アンドラからスペインへの道は小雨と霧であたりはまるで中国の水墨画みたい。この道ははじめてアンドラへ来た年に同じくザラゴーザへ行くのに通った道だがあの当時せっかく写したカメラのメモリーカードが壊れてしまって写真をダウンロードすることができなかった。今回はこの天気ではせっかくのスペインも大したことが無い。
ずーと山道が続いて現れる村も霧の中にかすんでいたが、やっと平地になってきて天気が良くなってきた。道路はこうして町や村の中を通るのはまれで、結局ザラゴーザの町までスーパーマーケットを一度も見かけなかった。
行く先々で丘の上の教会とそれを取り巻く小さな村を何度も見ることができる。耕作地は花の終わったばかりのひまわり畑や取入れが終わったトウモロコシ畑が平野につらなる。
リエダを過ぎザラゴーザへの道は県道か国道あたりで有料高速道路も並行して走っている。しかし村や町へ入るでもない道路では、ほとんど停滞しないから、キャンパーは快調にザラゴーザへ向かっている。
ザラゴーザへ入る20kmほど手前では工業地帯が現れ低い丘は風力発電の風車が並んでいる。スペインにはこのような風力、太陽熱での電力開発がすごく進んでいるがこれらが採算がとれているかは疑問だそうな。