月曜日の夜10時過ぎ、フェリーがポーツマスの港に着いたものの、なかなか下船できなかった。前の車のバッテリーが上がってしまったらしい。20分以上も待った挙句やっとフェリーを降りると、今度は入国管理局の前で待たされた。
私たちの前のキャンパー数台が並んでいるが、一台づつ不法入国者を調べている。
やっと私たちの番になって私たち二人のパスポートを丹念に調べて、あなたたちは結婚しているのですね。と言われ 47年になります。と亭主が答えた。長いですねーと感心したような言葉が返ってきたから、 いつもエンジョイしています。 と亭主が答え そうでしょう。と深くうなづいたポリスはキャンパーの下からシャワールーム、洋服ダンスからベッドの下の物入迄徹底的に調べた。
やっとオッケーのサインが出て今夜停まる駐車場へ向かったのは11時ころ。この駐車場はタヴィラのキャンプサイトでのお金持ちの友達から教えてもらったもので、メールに地図まで添えて送ってきた。
彼らはフランスの港にヨットも持っている大金持ちのの夫婦だけれど、無駄なお金は決して使わない。、このポーツマスに来ると必ず無料の駐車場を利用するという。私たちもここを知っていたなら昨年11月末無駄に27ポンドも払ってキャンプサイトに泊まらなかったものを・・・・・残念。
カーナヴィをセットしてもう遅い夜をゆっくり走ってもらった。10分くらいで教えられた駐車場へ来てみるとキャンパーでいっぱい。まるでキャンプサイトにいるくらい停まっていた。
翌朝素晴らしい天気でものすごく寒い。久しぶりの英国の冬。それでも雨が降ってないだけでもありがたい。急いで朝食を済ませて、まだたくさんのキャンパーが目覚めないうちに我が家を目指して高速M3を北上した。
天気の良い時の英国の郊外もまたとっても素晴らしい。例年なら雪が降ってもおかしくないこの時期、牧場には羊の姿が見える。やっぱり地球温暖化の現象だろう。
ロンドン近くロンドンをぐるっと取り巻く環状高速道路M25 に載った。対向車がひどい混雑していてあちこちで渋滞していた。M25 の渋滞はいつものことでイギリス一番大きな駐車場と呼ばれている。早朝仕事へむかうひとたちなのだろうか?本当に気の毒。
朝11時前には我が家に着いた。風邪もほとんど良くなった亭主だけれど、やっぱり長距離運転は疲れる。帰るなりリクライニングのいすに座ってひと眠りしてしまった。