地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成19年10月12日(金) 晴  南部美人

2007-10-12 22:16:10 | 久慈 浩介 in USA

「南部美人」 久慈浩介 in USA パート6

試飲会の報告のために「南部美人」久慈 浩介のUSAレポート最終話の
アップが遅れてしまいました。
超人的なスケジュールをこなし無事帰国

これから海外を目指す蔵元様にも
参考になるレポートになっているのではないでしょうか!?

ではKousuke最後のUSAレポート  

10月8日(月)   まとめ

無事に3名で帰国しました。

有馬さんは前日ぐっすり寝たせいか、
朝から今回のアメリカ横断の旅で1番体調がいいと話していました。

石塚さんは全てのスケジュールに完全出席。根性のあるところを見せてくれました。
おかげでかなり疲れ気味でした。

ホテルをチェックアウトして、ラスベガスの特約卸の
DELUCAのエリックさんが見送りに来てくれて、
最後の情報交換をして握手をし空港へ向かいました。

ところが、ここでまた問題発生。
結構時間に余裕を持たないで空港に行ったので、
チェックインはスムーズにいったのですが、
何と機内持ち込み荷物のセキュリティーチェックで大混雑。
そしてその後手荷物検査で大混雑!
飛行機のフライト時間が迫る中、ギリギリフライトの直前で滑り込みました。

おかげで石塚さんは楽しみにしていたお土産を買うことが出来ず、
ちょっとかわいそうでした。

機内では石塚さんが大暴走。エコノミークラスで飲めるワインを15本も飲み干して、最後は大変なことになりました・・・

そんなこんなで無事に成田に到着して今回のツアーは無事に終了しました。
振り返ってみると、やはりアメリカは広いな、というのが実感で、
同じ国で時差もあり、東と西では気候が全く異なり、
そして収入格差もかなり大きいということです。

ニューヨークで通用することが必ずロスで通じるか、
逆にロスで通じることがニューヨークで通じるか、
全くわからないと言うことです。

ニューヨークは明らかに消費の中心で、
大都会ですし、物価も高く、トレンドにものすごく敏感、
そして日本酒を含め、日本食の味をかなり高いレベルでわかるアメリカ人が多く、
そのおかげで和食レストランのレベルは
とんでもなく高いところも多いということです。

また日本人でもニューヨークは高級大型和食店や
トレンドの発信の和食レストランの日本人マネージャーは
日本の地酒界の動向にも詳しく、味わいにも厳しく、
そして何よりも異国で日本酒をしっかりと根付かせたいという
強い思いを持っている方が非常に多いところも特徴です。

西海岸に移動すると、カリフォルニアはワインの大生産地ということもあり、
こちらも日本酒に対する興味は高く、
また広大な土地ゆえに、
レストランからレストランの移動が非常に大変だと言うことがまずあります。

ロスとサクラメントでは全く風土も違い、
同じカリフォルニアでもこれほど差があるのかと感じました。
ロスは日本人独特のコミュニティーも出来上がっており、
新潟の地酒などは認知度も高く、その分新しい物への挑戦の意欲は
ニューヨークほど多くは無いと感じました。
こちらは日本人社会へまずは飲んでいただくことが重要なのかとも感じました。

しかし、1つだけ言えるのは、日本で売れないから海外で売ろう、
という考えでは絶対に売れないということです。
日本で通用しないものは海外でも通用しないし、
日本で通用して初めて海外でさらなる努力を加え、
浸透していかなければいけないのです。

この「さらなる努力」がどこまで出来るか、
これが海外で日本酒を販売、浸透していくために大きな壁になりますし、
その蔵の「覚悟」の証ではないでしょうか。

同じことが日本でも言えて、例えば岩手で全く通用しない無名の蔵が、
その味わい、その会社の方向性のまま東京に出て行っても
通用しないと言うことと同じだと思います。

経営者が若返り、酒質を地元でも通用するもの以上に変え、
そこで初めて「覚悟」というさらなる努力で東京で販売が可能になるのでしょう。
つまり、日本でしっかりと通用することは「絶対条件」となります。

