昨日「武勇」さんで行われた「呑み切り」に参加してきました。
結城の町はご存じの通り「結城つむぎ」が有名で、
家屋も格子戸や蔵造りの建物が今も多数みうけられます。
中野より約2時間の旅です。
10時に出発してちょうどお昼過ぎ到着
やはりお昼は地元ラーメンでしょう。
第1候補の「上杉亭」がしまっていたので
※夜の7時からの営業でした。とほほ・・・
第2候補の「カーター」へ 何でも店主の名前が「片山さん」だからだそうです。
売りは醤油ベースの手打ち麺 注文を受けてから打ち直しして出てきます。
注文すると確かに奧から「ばたん ばたん」と大きな音が聞こえます。
私は ネットでパーコー麺がお薦めとなっていたのでそれを頼みました。
手打ちと言うだけあって もちもち つるつるでなかなか旨い!
スープはこの麺ならもう少しコクがあってもいいかなと個人的には思いました。
注文してから出てくるのにちょっと時間がかかるけどまずまずお薦めです。
お腹もふくれたところで「武勇」さんへ、いざ出陣
社長様にお迎え頂きました。
お茶を頂き、呑み切り開始です。 お茶碗が素敵です。
先ず既製品の味を見ます。
14BYの辛口本醸、15BY無糖・普通酒実にこなれたよい熟成。
「スーパー晩酌プロジェクト」の一つの指針となる、
レベルの高い酒です。
純吟、大吟は低温熟成の為か、
まだ枯れたとはいえないフレッシュ感があり
「カプロン」には頼らない蔵の姿勢が伝わって来ます。
生もと仕込みの「黄鶴楼」(こうかくろう)純吟の雄町、山田錦の
米の特性のよく出た奥深いたたずまいも魅力です。
また平成15年からスタートした「ピュア茨城」プロジェクト
茨城県産の「米・酵母・もちろん水」を使い仕込みます。
各参加蔵元の酒質の個性と足並みを揃える事が大切です。
全体的に熟成を念頭においた酒造りが、
「武勇」の酒の一つのトーンとしてまとまっています。
その中でそれぞれの酒質の粒が立っており
自分の好きな「武勇」を見つける感覚で飲めるのが、
地元で幅広く愛飲される所以でしょう。
今年の造りの分はタンク別の原酒で試飲しました。
原酒なので力強いのは当たり前ですが、既製品と比べるとやはり
まろ身のある奥深さが足りない。やはり「熟成」が「武勇」の味わいの
大きなスパイスになっています。
一つのお蔵の全商品を一度に飲む機会は私もそうありませんので
大変勉強になりましたし、蔵の酒質の方向性がよくわかる呑み切りでした。
室が新しくなりました。「武勇」の名前入りサーマルタンク いい感じです。
貯蔵のみで仕込みには使わないそうです。
仕込水の濾過もタンクによってはあまりかけずに原水に近い形で
昔ながらのスタイルにもどして仕込む時もあるそうです。
前を向いた新しいつくりと後ろを振り返りつつ伝統を試みる部分の融合
その繰り返しが、きっと良い酒をこれからも醸していくのでしょう。
大二郎専務も一児のパパになりました。大二郎さんも私と同じ年
厄も明け、子宝にも恵まれ、ますますはりきっています。
これからは茨城県全体の酒蔵を引っ張って頂いて、
茨城に「素晴らしい日本酒あり」と全国の日本酒ファンに知らしめましょう!
はりきり企画部も頑張って行きますので宜しくお願い致します。
蔵人の皆様、忙しいところありがとうございました。
次はお造り中に是非一度お伺いしたいと思います。
帰りはおみあげで頂いた「武勇 純米」ニューラベルで
ちびりちびりとやりながら結城を後にしました。
これぞ地酒カップと列車の旅の醍醐味です。 いいねえ~