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私の日常使いのリングより
【ムーンストーン】
(本文とは関係ありません)
「いや、最初は銀色だったんです・・・」
とのこと。聞くと誰もが知ってる有名なブランドでした。
それから、私の身近の何人かのリングにも同じような状況が見られました。 どれもホワイトゴールドだとのことです。
ホワイトゴールドのルーツは、第一次大戦後、ロシア革命の混乱でプラチナ(Pt)の供給が大幅に減少したために、プラチナの代用品として開発されたのがはじまりだそうです。(ロシアはいまでもPt産出世界第2位)
以下は、ある宝飾屋さんから小耳に挟んだ話です。
ホワイトゴールド(WG)といっても最初から白い金は存在しません。イエローゴールドに割金(ニッケルやパラジウムなど)を混ぜた合金です。
ところがニッケルは金属アレルギーを起こすと騒がれて排除され、一方でパラジウムがプラチナ並みに高騰して、いずれの割金も市場での供給量が激減した結果、プラチナに替わる完全な銀色にすることがコスト的に難しくなり、黄味がかった地金にやむなくロジウムメッキをかけることになったのだそうです。
ロジウムメッキは、いずれは磨耗で剥げますから、私が目撃したような地色が出てきてしまうというわけです。 もちろん、メッキしなくていいほど地金が白い、クオリティが高いWGは存在しますから、”メッキが剥げたら黄色になります”、というのは、一種の反則ですよね。
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メッキが剥げて黄色になったら再度メッキしてもらうという方法もありますが、普通の人はそんな面倒なことやらないですよね・・・。そういうもんだと割り切るしかないのかな?
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なんか、騙された気分。
ROSEPOSYさん、こんなことバラしちゃって大丈夫ですか???
「そういうものです」じゃ済みませんよねぇ・・・。
一般消費者が何も知らないと思って、メーカーや販売店が都合の悪い情報は伝えないというのはよくないことだと思います。
日本では、日本ジュエリー協会が、「地金が白色系でない金合金はWGじゃない」、と定義していますし、米国では黄色はNGじゃないけどWGにグレーディングを設けています。(もちろん、ロジウムをかける必要がないのが最高グレード)
消費者の立場に立って考えると、グレードやめっきの有無の表示義務を課すべきだと思います。
結婚指輪は一生するもんですから、できれば黄色っぽい合金は使って欲しくないし、やむをえず使うんなら、経年変化として黄変の可能性があることを事前に説明するか注意書きを添付する必要がありますよね。もしくは再メッキ加工保証サービスをつけるとかね。
ちなみに、黄色い指輪のくだんの知人は結婚記念日に新調するそうです。今度はプラチナで作るって。(笑)