また、私たちは海外で販売して売り上げを上げることだけが目的ではなく、
日本でこのブログを読んでいる地酒のファンの皆さんが、
何かのきっかけでニューヨークに行くことになり、
そのとき流行の和食レストランで自分達が日本で親しくしている銘柄に再会し、
その銘柄を地元のアメリカ人が喜んで飲んでいる姿を見たら、
ちょっと優越感がありませんか?

「俺はその蔵元を良く知っているぞ。
その蔵元のもっと秘蔵の酒を飲んだことがあるぞ」と。
それをきっかけにそのアメリカ人たちと会話が弾み、
盛り上がったらどれだけ楽しいでしょう。

日本の地酒のファンの皆さんが、
世界中の方々と「地酒」という合言葉でつながっていく。
もう一部のマニアだけが楽しむものではなく、
世界中に旨を張って「日本酒が好きだ」と言えるようになれば
どれだけ素晴らしいでしょう。

世界中で「日本酒で乾杯」が実現できるように、
美味しい地酒をキーワードに世界中の人々が笑顔で語り合える世界が来るように、これからも我々若い蔵元は世界を駆け巡って行きたいと思います。
日本中の地酒ファンが世界で1番幸せなお酒を飲めるように。


※ほんとにお疲れさま 
  ハードスケジュールの中、熱く確かなレポートを送ってくれて感謝! 感謝!
  今宵 旨い日本酒を飲める喜びを「南部美人」で乾杯!! 


平成19年10月9日(火) 曇時々雨  南部美人

2007-10-09 20:42:17 | 久慈 浩介 in USA

「南部美人」 久慈浩介 in USA パート5

本日は昨日、代休だったため火曜日営業 
なんとなくリズムが狂ってしまいます。

そして会が終わって、しばし東京滞在組の「万齢」小松さんと「磐城壽」大ちゃんが
ご来店。

会の時はバタバタで話しが出来なかったことを本日いろいろと打ち合わせ

会のお礼の電話やら何やらでもう1日が終わってしまいました。

kousukeのアメリカ横断もいよいよクライマックスです

10月6日(土)

私と有馬さんは前日の飲みすぎのため、朝6時30分の集合に間に合わず、
ちょっと遅れて7時過ぎにレストランショーを開催するロス共同貿易本社に到着。

先に到着した石塚さんが準備を済ませてくれており、一安心。
そして7時過ぎには共同貿易の金井社長の挨拶と全員で写真撮影をしました。

今回は外の大型テントの中に地酒パビリオンとして、
地酒は一括で試飲出来るようになっています。
遮光の黒いカーテンなどを使うことにより、
日光によるお酒へのダメージを極力減らしてくれています。
      
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朝食はおにぎり二つと味噌汁。この味噌汁が最高に美味しく感じました。
そして午前9時にレストランショー開始。
地酒パビリオンはさすがに最初はお客さんが少なかったのですが、
お昼前にはどんどん入ってきて、大盛況でした。
      
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お客さんの数は約1600人で、半分が日本人、半分が外国人ということで、
コリアンの方が外国人の比率で1番高かったそうです。

富乃宝山のブースももちろん大人気で、
改めて焼酎の人気は今後海外でも確実に高まると感じました。

南部美人ブースにもたくさんのお客さんが来てくれました。
その中でも、ゆかりのある方も多く、
いつもお世話になっている日本人街にある
「MAKO SUSHI」のMAKOさんも来てくれました。
      
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昨日食事に行ったときはお休みしていて心配していましたが、
大丈夫元気そうでした。

