「くじけないで」を見ました。
みずみずしく温かなその言葉で多くの人を勇気づけた詩人・柴田トヨさん。
初めて詩を綴ったのは90歳を過ぎてからのこと。
そして産経新聞「朝の詩」に投稿された作品は次第に共感の輪を広げ、
98歳で刊行された処女詩集「くじけないで」と第2詩集「百歳」は、累計200万部のベストセラーになりました。
うっかりすると見落としてしまう日々の小さな幸せ。自らの老いを見つめるユーモラスな視線や、
懐かしい少女時代への追憶。飾らない言葉で紡がれた詩は生きる喜びに満ち、
今では海外7か国で翻訳・出版されて世界中で読まれています。
2013年1月、101歳の天寿を全うし、天国へと旅立ったトヨさん。
心の奥深くに染みわたる詩に乗せて、その生き方を描いた感動作が誕生しました。
夫に先立たれて一人暮らしをしていた主人公が、あるとき息子に勧められて、詩を書き始める。
何でもない日常を一つひとつ言葉に置き換えていく中で、
やがて彼女は記憶を手繰りよせ、自らの人生を振り返っていく。
映画『くじけないで』では母と子の絆を軸に、
明治から平成までを見つめたトヨさんの半生が温かく繊細なタッチで綴られます。
友人と時々、映画&ランチをしています。
二人とも、騒がしい映画が好きでないので、「くじけないで」にしました。
積極的に見たいと思ったのではなかったのですが、見て正解でした~
トヨさんは子供の頃から苦労の連続だったのです。
トヨさんの人生は平坦ではなかった。
TVで98歳の詩人と紹介されたのを見た時は、穏やかなお年寄りだったので、
平和な人生を歩んでこられたのだろうと思っていたら、その反対でした。
NHKで「ファミリー・ヒストリー」を見ると、もう、皆、それぞれ波乱万丈の人生ですが、
トヨさんもそれに劣らないくらいです。皆、戦争を経ているので、その時は大変なのですが、
トヨさんは「おしん」のように奉公にも行っているし~。
そういう積み重ねが、「くじけないで」に表現されているのでしょうね。
今年のお正月映画は、去年のように「007」もないし、騒がしそうな映画が多いみたいで、
残念な気がしています。「007」も騒がしいかもしれないけれど、J.ボンドが素敵なのでね~。