つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町の銭湯②

2012年02月09日 23時52分40秒 | 日記
銭湯について…続編である。
「冒頭の一枚」を撮影した場所は前回の投稿と同じ、津幡町の「勝崎館」。
画面右手、「津幡鉱泉」の社と石碑。 左手の板塀。
その間を抜けた先に広がる駐車場が話題の舞台だ。

 

昭和40年代、小学生の僕にとって、ここは貴重な遊び場だった。
何故なら、当時これほど開放的な空間は珍しかったのである。

生家周辺の住宅街は道幅も狭く、上空は電線だらけ。
自動車社会の昨今、どんな施設でも駐車場を併設するようになったが、
当時のスタンダードではない。
交通量が少ないとはいえ、幹線道路上は危険。
作物が植えられた田園は、立ち入り禁止…といった具合だ。
その点「勝崎館」駐車場は、視界が開け何も邪魔するものがない。
僕はここで思う存分「飛行機」を飛ばすのが好きだった。

 

「勝崎館」近く…今は無き「奈田文房具店」で購入した「ソフトグライダー」。
メッサーシュミット、零戦、疾風、カーチスP40。
ロッキードP38ライトニング、スピットファイヤー、ムスタング。
いずれも発泡スチロール製で、パールは4つ。
本体、主翼、水平尾翼、先端に取り付ける小さなプラスチックのプロペラ。
単純な構造で、簡単に組み立てられて、なかなか良く飛ぶ。

もちろん手投げ式である。
助走をつけ右手から繰り出した機体は、
少年の想像より遥かに高く、高く舞い上がった。
コメント (4)
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