MAKOさんは富乃宝山のブースでもしっかりと取り扱いのあるお酒を試飲しており、有馬さんとも仲良くなったようでした。

その他にもお蕎麦をつくっている鹿野屋さんのブースは連日行列で、
今回は初めて出した生蕎麦が大人気だったそうです。

また、寿司の握りコンテストやセミナーなども行なわれ、
午後3時までレストランショーは大盛況のうちに終了しました。

改めて、和食の世界への浸透力のすごさと、期待の高まり、
そして年々お客さんのレベルが上がっていることを実感いたしました。

昨年までなら、あまり難しい日本酒の質問も無かったのですが、
今年は外国人のお客さんから詳しい造りの説明を求められたり、
吟醸の香りについて、どのようにすれば出るのかなど、
英語で説明するのがちょっと難しいものまでありました。

我々は日本人として、あたりまえに和食を食べていますし、
日本酒も飲んでもらっていますが、
海外でもただの日本酒からしっかりした説明の出来る日本酒が
求められるようになってきたことにはすごくうれしく思いました。

終了後の反省会では、食品のブースを出した方々からも同様に、
お客さんのレベルが高くなったという指摘や、
出汁の会社では、出来合いの出汁ではなく、
しっかりと自分で出汁をとりたいというお客さんが増えたとの指摘があり、
日本酒だけではなく、和食全体でレベルが上がってきているのだと感じました。

反省会の後は、カリフォルニア岩手県人会の目時さんと会い、
そのままみんなで同じく岩手出身のオーナーシェフ小野寺さんがやっている
MORI SUSHIに食事に行きました。
      
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ロスで1番と言われるその寿司と料理、
そして南部美人を飲みながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。

小野寺さんのお寿司は、自ら米作りをして、自家精米し、
こだわりぬいた米を使っております。
      
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酒の品揃えも、他の店とは全く違い、オリジナリティーを出しており、
南部美人も生酒や大吟醸を扱ってくれています。

同じ岩手出身の方が活躍されている姿に何度もお店にはいっていますが
あらためて感動をしました。

最後は他の蔵元チームと合流し、一杯飲んで
この日は午前2時過ぎに部屋へ戻りました。

長い長い一日でしたが、充実感一杯の一日でした。

※お互いほっとする時をつくって、
 2人で何もしゃべらずに酒だけ飲みましょう

 


平成19年10月8日(月) 雨 南部美人

2007-10-08 10:34:17 | 久慈 浩介 in USA

「南部美人」 久慈浩介 in USA パート4

昨日、無事「試飲会」は終了しました。 たくさんのご来場ありがとうございました。

ご参加頂いた蔵元様 ありがとうございました。
いっぱい、いっぱいだった方、余力を残した方
「年」のせいだけにはしたくないですね
会の様子は追って報告致します。

USAではkousukeが飛び回っております。 まさしく元気玉

10月5日(金)
 
朝9時の飛行機でサクラメントからロスへ移動。
今回は機体の故障など無くスムーズに到着しました。

三人ともそろそろ疲れのピークで、
飛行機では1時間ちょっとの間でしたがぐっすりと眠っていました。

到着後、ホテルにチェックインして、
そのままホテルのすぐ近所にあるお世話になっているお寿司屋さんで
南部美人も富乃宝山も置いてくれている「MAKOSUSHI」へ行くことになりましたが、
ここで有馬さんがダウン。
どうしても寝ていたいということもあり、私と石塚さんで行ってきました。

オーナーのMAKOさんと色々とお話をしたかったのですが、
何とMAKOさんも体調不良でダウンしておりましたので、
マネージャーさんと色々とお話をして食事をしてきました。

その後はすぐ下にある紀伊国屋書店で日本で
今秋発売されている空輸で届く雑誌を購入。
結構高いのですが、リアルタイムに日本の情報を見れるということもあり
人気なんだそうです。

その後は午後3時過ぎから共同貿易本社で
明日のレストランショーの最終打ち合わせとオリエンテーションを行ないました。
金井社長の挨拶では、ロスでもその近郊の都市でも和食市場はさらに拡大し、
本物の地酒は今後需要がさらに高まっていくとの言葉に勇気付けられました。

