フランスへの入国は今まで一度も管理されていたことが無く、自由に行き来できた。
今回初めて警察官が数人立っていて怪しげな(我がキャンパーも含む)車を止めて車内をみせてくれという。最近のシリア大量移民で無国籍入国者を探しているらしい。
車内を一目見ただけですぐ無罪放免になった。フランス最初の町はマントン(Menton)という。以前イタリアからスロベニアへ行くときのこの街のキャンプサイトで一泊したことがあった。キャンプサイトは山の上のオリーヴ畑の中だった。そしてこの街で食べたピッザがイタリアよりもおいしかった記憶がある。今回もピッザを食べたいと思ったもののキャンパーを停める場所がなくて通り過ぎてしまった。
マントンを過ぎてすぐメイン道路は山を登るようになって眼下に現れるのがモナコ公国、こんな小さな国が世界中の金持ちの憧れの的なんて。私たちのような旅行者や荷物を運ぶトラックなどこの国の海岸道路を走れない。山道の駐車禁止の立札の前でキャンパーを停め急いで数枚の写真を撮った。行く手にきれいな町が見えるのはここはモナコかフランスか?
長い山道を下りて来たら右手に広がるのがニース(Nice)この街は大きい。
カーナヴィがなかったら絶対ここから抜け出られないだろう。
あまり迷わず焦りの亭主がややテンションが上がったところで、町の反対側へ抜け出られた。あとは道路標示でカンヌの名前だけ見たけれど無料の高速道路でサン・ラファエル(St Raphael)のキャンプサイトに着いた。
このサイトは海岸に近いとのキャンプガイドだったのに片道3kmでバスもないという。
諦めて一晩だけ停まることにした。
キャンパーパークは入り口のほうだけで、奥へ行くと山小屋風別荘みたいな建物が連なる。
きっと個人が買っている別荘地でキャンプサイトが管理しているに違いない。これだと安心して必要な時に来てホリディを楽しめるだろう。
この夜明るい半月が真上に上り新しいカメラを試してみたら117倍の望遠で画面をはみ出してしまった。でも月のあばたがはっきりと見える。