ギシオン・ベイのキャンプサイトにもフリーのインターネットがあり、日本や英国の友達と顔を見ながら話せた。すると長い間旅行に出ているのが信じられないような気になってしまう。このサイトで6泊も過ごしたが、一日は大雨、大嵐になり、翌日は晴天強風で洗濯物が見る見る乾く天気だったりした。11月3日の大嵐の日はギリシャ南部全体が嵐で洪水や土砂崩れなど相次ぎ、西海岸では竜巻が何本も現れたというニュースだった。
ギシオの町を通るたびに、魚屋に寄り新鮮なアジやいわし、黒鯛などを買って、しょうがをすり下ろし刺身を食べるのがうれしくてこのサイトを立ち去りがたかった。
アレオポリからカラマータまでの80Kmを海岸線を行くことに決め、たこの足1本の恨みの町まで南下し海岸線を西に向かった。道は急勾配の上曲がりくねって、よくもまあこんな山間にたくさんの村があると感心する。それに昔からローマの道は曲がっているところをまっすぐにして作るがギリシャは直線の道がないといわれる、ここの道はまったくその典型。
こんな山の中まで道路を通してと道路エンジニアに感謝したい気持ちになった。
時々通り過ぎる小さな村には、おじいさんやおばあさんが家の外にいすを持ち出してきておしゃべりに余念がない。こんなに暖かい11月なら、外で楽しむほうが良いだろう。友達の話では11月の英国は雨ばかりでずいぶん寒いとのことだった。 通り過ぎる道端は何処もグリーンのオリーヴでいっぱい。ヴァージンオリーヴ・オイルを採るための作業が通り過ぎるオリーヴ畑で行われている。たくさんなっている枝を剪定して実をしごいて大きな麻袋に詰め工場へ送ってゆく。これは11月から2月まで収穫作業が行われる。
カラマータの町のスーパーマーケットで英国のキャンパーと隣り合わせになった。私と同じ年代の夫婦はもう2ヶ月以上もヨーロッパを走り回っていて、クッキングと冷蔵庫のためのガスが少なくなって補充ができなくて困っているという。実際、ヨーロッパの何処の国でもガスボンベやそのコネクションが各国別々で共通のものがなくて本当に困る。わがキャンパーには2本のガスボンベを4ヶ月持たせるべく大事に使っている。彼らはこの町でガスが補充されなければ帰国するしかないと言っていた。
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