またロスは日本人も多く住んでいるので、芋焼酎の人気がとても高く、
富乃宝山は毎年好調に売り上げているそうです。

オリエンテーションが終わったあと、岐阜県の「長良川」蔵元の金武さんと、
山形県の「竹の露」蔵元の相沢社長、
そして福島県の「宮泉」蔵元の宮森君と一緒に、
今ロスで一番かっこ良く話題の日本食レストランが集まっている
ビバリーヒルズに行きました。

まず最初は「TOKYO TABLE」にお邪魔しました。
ここの酒担当ソムリエの松本さんとは以前から非常に親しくしており、
他の蔵元の皆さんもご紹介したく行ってきました。

      
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また今回は偶然にも江村社長もロスに来ており、
皆さんと食事をしながら情報交換が出来ました。

TOKYO TABLEはハワイで第1号店「食堂」のロサンゼルス店で、
これから全米へ展開していくとのお話に大きな夢を見ることが出来ました。

日本人以外のお客さんが90%という店内は、
まさに日本食が世界のスタンダードになってきていると思えるほど
うれしい光景でした。

南部美人も富乃宝山もメニューにあり、両方のお酒と、
今度ロサンゼルスタイムスに取り上げられる予定の
名物「蕎麦ピザ」で楽しんできました。
    
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続きまして1分ほど歩いたところには東京でもブッシュ大統領が小泉元首相時代に初めて日本に来て会食をして話題になった
「権八」の海外第1号店へ行ってきました。
            
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まさに東京の権八と外観もそっくりの超和風のつくりに、
内装も東京の店とほぼそっくりに作り上げられていました。

この店はグリルと寿司で部屋が分かれており、
寿司のほうへ私達は入りました。

それに蕎麦も自家製で毎日打っていると言うことから、
最後は蕎麦も食べようと決心して入店しました。

権八はアメリカ人のお客さんももちろん多いのですが、
意外と日本人のお客さんもおりました。

創作寿司から完全に日本風の刺身の盛り合わせなどもいただき、
とても美味しかったです。
     
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ここは南部美人の愛山と宝山の綾紫がメニューに入っております。
最後には打ち立ての蕎麦もいただき、大満足でした。

ここで終わればよかったのですが、
その後ラスベガスの南部美人、富乃宝山特約卸の
「DELUCA」のエリックさんと奥様のゆのさんから電話が入り、
一緒にダウンタウンで飲もう、ということになり、
ビバリーヒルズからダウンタウンへ移動して合流し、
皆でMIYAKOホテルの2階にあるカラオケバーで大いに盛り上がりました。

富乃宝山がボトルで入っておりこちらを楽しみながら
ラスベガスの日本酒事情なども教えていただき、
カラオケも歌いまくり、大いに盛り上がりました。

ちなみにここで1番盛り上がったのは他でもない有馬さんでした・・・
         
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最後は午前3時ちょっと前に一番遅くまでやっているラーメン屋にいき、
ロスでも日本のように飲んだ後のラーメンで締めました。

ちなみに支払いはジャンケンにしようと酔っ払った有馬さんが言い出し、
皆でジャンケンしましたが、
やはりお約束の通り言いだしっぺの有馬さんが負けて、
泣く泣く支払いをしていました。


※この男には1日が24時間以上あるのかも・・・・


平成19年10月7日(日) 晴れ  南部美人

2007-10-07 12:46:40 | 久慈 浩介 in USA

「南部美人」 久慈浩介 in USA パート3 

本日は味のマチダヤ 「秋の大試飲会」
kousuke不在の穴は弟君がホローします。

会の様子は後日アップします!!

では飛行機トラブルの後はどうなったのでしょうか?

