つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

続・歴史の闇に棲む者。~ 幻想のKUNOICHI。

2018年05月05日 20時20分06秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第八十ニ弾は、名もなき「くノ一」。

漢字の「女」を分解した、「く」・「ノ」・「一」は、「女忍者」の別名。
元々は女性を指す隠語として使われていたが、
時代小説の影響により浸透した通称である。

映画や漫画・アニメ・ゲームなどに登場する際の装束は、
ボディラインが浮き出たミニスカ状の着物。
お尻の割れ目も露な褌(ふんどし)から伸びた美脚に、
網タイツのような鎖帷子(くさりかたびら)
奇想天外な幻術を駆使して、男を狂わせ大活躍。
「お色気」「コスプレ」「忍術」の3点セットがお約束のセクシー担当だ。
しかし、現実は、もっと忍んでいたと考えられる。

元々、忍者の役割は、敵中に入り込んで破壊活動を行う「間」と、情報を収集する「諜」。
「くノ一」のそれは、専ら後者。
下女や女中として働きながら様子を探るのが主な任務。
要するに「縁の下の力持ち」。
裏方である忍者の、更に裏方。
スポットライトが当たる事の無い、歴史の闇の奥深くに生きる存在である。

正体不明だけに、様々な憶測が働く。
前述のエンターテイメント作品には程遠いだろうが、
仕事の性質から考え、セクシャル&バイオレンスな側面は十分あり得る。
時に、ハニートラップを仕掛けたり、
暗殺に手を染めるケースもあったかもしれない。
コメント
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