花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

ミセス? マダム? どっち?

2010年05月18日 06時28分51秒 | ばら     
しっかりした黄色で、芯に赤みが射すバラ、つる ミセス・ピエール s. デュポン  
(Mrs. Pierre S. du Pont, Cl.  Hybrid Tea, Cl.)
このバラは別名を Madame Pierre S. Dupont, Cl. (Mme. Pierre S. Dupont, Cl.) ともいい、
ミセスとマダムどちらでも呼ばれる不思議なバラです。どちらも夫人・奥様という意味の敬称
ですから、英語圏と仏語圏で呼び方が違うということでしょう。  

命名はアメリカ、ペンシルバニア州 Kennett Square にある世界有数のディスプレイ庭園
ロングウッド・ガーデン Longwood Gardens の基礎を築いたピエール s. デュポン氏
(1870-1954) の妻の名を採ったものです。
 
ロングウッド・ガーデンは実業家で慈善家のデュポン氏が、1906年、自然あふれる古い森
の樹木が伐採されるところを保護するために買い取り、世界に誇れる庭園を造り始めたもの
だそうです。氏の死後も遺志を継いで整備され、今では約1,050 エーカー (約4.25平方km)
の敷地に20 のインドア (温室?) と 20 のアウトドアの庭園があるそうで、おそらく世界最大
の植物庭園のようです。面積では神代植物公園のなんと9倍にあたります。

バラは Mrs. Pierre S. du Pont の枝変りで、HMFには発見者が3名記録されていますが、
とても珍しいことですね。それぞれ別に発見したが、後で同一の品種とみなされたという
ことでしょうか。
発見者 アメリカ  Verne Stone Hillock  1933年
    オーストラリア  M. J. Benn (Laurel Nursery)  1940年
    オランダ  Buisman  1937年

なお Mrs. Pierre S. du Pont 自体はフランスの Charles Mallerin 1929年の作出で、これも
ミセスとマダムどちらでも呼ばれるようですが、アメリカで Conard-Pyle (Star Roses) が
1929年から Mrs. で販売したものだそうです。英語では当然ミセスですね。
       (東京都調布市 神代植物公園 100515)

                  
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