10月3日(水) 

無事に飛行機を乗り換えて、
1時間後にデンバーを出発してサクラメントへ到着しました。
こちらはカリフォルニアですので、NYとも時差があり、
気候も全く違い、暑いくらいです。

そのままホテルに向かい、その後は明日の試飲会に出展する蔵元と、
南カリフォルニアの特約卸のノースアメリカンフードの社長さんやマネージャー、
そして営業の皆さんと明日の打ち合わせと懇親会を行ないました。
              
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懇親会では、食べ切れないほどの和食のオンパレードでしたが、
全てのサイズが大きく、またボリュームもたっぷりで驚きました。
              
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MIYAGIレストランというお店で行なったのですが、
ここには南部美人も置いており、とてもうれしく思いました。

懇親会終了後は、別のレストランを視察に行こうかと思っていましたら、
和食のレストランは21時でラストオーダーになるところがほとんどだということで、
残念ながら終了となりました。
しかし、これでは終わらず、
サクラメントの合法のカジノへ出かけたチームもありました。
私達はホテルのバーで飲みなおし、長い一日が終了しました。



10月4日(木) 

今日は朝からノースアメリカンフーズ(NAF)主催の試飲会が
午後から開催されます。

その準備のために朝から会場作りをしました。
朝早くから自分達の手でブースを作るのもワクワクして楽しいです。
会場の準備も整ったので、ランチをしに町へ繰り出しました。
南部美人を置いていただいているレストラン「TAMAYA」へ行き
ご挨拶と食事をしてきました。

サクラメントは価格が他の都市と比べて結構安いと聞いていましたが、
お任せの握り寿司が8ドルちょっとという価格でした。
さすがに昼からはお酒を飲めませんでしたが、メニューを見せていただき、
ビバレッジマネージャーともお話をさせていただきました。

それから会場へ戻り、いよいよ本番の試飲会が開催されました。
2部制に分かれておりまして、最初の一部はレストラン関係者を中心に
業者関係の方々が中心の試飲会で、じっくりときき酒をしていただき、
商談などをさせていただきました。
             
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その中でも大吟醸の評価が予想以上に高かったことに驚きました。
物価のあまり高くないサクラメントでも高級な地酒でも
評価していただけることはうれしいことだと思いました。

それから生酒の特別純米酒も高い評価をいただき、
まだ冬にしか出せませんが、
どうしても欲しいというレストランの方もいましたのもうれしかったです。

続きまして、第2部ですが、一般のお客さん対象の試飲会で、
地元サクラメントのレストランがブースを出展しておつまみを提供しました。
その中でも寿司が人気で、寿司と日本酒を楽しむお客さん、
しかも8割がアメリカ人という状況は世界に日本食、
日本酒が根底から広がって行きはじめている事を実感できました。
             
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            ※あぶりロール寿司

富乃宝山の人気も高く、それぞれのブースが大いに賑わい、
20蔵以上の蔵元のブースは3時間の間常に盛り上がっていました。
             
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お疲れ様です

国内の日本酒市場はマチダヤが盛り上げます


平成19年10月5日(金) 晴  南部美人

2007-10-05 10:47:05 | 久慈 浩介 in USA

「南部美人」 久慈 浩介 in USA パート3

NYは魅力的な街なのでしょうか?
それとも二戸に旅愁を旅先で感じるのでしょうか?

今日もKousukeはアメリカを行きます


10月3日(水) さよならNY

午前5時30分にKITANOホテルを出発。
私はホテルに帰ったのが午前4時でしたので、
寝ないで準備をし、シャワーを浴びて出発。
有馬さん、石塚さんも1時間程度の睡眠で出発です。

エキサイティングなニューヨークをあとにすることをためらいながら、
一路ラガーディア空港へ。
到着後チェックインしてセキュリティーを抜けるときに問題発生。
有馬さんと石塚さんがどうしてかわかりませんがセキュリティーに引っかかり、
綿密な荷物検査を開始されます。

