ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

桜 散る・・・・

2008年04月26日 | ジュエリーよもやま話
4月は良いコト、悪いコト、いろいろとイベント?続きですっかりブログご無沙汰してしまいました。

さて、CADで失敗してワックス仕上げでなんとかリカばった、桜のCADリング、の顛末です。

結論からいくと、失敗に終わりました。キャストが上がった後に巣埋めをしようとして火を当て、自分でオシャカにしてしまったのです。

上記の画像では、未仕上げですがフォルムは手前ミソながら、なかなかいい感じ。でも、これは溶けてない側を撮ったムナシイ写真なんです。

なぜ、そんな”大惨事”になってしまったのか・・・。

キャスト直後の写真を撮り忘れたのが悔やまれますが、リングのサイドにかなり目立つ大きくて深い巣がありました。なんとかロウ付けで埋めようとしたのですが、桜の透かし部分はかなり地金が薄く、しかも火の回りが思ったより速く・・・・・。
あっという間でした。 桜、炎上~。


桜、散る・・・・。サ・ヨ・ウ・ナ・ラ~

地金を溶かしてしまうなんて、彫金を始めたての頃以来、ほとんど侵したことがない失敗でした。シルバーって地金全体を十分に熱しないとロウがうまく溶けてくれませんし、しかも狙った穴にうまく流れてくれない・・・。ロウが溶けきって地金がヤバイ一歩手前でバーナーを離す、0.5秒差の判断ミスが運命を分けました。

このリングもですが一緒にキャストに出した作品5つのうち、4つまでもが、巨大な”巣”を入れられてしまいました。いつも出しているキャスト屋さんはとても上手で、ゴマ巣程度はあっても肉眼でもはっきりわかる大穴・深穴をあけるようなことは今まで一度もなかったのです。さては未熟練者の手にかかって、へくられたのかも・・・。

こちらが”失敗”と判断すれば、そのまま返品することも出来たのですが、『なんとかなるかも知れない』と思って、引き取ったのですが、やっぱり、普段、火をあまりつかってない私の腕では、ロウ付けでの巣埋めは無茶でした。(・・・でもシルバーはたとえ、うまく埋められても後でロウ目が出ちゃいますしね・・・)

そもそもは、大巣穴をあけたキャスト屋のせいにしたいところですが、CADでのミスに続いて、不注意による失敗を連続してしでかした自分にムショウに腹が立って、すっかりやる気を失いました。(しかもいったんリカバリに成功していただけに、悔しさ100倍。)

ゆうに1週間くらいはもう工具を見るのもいやで、デスクに向かう気になれませんでした。他のキャスト上がりの3点も、もれなく”大巣穴つき”で、そこらに転がっています。こいつらをどうしようかと思うとユウウツです。

どなたかシルバーの巣埋めをうまくやるコツがありましたら、教えてくださいませ。