怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

子守の週末

2009年02月24日 | 家族
義姉は休日返上で働くこともあるらしく、そういったときは実家を頼る。
つまり、子供達を数日預けにくる。
義父母、盛大にもてなすことになる。
7歳と4歳、目を離してほうっておくにはまだ危険。
付きっ切りで面倒を見ている義父母、凄い・・・

去年の今頃くらいはこの子供達は異人種の私を遠巻きに眺めていたが、慣れるにつれ、付きまとうようになる。
かわいいけど、面倒だ。
第一、何を言っているかわからない。
日本の子供でさえ、大人には内容不明なことがあるのに、外国語で話すのだからたまらない。
「あのね、りすおばさんは日本人だから、もっとわかりやすく話してくれる?」
といいたいが、無駄だろうな。

ここのところ、雪が多い。
ミュンヘン街中住まいの孫達に雪かきを体験させる義父母たち。



主力は大人たち、義父母。



と、赤ズボンりす・・・
だが、役立たず。
うろうろして働いている振りをする。



除雪するのは敷地内の車が通る部分と、公道と家の敷地に面した歩道部分だ。
特に、この歩道部分は住民の義務となっていて、雪かきをサボった挙句、その道を歩いて怪我をした人から責任を問われるらしいので重要だ。

左、敷地内は奥行き約60歩、右歩道は長さ約90歩。
半端でない広さである。
一戸建てに住む負担は大きい。


かまくら作りで孫サービス。
小さすぎたようで、孫には少々受けが悪かったようだが。

子守のスケジュールはそのほかに「本の読み聞かせ」「PC操作」「英語学習」「散歩」「テレビ鑑賞」などがあって、義父母の奮闘振りは頭が下がる。
義母は合間に食事やおやつ作りもするのだ!

私も、子守に参加するため、あらかじめ用意していた色画用紙と糊とはさみを持ち出してP子ちゃんとくさり製作に挑もうとした。

が、P子ちゃん、色画用紙を正方形に切り、折り紙のようなことをやりたがった。
学校で習ったそうな。
やがて、義母も参加して、なんと、折り紙大会になった。



折り紙は日本独自のもの、と思っていた。
義母があまりにも自然に作るので、子供の頃から身に付けたものと感じて、
夫にも聞いた。
「私も子供の頃からやっていました」
とのこと。




以上は義母の作品。
まだまだ知っているようだった。
うむ・・・調べたら、ドイツにもあるようだ折り紙
器用にきれいに作る義母に比べ、孫のP子ちゃんはまっすぐに折ることもできない。
おそらく、日本の標準の子供より不器用かもしれない。

さて、このP子ちゃん、去年9月に小学校入学時には読み書きは自分の名前さえ書くことができない文盲状態だった・・・・
半年をすぎた現在は・・・・
やっぱり、まだすらすらと文字を読む、という実力はない。
私の部屋にある、図書館から借りてきた絵本を見つけて読んでいる様子だが・・・


いやに、めくるのが早い。
1冊をあっという間に終わり、次々と他の絵本を制覇していく様子。
おお~!
7歳にして、速読をマスターしたかっ
って、喜びたいところだが、まさか、そんなことはあるまい。
絵を眺めているだけであることは明らかだ、とほほ。

彼女の母親は雑誌記者だ。
以前建築関係の仕事をしていた関係で建築誌のようだが、ドイツ語を書いて稼いでいるのだ。
その娘は7歳にして、まだ文盲・・・
義父母は自分の息子娘たちに、就学前に文字や数を叩き込んだ。
その反動なのか、娘は彼女の子供に強制してアカデミックな物事を教えるのを避けているらしい。
それにしたってP子ちゃんは学校に通っているのだから、もう少し読むことができてもいいのでは・・・
と期待するのは教育熱心な日本、または東洋の考え方なのかしら?
または、P子ちゃんの学習能力に遅れがあるのだろうか・・・

義父母の落胆は激しく、4歳のM雄くんとともに文字を教えようと躍起になっている。



怒涛の3日間が過ぎ、義姉が迎えに来た。
「りすおばさん、またねぇ~」
嵐が去っていった。