花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

ふわふわの レスリー

2018年11月29日 09時01分29秒 | らん    
レースのような毛の生えた黄花を咲かせるラン、デンドロビューム
ロスリー Dendrobium (Den.) Roslii P.O'Byrne 2010 。

種小名はマレーシアのラン収集家 Rosli Zakaria 氏の名を採った
ものです。
マレー半島の標高 200 から 300 mに生育するラン原種で、高温を
好む着生種です。
    (茨城県つくば市 筑波実験植物園温室 2018年11月18日)

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進化は万能である

2018年11月29日 08時23分57秒 | 本、HP制作、写真のアップ       
「進化は万能である」 マット・リドレー著、大田直子ほか訳、
早川書房 2016年。

著者はダーウィンの進化論を「特殊進化理論」と位置づけ、進化は世の中のすべてのことに適用できるとして、「一般進化理論」を提唱しています。ローマの哲学者・詩人ルクレティウスの「物の本質について」の詞章を導き手として、宇宙の成り立ちから生物、遺伝子はもちろん、文化、道徳、宗教、さらには国家や通貨に至るまで、すべて意図せざる進化の働きで進んでいく、とします。上からの意図的なものをスカイフックとして退け、すべては個別具体的な創意工夫や突然変異 (クレーンと呼ぶ) が進化をもたらす、とします。

著者は完全なレッセ・フェール (自由放任主義) を推奨しているようです。アメリカのサブプライム危機も、政府の政策の誤りが原因で、自由放任のせいではないとします。通貨も中央銀行など不要で、害が大きい。地球温暖化論はエセ科学だと断定。二酸化炭素が温室効果を持つと認めながら、気温変動は多様な要因で起こるので、二酸化炭素の増加は温暖化の原因ではなく結果だとします。(ここはちょっと説明不足です。) 一神教など迷信そのものと切って捨てます。ある意味で爽快です。

しかし、本当にそうでしょうか? という疑問がぬぐえません。一切の規制や政策が不要でしょうか? 犯罪の処罰や人種差別の禁止や個人の尊重や戦争の抑止、といったいくつかのことを考えるだけで、単純なレッセ・フェールだけで世界が維持できるとは思えません。
政府が暴力を独占した結果、民間人相互間における暴力が歴史上10分の1どころか、100分の1以下に激減してきた、という本を読んだことがあります。そうだとすると、政府の存在とその政策は廃止することのできないものであり、その善悪が問題になるだけです。

著者は歴史的な発明なども、一人の天才個人が生み出したものではなく、その時代が要求したもので、早晩誰かが発明したであろう、と主張しています。たしかに、ほぼ同時に別々に同じような発明がなされる事例は多い。しかしそうではなくて滅んでしまった文明もある。なぜ西欧で産業革命がおこり、イスラーム社会でそれが起きなかったのか。なぜアメリカの文明社会は滅ぼされてしまう前に対抗できる科学技術を生み出せなかったのか。また、アレクサンダー大王の東征は彼でなくていったい誰ができたのか? チンギスハーンの西征は誰にでもできたことなのか?

しかし、いろいろなことに進化理論が適用できるかもしれない、という発想はたいへん面白いと思いました。


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