かなり亀なエントリーになってしまいましたが、あのジュエリー関連出版社の名門、柏書店松原さんが倒産されたことを知りました。
Chizさんのブログでもこのニュースを拝読させていただきましたが、昨日、スクールで話題になりましたので、なんとなくブログネタにさせていただきました。
この出版社さんの本には、ずいぶんお世話になりました。テキスト本、雑誌含めて自宅に10冊以上はあろうかと思います。古い本を今でも大切に保存し、ときどき取り出しては眺めたり、参考にすることがあります。とくにワックスモデリングはほとんど独学でしたから、基礎を学ぶに当たって、随分この柏書店さんのテキストに助けられました。
そして、しばしば、私のブログでも話題にさせていただきました。
昔のジュエリーデザイン図案集
ジュエリーCADの本がでた!
どんびきな広告
『どんびきな広告』のエントリでは、以下の引用をさせていただいてました。あれは確か、IIJのあった頃なので今年の1月ですね。
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季刊TOKYO JEWELERとうきょうジュエラーズ54号
☆TJ緊急提言『正念場 日本の宝飾』
―――我ら日本の宝飾はいま本当に終りかけている!
終らないための道筋を提言する雑誌「とうきょうジュエラーズ」は――
・・・中略
「とうきょうジュエラーズ」は、沈み行く豪華客船タイタニック号の一艘の救命ボートであると信じます。
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かなり辛口のコメントを書きましたが、今となっては申し訳なく思っています。悲しい気持ちで一杯です。興味深い本をたくさん出されてきた老舗の出版社さんですので、残念でなりません。
『帝政ドイツのデザイン図案集』、迷わず買って置いて良かったです。でも、まだ気になっていて迷っていた本があります。御徒町の書店で、手にとっては元に戻し、結局買いそびれました。
JJFでは、最終日に三分の一のお値段で売っていたそうで、おそらく在庫一掃セールだったのでしょう。その売り場に私の欲しかった本があったとしたら、少々惜しいことをしました。
倒産に関して、どのような手続きを取られているのかわかりませんが、もし営業が継続されない場合は、版権はどうなるのでしょう。どこかの出版社さんが引き継ぐということはあるのでしょうか。今でもまだ増版しながら売られ続けている良本を絶版にするのはもったいない気がしますし、著者さんにとっても無念にちがいないと思います。
書店さんも、返品がもう出来ないとすると不良在庫になってしまい、かといって、書籍は値引き販売が出来ないのでお気の毒です。そういえば、まだアマゾンさんなどのオンラインショップでは、柏書店さんの書籍を扱っているようですが、お取り寄せでないものは在庫をかかえているのでしょうか・・・・。
出版されていたのに・・・本当に残念です。
私もROSE POSYさんのブログみて帝政ロシアの・・・買っておいてよかったです。
JJF会場では初日から定価の1/3で在庫処分されていたので、前から欲しかったレアストーンの本とかあわてて買いました。
色々貴重な本の版権お持ちだったので、今後その版権がどうなるのかとっても気になりますね。
徳間書店から流れ流れて引き継いで出版していたDIAMOND2009の次号はどうなるのかも気になるところです。
柏書店松原は徳間書店から引き継いだDiamondの本が原因で借金を抱えてしまったようです。TokyoJewellersの方は編集をしていたスタッフの方が引き継いでまた本を出すそうですがどうなることやら・・・J&Wも休刊。DiamondやJewelleryなどの雑誌も正直次に引き受ける編集者がなかなか見つからずに苦戦しているようです。正直今ジュエリーの専門雑誌を見てもどれも素敵で魅力的でない物ばかり載っているような気がします・・・
柏書店さんのような専門的(ニッチ)な書籍を扱っているところがあまりないので、とても残念です。
是非本物のアンティークを見にお店に
いらして下さい。
正直、柏書店はデザイナーやショップから
大切な資料を貸りても管理が悪くて紛失など
が多かったので倒産は時間の問題と思っていました。(悪口ではなく事実です)
ジュエリー関係の出版社は小さな所が多く
ファッションと違い競争も少ないので、編集者
も外注が多くジュエリーを知らない人がジュエリーの事を書いている事が多いのが現状です。
きちんと仕事をして勉強をする会社だけが生き残れる時代ですね。