つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

歴史の闇に棲む者。~ 幻想の暗殺者(アサシン)。

2018年05月04日 07時34分12秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第八十一弾は、名もなき「女アサシン」。

以前、同じ「手すさびにて候」カテゴリーの第八弾で、
「アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険」について投稿した。

これは、昭和54年(1979年)からおよそ一年間に亘り、
毎週土曜日・午後7:30から放送されたNHKのオリジナル番組。
中世ベネチアの商人で、冒険家・旅行家「マルコ・ポーロ」の「東方見聞録」に脚色を加え、
実写とアニメーションを組み合わせた画期的なプログラムだった。
まだ「録画機器」が普及していなかった頃。
楽しみにしていた僕は、毎回、見逃すまいとブラウン管の前に陣取ったものである。

幾つものシーンやストーリーが記憶に残っているが、
主人公「マルコ」が拉致され、危うく阿修羅道へ取り込まれかけた、
「暗殺教団の谷」は、忘れ難い1つ。
元になっているのは、次の史実(と言われている)に基づいた伝説である。

今から数百年前の中世。
現在の「イラン」北部の山岳地帯に「山の老人」が支配する国があった。
老人は「コーラン」に記された「天国」を再現。
ワイン、ミルク、ハチミツの川に、清流が流れ、
美酒と美味とハシシ、そして美女を用意した。
そこに屈強な若者を送り込み、思う存分、楽しませてから、
現実の世界に引き戻して、こう命じる。
“〇〇(標的)を殺せ。 
 見事、使命を果たせば、あの天国に帰れる。
 たとえ失敗し、死んでしまったとしても、天国は招き入れてくれるだろう。”

若者たちは「アサシン(暗殺者)」になった。

『…こんな怖しい事があったのか。』
当時、中学生だった僕は、そう思い慄いた。

さて、ここからは、独りよがりな想像である。

男の暗殺者がいたなら、女性のそれがいても不思議ではない。
例えば、酒宴や褥(しとね)を狙うなら、男より適任かもしれない。

ターゲットを油断させる、眉目秀麗。
警戒心を解く、優れた芸事や演技力。
武器や毒物の扱いに長けた、力のみに頼らない一撃必殺の技。
任務を遂行する強固な意志と沈着冷静。
これらを兼ね備えた傑物がいたなら、闇の組織としては重宝する。

また、必ずしもマルチタレントである必要はない。
上記項目のいずれかに特化した人物を組み合わせたチームプレーもアリ。
情報収集を主にするスパイ活動にも役立つだろう。
養成しない手はない。
洋の東西を問わず。
(To Be Continue ⇒ Japan.)

(※関連記載アリ 2010年9月12日
         2010年9月13日
         2012年8月30日
         2016年7月6日 )
コメント
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