地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成18年1月31日(火) 曇  レコード

2006-01-31 09:28:33 | レコード&オーディオ&ライブ

12月のコレクター日記 パートⅡ

つい「ジュディ・シル」の紹介に熱くなってしまったので、
今回はパートⅡとなりました。
ただ1月の収穫も大変な事に  あ~ か~ね~

images

ビートルズ/ビートルズ’65(フォーセール)  1965年日本発売

このレコードの帯付はすでに持っているのですが、
より綺麗な状態のものを見つけてしまうと
買い直ししたくなってしまう悲しいコレクターです。 
帯もバッチリ美品 
超過密なスケジュールで活動していたビートルズ
64年は「A hard Days NIght」の映画とアルバムがあり
シングルもあり、コンサートツアーと超多忙な中で
1964年12月 UK発売。
さすがにカバー曲は多いものの重要なオリジナル曲もたくさん
ジョンの作詞の内省的な面も出始めています。
日本では収録曲14曲中10曲をシングルカット!

images

マシューズ・サザン・コムフォート/サード・アルバム  1971年

カントリーをイギリス風に取り込んだのがこのバンドの特徴
リーダーの「イアン・マシューズ」が抜けたため、
このサードアルバムがラストアルバムとなりました。
多少ロック色を強くした作品ですが、
スティールギターは相変わらず冴えています!
物憂げなボーカルも哀愁を誘います。  

images

クイックシルバー・メッセンジャー・サービス/ただ愛のために  1970年

東芝名物 「赤盤」です。ディノ・ヴァレンティの
ねばりのあるボーカルを中心にニッキー・ホプキンスのピアノが絡む
リラックスしたサウンド ハワイ録音
元々はサンフランシスコ出身の
いわゆるシスコサウンドを代表するバンドの一つ

もし帯付レコードお持ちの方は はりきり企画部 リサイクル課まで


平成18年1月30日(月) 晴れ 重家酒造 最終回

2006-01-30 08:26:37 | ちんぐ

壱岐焼酎 ちんぐの出来るまで  最終回

4回にわたりお届けしたレポートもいよいよ最終話です。
新婚ホヤホヤの横山 太三レポーターよりお願い致します。

24日目

蒸留

images


二次もろみを、重家式蒸留機に入れ、蒸留します。
蒸留の仕方により、幅広い味、香りの焼酎になります。

重家式と呼ばれる特徴は蒸留機のわたりの部分に断熱材を巻いて
温度が下がらない様に工夫がしてあるそうです。
これによって味のしっかりした旨味のある焼酎が蒸留出来るそうです。

貯蔵

images

蒸留した焼酎を検定し、ホーロータンクに数年貯蔵熟成させます。
この熟成がまろみとコクを生みます。

瓶詰め

imagesimages

数年熟成させて焼酎を、和水し、現社長がもの心ついた時からあった
何十年も昔の瓶積め機で一本一本丁寧に瓶詰めします。

この瓶詰め機は歴史を感じさせます。推定50年以上
良い酒造りはいい道具も必要です。
でもものすごく手間がかかりそうです。 ご苦労様です。
そう思うと手元の「ちんぐ」一本が、
蔵人の思いまで詰められている気がしてきます。

ラベル貼り

imagesimages

瓶詰めした焼酎を手で一本一本丁寧に気持ちを込めて貼ります。
右は黒麹で仕込んだ「黒・ちんぐ」です。

特約店様へ出荷

images

壱岐の島から全国の特約店様に出荷します。

 

壱岐焼酎 ちんぐ出来上がり!!

images

ちんぐ 呑まずして 人生を謳うなかれ
ふる里を想うなかれ 夢も描くなかれ
共に酒を喰いて 真を語るは
これ即ち ちんぐ 也  ちんぐ完成!!


平成18年1月28日(土) 晴れ 男の隠れ家

2006-01-28 19:08:41 | 地酒カップ

「男の隠れ家」  出版社 あいであらいふ

地酒カップ雑誌取材 第2弾
先日の「GetNavi」に続き「男のかくれ家」が発売になりました

images

毎月27日発売 680円
http://www.idea-life.jp/kakurega/←「男の隠れ家」はこんな雑誌だ!

「幻の酒」というくくりが、何を持ってして幻と言うのかと思いますが、
とにかく日本酒を活字にして頂くだけでもありがたいです。
中の特集では久保本家(奈良)さんが蔵探訪として取材されています。
お取引はありませんが近年「睡龍」という名の酒で注目されています。

imagesimages

各酒の紹介コメントは私も協力させて頂きました。
季節がら今回はぜひとも「お燗カップ」を載せて欲しかったので
3酒ピックアップしました。

ブログをいつもご覧になっている方はお分かりと思いますが、
はりきり企画部 デザイン課がラベル協力したのが、
この中では「来福」と「上喜元」です。
ちなみに「会津娘」の「ぽかぽか 燗四十度」はあっ君と考えました。

不肖、私も顔を出しております。

ただ今 春の「お花見カップ」の準備中です。 お楽しみに!!


