かけたわけです。





大江戸線の国立競技場駅を出て、千駄ヶ谷門から入りました。相当の年数を経ていると思われる樹々の向こうに、芝生広場が広がっています。
さすが新宿御苑、広いものだと感心していましたが、その向こうにも、そのまた向こうにもいくつも芝生広場があるんです。広いです。
足の具合もありますし、何度も休みながら歩きました。





   





周りを見回すと、平日でも結構な人出です。しかも、散策する人の中に外国の人が随分と多いんです。どうやって調べて来るのか、驚きです。

疲れました。実はお弁当をもっていかなかったんです。あると思ったレストラン・売店は、広大な園内の1か所にしかありません。お腹がすいては、戦さはできません。
というわけで、点在する歴史的な建物の写真は諦め、もっぱら八重桜などの風景の写真になってしまいました。



















何とか温室までたどり着きました。池に映った建物の模様はちょっといいなと思いますが、他はこれといった写真が撮れませんでした。
もったいない1日にしてしまいました(笑)








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カタクリの花はちょっと寂しげ ~清瀬市 せせらぎ公園~ 

2018-04-01 | 公園・庭園・名所
東京では桜は散り始めているようです。
以前からカメラに収めようと思っていたカタクリを見にいこうと思い、清瀬市の「清瀬せせらぎ公園」にぶらっとでかけてみました。

駅前の案内ポスターには、カタクリまつりは3月31日から4月8日までとあります。
西武池袋線の清瀬駅北口からバスで10分ほどいくと、せせらぎ公園に着きました。さほど広くない緑地です。

緑地に入ると、カタクリが林の中や丘の斜面のあちこちに花を咲かせています。



ちょっと色あせた感じがしました。
ボランティアスタッフの人に尋ねると、実はこの陽気で1週間ほど早く咲き始めていたそうなんです。そろそろ見頃を過ぎつつある感じです。

ちょっと残念でした。当たり前です。自然が私たちのスケジュールに合わせてくれるはずはありません。でも、十分にかわいい花の様子を楽しむことができました。











見に来た人の多くが、小さくかわいい花の様子を写真におさめようとしています。

「去年よりも、今年は花が大きくなったようです。」と言ってカメラを向けていた人は、手鏡で花に光をあてていました。ボランティアスタッフの人は、お弁当の透明プラスティック容器で花に光をあてていました。つまり、レフ板の代わりというわけです。

撮影に手慣れた人は、いろいろ工夫するんですね。参考になりました。











        

        

カタクリには、「寂しさに耐える」という花言葉があります。3月は別れの季節。
リハビリでお世話になったアロマセラピストのAさんも、4月からは自分のめざす道を歩いていくとのこと。

人生はいろいろな人との出会いと別れ。寂しさはありますが、それが思い出になるんですね。
新たな生き方をしようとする皆さん、頑張ってくださいね。
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