14念前に行ったとき2泊したトレドのキャンプサイトは確か町のふもとにあったはず、インターネットで調べてもどうしても探せなくて見つけたのが、町から3㎞離れた高級キャンプサイトだった。一泊27.9ユーロもする。それで今夜一晩だけと,まるで日本の団体旅行みたいにたった半日の観光見物。
トレドは3方をタホ川に囲まれた難攻不落の中世の町、キャンプサイトからバスに乗ると橋を渡り城門をくぐり町の北側の丘に当たる一番高いバス停につく。
そのバス停近くの展望台からの眺めが素晴らしい。城門の内外の建築物がすべて見える。
展望台の庭に広がるこの模様はアラブ系のもの。
お土産店の前の飾りはドン・キホーテと従者のサンチョス。中世の町ならでは全く違和感がない。
トレドの中心であり威容を誇るカテドラル(大聖堂)は、以前にも入ったことがあり、おまけに写真禁とのことで入場は諦めた。
近くの教会の塔は飾りが全くイスラム系、トレドはクリスチャンとイスラムとユダヤ人が長い間共存していたため、どこの建築物も多様な文化を取り入れている。
サン ファン、テ・ロス・レイエス教会は写真可の上、入場料も安くて1階,2階とも見るところが多く写真を撮るだけで満足。
通りを歩いていると時々にわか雨がやってくる。地図を頼りにトイレを探しているときに見つけたエル・グレコの博物館、65歳以上は無料だとのことで嫌がる亭主を引っ張って入場した。
宗教画が主なエル・グレコの有名なキリスト像。とってもハンサムなキリストで、この絵はヨーロッパでは至る所で見かける。
上2枚の絵は聖使徒ポールと聖使徒ジェームスでよく似ているから、もしかして一人のモデルで別の2人の絵を描いたのではないかと疑ってしまった。
城壁の上から眺めるタホ川の風景は素晴らしい。
岡の上のバス停まで登るのが嫌だという亭主のため、川を渡ったバス停まで歩くことにした。
サン・マルティン橋を渡って、川渕を歩きバス停に向かっているときに目の前でバスに行かれてしまい、1時間も待てないと3㎞を歩くことにした。こんな素晴らしい景色を見ながらの3㎞なんてすぐで、とっても素晴らしい半日だった。