平成18年1月27日(金) 晴れ 再び梅酒

2006-01-27 20:26:31 | Weblog

和酒造 和歌山県海南市

本日 平和酒造の山本営業部課長さんが御来店
とはいっても役職は社長と二人だけらしい・・・
彼は造りより蔵としての経営と市場を見据えた設計の方で
酒造りにたずさわって行くとのこと。
その為大学も経済学部を出、人材派遣のコンサルを経験して
蔵に昨年より戻りました。

人と会話する大切さを学んだと。 27歳

今は梅酒造りに打ち込んでいます。
その後もちろん基本は清酒蔵ですので
「万葉の和歌鶴」の見直しをしていきたいとの事でした。

http://www.heiwashuzou.co.jp/←HPはこちら まだメンテ中のようです

今回はその「梅酒」と「ゆず酒」を試飲

imagesimages

「すっぱい梅酒」は通常の3倍の梅の実を使い
甘酸っぱい味わいを清酒ベースで表現 しました。
なかなかはっとする飲み口でグッド! かなりコストかかってます。
1.8リットルで2650円予定

もう一点は柚子果汁たっぷりの「ゆず酒」 こりゃ旨い!!某ゆず酒より10倍うまい
山本君のおすすめの飲み方はお湯割り これまたうまい!

こちらは720ミリのみ 開栓後は要冷蔵で1ヶ月くらいの賞味期限
と言うのも空気に触れておいておくとこのゆず色が黒っぽくなってしまうそうです。
すでに人気商品にて出荷規制中とのこと。 
果たしてマチダヤに入荷しますでしょうか???

ラベルもスポンジみたいで斬新 指で押したくなっちゃいます

imagesimages

後二つは「梅酒」 これにすでにご紹介している「紀州 七年古酒梅酒」がありますので
酒だけですごいラインナップです。
ピンクのスポンジラベルは甘めの味わい
しつこいようですが指で押したくなります
八岐(やまた)の梅酒は芳醇な味わいでソーダ割りがおすすめ

少しずつ自分の設計を味わいに生かしていきたい。
造り手(杜氏)ではないけれどこだわりと思い入れを持った酒を造ろうとする
意気込みは充分伝わりました。

今度は日本酒で話ができるといいいね 山本課長

images
光で一昔前のポートレートみたいになっちゃいました。



平成18年1月26日(木) 晴れ  GetNavi

2006-01-26 20:16:13 | 地酒カップ
「GetNavi」 Gakken(学習研究社)

地酒カップ連続雑誌取材 第1弾
これより一週間ごとに取材を受けた雑誌が発売となります。

これで少しでも日本酒にふれてくれる方が増えればと
期待しておりますが・・・・

images



毎月24日発売のこの情報誌 定価570円
2ページにわたって地酒カップを取り上げて頂きました。
http://www.get-navi.com/index2.html←「GetNavi」はiこんな雑誌だ!

imagesimages

今回は「友田 晶子」さんのお薦めカップという事で選ばれてます。
「豊盃」ねぷたカップも出てます。
入手困難!しっかり辛口タイプと紹介されています。 
ペーペーこのコメントどうよ やはり伊勢丹効果だな
載っている銘柄はよーく目をこらしてみてねー



ご来店ニュース

「天狗舞」 車多酒造 はりきり営業部 船本さん
12月の素晴らしき出荷担当の任が解け
営業部として山廃純吟の新酒生をお持ちになってのご来店

images

梅酒は2月2日出荷 予約完売だそうです。 まだまだ梅酒 強し!
それと「天狗舞」にごりカップをただ今制作中
お題は「爽やかな甘さ」をにごりで表現する事
新酒のコメントは・・・・いろいろ意見させて頂きました。。。


平成18年1月25日(水) 晴れ 八千代伝

2006-01-25 19:58:16 | Weblog
「八千代伝」 八木酒造 猿ヶ城蒸留所

平成16年 10月より仕込み開始したばかりの平成の新蔵。
とは言え30年前一度蔵を閉めての復活です。

場所はより良い環境(水・自然・空気)を求め行き着いた先が
「猿ヶ城渓谷」の近くの山間
高隈連山の峰々よりの伏流水で仕込みます。

「森伊蔵」に代表される「垂水市」より
創業当時の銘柄「八千代」を今に伝えんと「八千代伝」の名を冠しました。


images


                       よけ  まさみ
数々の蔵を指導してきたベテラン杜氏「吉行 正己」さんのもと
この「八千代伝」復刻へ向けて情熱をもった若き蔵人が結集しました。

imagesimagesimages

パンフレットよりラインナップのご紹介ですが、現在売り切れているアイテムも多く
下記の2種類が入荷中です。 

imagesimages
「八千代伝・黒」 黄金千貫 常圧蒸留

 

