雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

私と松茸の昔話    

2021-10-01 06:04:41 | 発想$感想

★10月になった。 松茸の最盛期である。

 昔は幾らでも採れたのだが、
 今は貴重品で一箱15000円もするらしい。
 最近は松茸など食ったことがナイ。

 

 
 私は若いころ肺結核で1年間、療養所に入院したことがある。

 場所は兵庫県三田市のこんな山手で周囲は山ばかりの環境だった。
 秋には松茸がいっぱい生えるのである。
 昭和35年(1960)のことで当時は松茸を山で採ってきても、
 そんなに問題にもならなかった悠長な時代であった。

 入院者が散歩がてらに山に入って、松茸をいっぱい採ってくるのである。
 採ってきた松茸は大きな籠に入れて貯めていたので、
 食おうと思えば幾らでも食えたのである。
 多分、普通の方が一生のうちに食う松茸の何倍もの量を食ったし、
 見舞いに来た方のお土産に上げたりしていた。
 毎朝、誰かが採ってくるものだから、籠の松茸は絶えることはなかったのである。

 松茸の他にも、カスミ網でヒヨドリを獲ったりする趣味の人もいた。
 私は松茸もヒヨドリも『頂く』ばかりでとったことはない。
 趣味が違って、もっぱら地図にも出ている野池で鮒釣をしていた。
 
 ただ、入院期間も1年だけだったので、
 松茸をたらふく食ったのもこの年だけの話である。

 
 



★ あんなに沢山採れていたのに、最近はなぜ採れないのか?
 ちょっと調べてみたら

松茸は基本的に赤松の林で発生、それも25年ぐらいの松の根元に生えるらしい。
松茸の生える条件がよければ環状に何本も出たりするが、
『松茸が生える山は落ち葉が積もっていないきれいな山、地面が乾燥している痩せた土地で、日当たりの良い南向きの斜面に生えやすい』のだという。
昔は人が山に入って落ち葉を持ち帰ったりしていたので、どこの山でも松茸は生えたのだが、
昨今は人は山に入らぬし、落ち葉は貯まり放題だから、
手入れをされた山にしか生えないのだという。

   


豊作になるかは、その年の気候の影響を強く受けて、
春から夏にかけて降水量が多く、梅雨の時期は雨がしっかり降る・台風が多い
・7月~8月は暑い・9月の残暑が厳しくなく、気温がゆっくり下がりながら雨が降るなどと言われているが今年はどうなのだろう?

  
★ 今は、三田のこの山に松茸は生えるのだろうか?
 写真を見ると、新しい住宅地も出来てるし、環境も変わってしまったのかも知れない。

いずれにしても『60年も前の昔話』で『いい時代』だったのかも知れない。
カワサキが二輪事業をスタートさせた年でもある。
 私はこの療養所から11月に退院して、新しくできた『単車営業課』に配属され、二輪と関係が出来ることになったのである。

ちょうど『松茸のシーズン』が終わると同時の退院だった。


 
 

 
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