機械から特殊な布を取り出し、それでバッグなどの金属部分や携帯を拭いて、
成分分析機械のようなものに入れ、チェックされます。

15分程度この検査が続きましたが、私の経験でも始めての検査でした。
無事に何も無く終了し、
チケットになにやら合格の証の判子を押されて待合ロビーへ。

さすがにおなかがすいたのでパンとスープなどを買って食べました。
        
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そして一路経由地のデンバーへ向かいます。
約4時間のフライトでしたが、三人とも爆睡で、
機内食もジュースもすっかりキャンセルとなりました。

あっと言う間にデンバーへ到着。
1時間の待ち合わせ時間は空港のバーで
サミュエルアダムスビールで乾杯して待っていました。
        
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そして、デンバーからサクラメントへUAで出発。
ここで大問題が発生しました!!

何と滑走路の一番奥まで行って、
助走を開始しようとした飛行機が急遽引き返します。

何があったのかと思ったら、機体の不具合が見つかったということで、
急遽機体の変更と言われ、全員飛行機から下ろされました。
        
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次の出発時間は未定。
サクラメントでは本日明日の試飲会のための最終ミーティングがあり、
遅れるのはちょっとまずい。

でも驚いたことに機体の変更でかなり遅れるとアナウンスがあっても
乗車しているアメリカ人たちは文句一つ言わずにそのまま降りていました。
ということはこういうことは「結構ある」ということで、
私たちも仕方なく飛行機を降りて次のアナウンスを待つことにしました。

この文章はまさにその機体交換の時間に書いています。
続きも楽しみにしていてください。


 大ピンチ!! 俺は怖くてもう乗れません
  

しかしほんとタフな男です 
 


平成19年10月4日(木) 曇  南部美人

2007-10-04 11:03:06 | 久慈 浩介 in USA

「南部美人」 久慈浩介 in USA パート2

早くも次のレポートが送られてきました。
東京はやっと涼しくなってきましたが、NYはどうなんでしょう?
北海道と緯度的には同じくらいですね。

10月2日(火) 第二日目

昨日は午前3時まで飲んでいました。
泥のようにホテルに帰って服も脱がずそのまま寝ておりましたが、
午前10時にめざましとともに起床。

そのまま11時にジェトロニューヨークを訪問して
情報交換をすることになっていましたので、
タクシーに飛び乗ってジェトロへ向かいました。

ジェトロでは西本次長をはじめ、皆さんと現地の和食事情や、
日本酒の海外への展開でジェトロが協力できることなどを意見交換しました。

その後、私と有馬さんはニューヨークの特約販売店である共同貿易の
セールスさんと同行営業をしに行きました。

それぞれ別々の同行営業でしたが、有馬さんはマンハッタンのミッドタウンの
まだ富乃宝山が入っていないレストランを中心にまわりました。
私はダウンタウンを中心にまわりましたが、予想以上に反響が良く、
メニューにその場で掲載していただける店もありました。

石塚さんは奥さんと家族への買い物と、
マンハッタンのリカーショップで日本酒を取り扱う店をまわり、勉強しておりました。

その後、獺祭の桜井君と合流し、夕方6時30分から、
今ニューヨークで最も話題の和食レストラン「kyoya」へ行き食事をしました。

kyoyaは素材と出汁にこだわり、フュージョンではなく本当の和食を追求する店で、
日本酒ソムリエもいるほど料理とのマッチングを楽しめる店です。

料理自体のレベルは海外で味わう和食の中では超トップクラスで、
「ここは本当にニューヨーク?」と疑うほど、
素材の味を活かしきった料理を提供しておりました。

       
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      ※中央が女将かな?