imagesimages
「千代吉」 千代吉用ブレンド○秘麹 黄金千貫 常圧蒸留

「八千代伝・白」は2月中以降、麦焼酎「千が飛ぶ」は1月下旬入荷の予定です。

この蔵で1ヶ月蔵人として修行した通称「キヨシロー」が
今マチダヤのスタッフとして働いています。

images

確かに今は「八千代伝」復刻のストーリーとして話題性はあります。
瓶詰めも間に合わない程の引き合いがあり、
新しいネタ探しの方々が飛びついているところもあるかもしれません。
日本人 初物には弱いですからね。

ただ蔵人はこれが一過性のものではなく未来永劫に続くものに成せるためには、
この初心を忘れぬ事と早出ししない熟成へ向けたシフトを組み込めるか
目の届く流通を出来るか そしていかに蔵の個性をだすかです。
今、焼酎業界を支えてきた蔵元は、何十年もの造りの中から
個性を造生みだしたのですから

皆様の厳しいご意見お待ちしております。

頑張れ 「八千代伝」  頑張れ 「キヨシロー」  

http://www15.synapse.ne.jp/yagishuzou/←ホームページはこちらから


平成18年1月24日(火) 晴れ  12月の収穫パート1 

2006-01-24 22:59:12 | レコード&オーディオ&ライブ

12月のコレクター日記 パートⅠ

さすがに12月はレコード店廻りもままならず
ネットオークションにての収穫でした。
昔は何とか休日やりくりして新宿、下北沢、渋谷等
廃盤セールに出かけたものですが、
今や店のセールの方がおかげさまで忙しくなってしまいました。

 

images

ジュディ・シル/ジュディ・シル  1972年発売

予備知識なく音楽を聴いていると稀に衝撃の出会いがあります。
このアルバムもそんな一枚
ローラ・ニーロやキャロル・キングそしてジョニー・ミッチェルなど
60年代後期から70年代前半にデビューした
今でも人気の高い女性シンガーソングライターはいますが、
このジュディ・シルは同時期にデビューするも
今では完全に埋もれてしまっている女性シンガーソングライターです。
当時のレコードレビューでは「藤田まことと宍戸錠をたして2で割った様な
顔つきのシンガー」と紹介されています。 女性なのに トホホ・・・
しかし内容はクラシックや賛美歌をルーツとしたような
心にしみてくる楽曲の数々 若干アレンジが甘い所もありますが、
今、「エンヤ」を好きな方にはきっとすんなり入って来ると思います。
この後、もう一枚アルバム「ハート・フード」を出しますが、
評価されることなく3枚目を制作中に35歳の若さで死去
昨年末にCDが復刻されました。
この繊細で美しいアルバムは私の宝物です。

 

images

ティム・バックレー/グッドバイ・アンド・ハロー  1970年日本発売

ジャンル分けの進んだ今でこそ「アシッド・フォーク」と呼ばれる名盤
US発売は1967年
この年はビートルズの「サージェント・ペパーズ~」も発売され
音楽業界はサイケデリック・カラー 一色
演奏こそシンプルであるが歌詞は抽象的なドラッグの臭い
わずか28歳の若さでオーバードーズにて死去 
彼の息子「ジェフ・バックレー」も歌手としてデビューするが
確か事故(水死?)にて30歳でこの世を去りました。
何か因縁めいています。

日本盤のLPには宣伝広告も兼ねた「帯」が付いていますが、
この通称「カバー帯」もなかなかユニークなものです。

imagesimagesimages

シンガー・ソング・ライター系はこのギターをくりぬいたデザインとなっています。
このアルバムが2005年最後の収穫となりました。

後何枚か12月の収穫がありますのでまた後日ご紹介します


 


平成18年1月23日(月)晴れ 重家酒造

2006-01-23 16:06:06 | ちんぐ
壱岐焼酎 ちんぐの出来るまで 第3回

今回は2日目よりの作業です。
レポートは引き続き横山 太三レポーターです


imagesimages

一日目に盛った米を箱に移動し、三日目の朝まで温度管理をします。
適温で一定に保ち、二日目の夕方から温度を下げていきます。
温度を下げていく事により酸度が増します。

ちんぐは白麹を使います。

箱と言っても清酒でも使う箱より大分大きいです。

3日目 

出麹

imagesimages

三日目の朝に米麹を室から出します。米麹の完成です。
少し食べてみると、しょっぱいです。これは、酸が出ている証拠です。

一次カメ仕込み

imagesimagesimages

約600Lのかめに米麹150Kgを仕込みます。
この時に、酵母を入れ、一次もろみを造っていきます。
なぜ、酸を出すのかというと、雑菌などを酸によって死滅させる
働きがあるからです。

