ポンペイの遺跡入場料も、ユーロ圏の65歳以上は無料だが日本のパスポートでは10ユーロ、それで英国の運転免許証を持っていった。年齢と国が証明できればよいので、もちろん無料になった。ポンペイは何度行っても感激する。
紀元後79年にヴェスィヴィアス火山が噴火するまでの一般市民の生活が良くわかる。今まで見てきたギリシャやローマの遺跡は巨大な寺院の崩れた跡か墓地位で人間が生活していたところが見えない。世界にただひとつこれだけはっきりと2000年前の人々の生きてきた様子を見られるすごい場所だ
何百も積み上げられた壷は、水がめや、酒壜であろうか。火山灰の下になりそのままの形で2000年を経た現在、肉体は滅びたものの火山灰が石化してできた空洞にプラスターを注入してできた2000年前の人々の姿が、あちこち展示されている。
石畳の道路にはわだちの跡がはっきり残り、道路は食堂街(タベルナ・通り)とサインが入っていた。店先に大理石のテーブルや火鉢があり、粉をひくための大きな碾き臼や、パンを焼いたであろう、大きなかまどなどが在る。そして碁盤の目のような通りも幅広く必ず歩道があるのがすごい。日本の田舎ではいまだに歩道の無いところもあるのに。
ポンペイの町からやや離れたところに在るVilla del Misteriはお金持ちのお屋敷だったらしく、各部屋にはフレスコの壁画が描かれ色あせずに残っている。床は細かなモザイクで屋根ごと埋もれてしまった数少ない遺跡である。
ポンペイには巨大な円形劇場と、小さなTheatro Grande が在る。Theatro Grande はただ今工事中で中には入れなかったが、外からかろうじて写真が写せた。
日本人団体客が3組も右往左往しており、もちろん世界中から多くの観光客が来ていて、この素晴らしい遺跡を楽しんでいた。
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