京都は英國へ来る前の7年間働いていたところ。もう53年も経っていて当時の看護婦仲間は音信不通。今回立ち寄ったのは昔働いているときの仲間ではなく、スキー仲間で仕事とは関係なかったのに、いつの間にか京都市役所のスキー仲間と遊ぶようになった。
それで中でも男7人、女2人のグループで京都周辺の山から蔵王まで遠征したことも有った。此のミセス・T とは気があって、魚釣りや山登り金沢の実家にも遊びに来たことが有った。
普段は音信不通にしているのに、今回の帰国で彼女に会いに行った。
姫路から新幹線で京都駅、地下鉄で京都国際会議場の駅まで行って、ミセスTが待っていてくれたのにお互いがわからなくて、モーバイルで呼び出したら彼女は真後ろにいてとっても驚いた。お互い年取ってわからなかった。
35年前父のお見舞いとお葬式に金沢へ行ったときに、彼女はご主人とインドからの帰りにわざわざ金沢に寄ってくれ,一夕どこかのホテルで会っておしゃべりしたことが有った。(此のときの写真をもらった。)
彼女は私より1-2歳上、ご主人が今でもスキーをするという山男で、彼らの住む花背は海抜700メータの山の中、お家も山小屋風の素敵な作り、
雪深い山中、冬中の薪の積みがすごい。
吹き抜けの2階屋でストーブの火が暖かく、素敵なお住いだった。
庭にはしいたけ栽培、夕食に新鮮なのをいただいた。
庭の片隅にはふきのとう。彼女は裏庭の畑にあらゆる野菜と果物の木を植えている。このあたり鹿やイノシシ、熊がでるそうだ。
お水は井戸からポンプで汲み上げているが、冬に停電が続いたときには水が来なくなるので此の水が永遠に流れ出ている。流れている水は凍らない。
今まで見たことのない屋根の形は、昔の藁屋根を現代風に直したものだそう。わら屋根は葺き替えが大変でお金もかかる。
雪深いこのあたり、まるで北欧の感じがする。
翌朝ご主人がお正月についたお餅を炭火で焼きお雑煮にしてくださった。
今年始めてのお雑煮だった。涙が出るほど嬉しかった。
朝9時過ぎのバスで、京都市内へ行き、京都駅から吉野へのJR 路線をご主人がしっかり調べてくださり、心配なく吉野へ行けた。
此のニッポンの杉林には目を瞠るものがある。どれも真直ぐよくぞこれほどまっすぐにのびたものだ。