清酒と違って乳酸菌は入れず行います。

一次仕込みは、あくまでも酵母の増殖期間です。
最終の仕込み温度は季節によって変わりますので、
結構神経を使います。(約1週間発酵)
壱岐焼酎は、米麹1/3・大麦2/3の製法となります。
3日目になるとボコボコ醗酵してきます。

ここで面白いのは40度ちょっとのお湯で酒母をたてるそうです。
土中に埋めたカメに仕込むと、もろみの温度が28度くらいになり
保温効果で温度はそれほど下がらずに醗酵までいくそうです。
よっぽど冷え込まない限り暖器は使わないそうです。

10日目 

二次仕込み

images

一週間後、かめ2本分の一次もろみを
ホーロータンクに入れ、300Kg×2日=600Kgの大麦をこしきで蒸し、
木桶で仕込みます。(ここで約二週間発酵)
酵母が、麦をパクパク食べ、アルコールと炭酸ガスになります。

もろみの様子をみて酸の出方と度数が16~17度くらいで
蒸留に入るそうです。

ちなみに左記の写真は、私の結婚式前日の二次仕込みです。

他にはない記念撮影ですね
ご結婚おめでとうございます。

ちなみに結婚式の前日2人で仕込んだこの焼酎は
ウェディング仕込み焼酎として記念発売

の予定はないそうです・・・

                    つづく


平成18年1月21日(土) 大雪 開春

2006-01-21 18:15:19 | Weblog
「開春」 若林社長御来店 されど大雪 

久しぶりの東京大雪です。
都内配送の方は先程送り出しましたが、お店は開店休業状態です。
店スタッフは雪かきに汗を流します。

imagesimagesimages

真ん中の写真はマチダヤ新家屋の4Fより都庁方面を撮ってみましたが、
けむっていて副都心は見えません 残念 
いい眺めなので後日追加レポート致します。

タイミング悪くこんな雪のなか「開春」若林社長が御来店になりました。

images

「開春」なのに大雪とは皮肉なものです・・・ 春はまだ遠い・・・
今期の前期の生酒の出荷の計画表をみての打ち合わせ。
3月下旬発売予定の「寛文の雫」が目を引きます。
山田錦 精米90% 生もと 木桶仕込み 酒度-80ですって 
昔の清酒復刻バージョンでしょうか?!

好調の「開春辛口純米カップ」に続き、
春限定「開春辛口純米発泡にごりカップ」を企画
とりあえず「コカコーラ」を瓶詰めして発泡酒対応可能かどうか実験

あと15BYの「責め純米」も酒質見せてもらい良ければGO!!
と言うことでまとまりました。

東京の雪も珍しかろうと記念撮影

images

現在18時まだ降り続いております。
今日は営業中止との飲食店もあり東京はほんと雪に弱いね


そうそう昨日の「サンケイスポーツ」にカップの記事が出ておりました。 
 

images

自宅配達のサンケイスポーツにこの記事が載っていましたが、
コンビニにて買ってきたサンケイスポーツにはまったく別の記事が???
置く場所によって違うのですね 何かのからみでもあるのでしょうか

速報

明日22日 日本テレビ系の「新ニッポン探検隊!」 午前6時30分から15分間
「勝沼醸造」さんが「ようこそ!夢を醸すワイナリーへ」と題し紹介されるそうです。
早起きしてねー

 


平成18年1月20日(金) 晴れ  重家酒造

2006-01-20 20:16:53 | ちんぐ
壱岐焼酎 ちんぐの出来るまで 第2回

2回目「ちんぐレポート」をお送り致します。

imagesimages

150kgの米を洗い、約3時間浸漬させます。
この時、浸漬が長すぎると、米の蒸し上がりが柔らかくなりすぎ、
麹が付きにくくなるので注意します。


images

約1時間こしきで蒸します。蒸気の加減に注意し、
米の芯まで丁度よく蒸し上げるのがポイントです。
浸漬及び蒸しは、手麹造りの最のポイントです。

imagesimagesimages

蒸した米を木桶に入れて室(むろ)前へ移動します。
室が遠いと移動の作業も大変です。
大きな蔵はエアーシュターやベルトコンベアーで運んだりします。
横山専務も運んでいます。(画像・右)

imagesimagesimages

運んだ米をまずは適温まで冷やします。
その米に麹菌を振り、米を盛り、布で保温します。
この時の室(むろ)の温度は30度から35度位になります。
どの位乾燥させるかこの加減が難しいところです。

ここで一日目の作業は終了です。

                                  つづく