イヌホウズキの実を見たい

ナスに似ていますが、花径 5ｍｍほどの小さな花を咲かせている、ナス科ナス属の
イヌホウズキ （犬酸漿）、学名 Solanum nigrum 、あるいは アメリカイヌホウズキ
学名 Solanum americanum 。 　

ホウズキ に似ていますが、役にたたないという意味でしょう。別名バカナスで、これも
食べられないナスということです。小さな実は ホウズキ の袋の中にある実に似ていま
すが、フクロは無く、熟すと赤ではなく黒になるそうです。　

イヌホウズキとアメリカイヌホウズキの違いは、アメリカには紫色の花が多いということ
ですが、紀伊山地の霊場と参詣道 によると、イヌホウズキの花序には中軸があり、
花が互生に出るとあります。
この花は白で、微かに紫色が入る花もごく稀にしかありませんが、花序に中軸がある
ようには見えませんので、判断に迷うところです。実の付いたころにもう一度見てみな
いといけませんね。

役に立たない植物に「イヌ」をつけることが多いようです。世の中には犬好きと猫好きが
いるそうで、独立独歩を尊ぶ猫派の私としては 「イヌ何とか」 に反対しません。しかし
ネコもネズミのいない現代ではあまり役に立つとは言いがたくなってきました。いずれ
「ネコ何とか」 という命名がされるようになるかもしれません。
　　　　　　　(埼玉県上尾市　上尾丸山公園　101003)　


　　　　　　　　　　　　　霜月はイヌホオズキの実を訪ねたい　　　rocky

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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