ハルカニーからハンガリー大平原を西に向かうと途中でまたドナウ河を横切ることになる。川渕の国鉄の駅(Baja-Dunafurdo)は落書きがあまりにひどくて駅名がはっきり見えないほどだった。共産圏から脱却して20年ハンガリーはいち早く西欧化したとは言え、このような変な自由化は採り入れて欲しくはないものだ。
旧ユーゴスラヴィアに近い南ハンガリーの中心地セゲドは大きく穏やかなティサ川が町を縦断し河の近くが中心地になっている。
キャンプサイトは反対側の川渕で歩いて10分くらいでセンターまで行くことができる。11-12世紀には塩の貿易で発展したが、戦争と洪水などの天災のため町はほとんど破壊され、20世紀に入って各国の援助で再建されたものという。
橋を渡って左に行ったところの高い2つの塔を持つ誓約教会は20世紀半ばに建設され、内装の素晴らしさには目を見張った。ちょうどこの夜行われるコンサートのリハーサルが始まり正面ではブラスバンド、後ろの一角では合唱団が練習を始めた。教会は音響効果が良いからこの町の人たちはラッキーだなと思いながらここを後にする。
ショッピングセンターは英国の何処の田舎町とも変わらない。セーチェニ広場では若者たちのダンス競技会を行っていて、最近のモダンダンス?か団体体操か?と思われるものをやっていた。若いエネルギーを感じさせる町だ。新しい建築物にこのようなふるい建築物が交じり合っている、さすが南部の中心地だ。
キャンプサイトには硫黄のにおいのする野外温水プールがあり夕方1時間もお湯に浸かってのんびりした。ただキャンパーのタンクに入れた水までが硫黄臭があり亭主の嫌がること!!!