オーナーがKIMIさんという女性で、
細かなところまで女性らしい気配りが行き届いており、
久しぶりに感動する料理とサービスに出会いました。

南部美人と獺祭は常時メニューに掲載されていますが、
リカーライセンスの関係で、焼酎はまだ品揃えしていなく、今後に期待が持てます。

その後、午後9時からニューヨークで地酒の品揃えトップクラスの
酒蔵レストランで南部美人と富乃宝山の試飲会を開催しました。

参加者は日本人とアメリカ人半々で、30名程度のお客さんに
日本酒と本格焼酎の素晴らしさを体験してもらいました。

最初は南部美人7種類を味見していただき、
その中には日本でも売っていない10年大吟醸古酒も持って行きました。
       
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南部美人の試飲終了後、富乃宝山の8種類の試飲を行いました。
その中でも芋の種類違いの飲み比べはお客さんに大好評でした。
       
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夜中の12時に試飲会が終了し、
そのまま酒蔵レストランの裏にあるニューヨークでもめずらしい焼酎バー
「hachan」へ顔を出しました。
       
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お店は終了していましたが、こころよく入れてくれて
吉兆宝山をちょい水で割って飲むことが出来ました。

その後、有馬さんと石塚さんはラーメンを食べに行き、
私はもう2店ほど得意先のレストランで飲みに行き、
先ほど午前4時に帰ってきました。

※ラーメンの画像も欲しかった

これから5時30分にホテルを出発して
7時過ぎの飛行機でカリフォルニアのサクラメントへ移動します。
飛行機で寝ようと思い、このままブログを書いて旅立ちます。
次回はサクラメントからの報告をさせていただきます。

※1日の行動を頭の中でぐるぐる考えちゃいます。

「kousuke」 ちゃんとご飯食べてるかい? お風呂入ってるかい?
ちゃんと着替えているかい?

ほんとタフな男です


平成19年10月3日(水) 曇   南部美人

2007-10-03 19:22:46 | 久慈 浩介 in USA

「南部美人」 久慈浩介 in USA 

最近何かとアメリカ進出をもくろむ「日本酒」!!
もちろんワインと並び我が日本が誇る「醸造酒」=日本酒

ライスワインなんて呼ばせない「SAKE」でよろしく!!と
岩手の風雲児「久慈 浩介」は「南部美人」としての売り込みだけでなく
「国酒」としての「日本酒・焼酎」を啓蒙にアメリカを飛び回ります。

ほんとにタフな男です

10月8日に帰国するまでのアメリカ・レポートをこのブログにて
配信する事にしました。
今、アメリカにおける日本酒市場は如何なのか??
すこしでも垣間見られたらと思っております。

9月30日夜 成田を飛び立った「Mr Kousuke」より早速最初のレポート

10月1日(月) NYより

今回のツアーの最初の大きなイベントである
共同貿易主催のレストランショーがマンハッタンで行なわれました。

        
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今回旅をしているのは鹿児島県の「富乃宝山」西酒造の有馬工場長、
静岡県富士宮市の地酒専門酒販店「酒舗よこぜき」のお婿さんの石塚さん、
そして私の3人でニューヨークからサクラメント、ロサンゼルスまで
約一週間のツアーで旅をしています。

石塚さんは茨城の某地酒専門店さん主催のバーベキューで
今回のツアーに酔っ払って「参加します」表明をしてしまい、
こころよく?家族に見送られ参加しています。

アメリカの市場を見ることと、有馬工場長のお手伝いが今回の大きな目的です。
レストランショーでは「南部美人」も「西酒造」もブースを出展して
約1100名のNYのレストラン関係者、リカーショップ、マスコミの皆さんに
自慢のお酒を振舞いました。

        
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※「獺祭」、「梵」、「玉乃光」等の名前が見えますね

今回は日本人以外のお客さんが多く、NYの日本食の広がりが、
まさに現地の方々に広がっていることを実感することが出来ました。

まだまだツアーは続きますが、続きも楽しみにしていてください。

味ノマチダヤでは「ひやおろし」がガンガン売れています
そんな季節感のあるお酒も海外で気軽に飲めたら素敵ですね

また早速、次のレポートが届きました。

ほんとタフな男です