ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

春の予感♪ ピンクシルバーのお花リング

2008年03月03日 | ジュエリー作品&試作品
以前、ジュエリーCADでつくったリングを見た人から、今度は『このデザインで、ゴールドで作って欲しい』というリクエストをいただきました。(これまでもサイズ違いで何本かオーダーを頂戴いたしまして。。。。嬉しいです。)

ちょっと待てよ、金・プラチナの暴騰ぶりは皆さんもご存知の通り・・・・。

ジュエリーCADだと、体積やそれぞれの金属での重量までわかりますので、今の相場で計算してお値段を提示してみますと、

『・・・・・・。(沈黙) やっぱ、シルバーにするわ。金メッキかけてもらえるかな?』

やれといわれればやりますけど、個人的にメッキは好きじゃないのよね~。 かけたばかりのときは綺麗なんだけど、特に金メッキは時間が経つと、剥げたり変色してしまうので、いずれポイってことになる・・・。

てなわけで、ゴールドの代案として『ピンク・シルバーはどうでしょうか?』と提案してみました。人に提案しつつ、私自体、このデザインでピンクシルバーにしたら、どんな感じになるのか見当がつかないもので、”もし作ってみてお気に召さなければ、買っていただかなくても構いません”と言って、やってみることにしました。(ちょうど私の右中指と同じ号数だったので、気に入らんと言われたら私が貰うつもり・・・)

シルバーは、通常はジュエリーとして使う地金は、硬度・強度を保つための割り金として、銅やパラジウムを7.5%混ぜます。すると純銀率が92.5%、ということは、925/1000、つまり皆さんご存知のスターリングシルバー、Silver 925となるわけです。ピンクシルバーは、着色のために割り金の量を多めにして、銅を増やしたり金を混ぜたりして、やわらかなピンク調の色彩を編み出します。その割合は企業によって異なり、色合いも様々です。

私の依頼したキャスト屋さんでは、店頭に鋳造後のイメージがわかるサンプルがなかったので、冒険するしかありませんでした。し・か・も、地金代は、シルバーのなんと3倍!!!うひょー。たぶん、技術料もあるでしょうし、割り金に入っている金が高いからでしょうかね。
 
で、吹き上がったばかりのものをみたところ、一見、ピンクシルバーとわかりませんでした。『これ・・・あの・・・・。』店員さんがニタっと微笑みながら、『磨くとわかりますよ』と言うので期待に胸を膨らませつつ・・・・。

んーーー???   あ、、、あら?  か、かわ・・いい・・かも?

磨き上げて、シルバーと並べてみると明らかな色の違いが確認できました。ホッ。”ピンクゴールド”の派手なピンクのイメージが頭にこびりついていたのですが、ピンクシルバーは落ち着いていて温かみがあり控えめなお色です。
 


ほのかに、桜色に染まっているという感じの色味です。

指につけてみると、しっくりと肌色に良く馴染みます。ゴールドのような派手さはないけれども、シルバーとは思えないとてもエレガントで上品な印象です。この色味なら、お洋服を選ばないし、他がゴールドのジュエリーでもケンカしません。

友人にも無事に気に入っていただけました。むふっ。展示用と自分用にまた吹き増しした次第です。

(でもシルバーはシルバー。お手入れはきちんとしてくださいね。)


撮影モードを変えて、上下逆にしてみした。
光の種類や光線の加減で色合いが微妙に変化します。
(注意深い方は気づかれたと思いますが、
この2点、横から見たデザインを若干違えています。)

ピンクシルバー、マイブームな予感・・・・。(でも高い。)