花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

ギリシャ神話の Peony はシャクヤク?

2010年05月22日 05時54分34秒 | 牡丹・芍薬   
やや淡いけれど鮮やかな黄色で、花芯に赤みを帯び、シワのある八重の花びらの端に複雑な切れ
込みが入った美しい西洋シャクヤク、オリエンタルゴールド。

花ひろば などによると、耐寒性宿根草で、ヨーロッパから導入された、ボタンとシャクヤクの種間
交雑品種だそうです。

シャクヤクは中国原産のボタン科ボタン属、Paeonia lactiflora で、欧米では芍薬も牡丹も 「ピオニー 
Peony 」と呼ばれています。シャクヤクは大型宿根草として人気が高く、多数の品種があるそうです。
 
菓舗ふくおか などによると、ゼウスの愛人レトが激しい陣痛に苦しんだ時、ペオン (Paeon、パエオン)
は芍薬の根を使って苦痛を和らげ、無事、アルテミスとアポロンの双子が生まれました。
ペオンの師・医神アスクレピオスは、この医療の成功を妬み、ペオンを殺そうと企みます。それを知った
レトはゼウスに頼み、ペオンを芍薬の姿に変えて命を助けました。 
(トロイ戦争で負傷した神々を名医ペオンがオリュンポス山から採ってきたシャクヤクの根で治し、また
冥界の王プルートーもペオンの薬に助けられ、ペオンが殺された後シャクヤクに変えたという説もある
ようです)。
以来、ヨーロッパでは芍薬をペオンにちなんでピオニーと呼ぶようになり、牡丹や芍薬の属名ペオニア
(Paeonia パエオニア) も、このペオンからきているそうです。

しかし中国原産で、18世紀に日本からヨーロッパに伝えられたといわれるシャクヤクがギリシャ神話に
出てくるというのがちょっと疑問です。ペオンは何らかの草木の根を薬草として用い、それがピオニー
と呼ばれていたが何の植物か正確には判っておらず、後世になって日本経由でもたらされたシャクヤクが
薬草として名高かったので、ピオニーはこれだ、ということになったのではないでしょうか。
       (東京都調布市 神代植物公園 100515) 

                 
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