季節を描く

季節の中で感じたことを記録しておく

二兎社公演「ザ・空気」(東京芸術劇場) 2016/1/31

2017-02-05 10:33:32 | Weblog


 報道の自由の問題を扱う。重いテーマ。現在進行している問題。コミカルさが、所々あるのが救い。トピックは、以下の通り。

(1)政治のダークな側面
 政府批判する目立つ人間への攻撃。(Ex. 死んだネズミを送りつける。)政治におけるダークな側面。家族に危害を加えるとの恫喝。報道に従事する者は目立つので、攻撃を受ける。

(2)電波停止発言&特定秘密保護法
 総務大臣による電波停止発言(2016.2/8)は、既に、報道を自己規制させている。
 特定秘密保護法が、報道の自由・言論の自由を制限する危険。秘密の取材でさえ罰せられる。国民が判断のための必要な情報を得られなくなる。

(3)多数派
 多数の者は、自分に関係ないと、関心を向けない。
 政府への信頼。あるいは政府を信頼することが、日本国民のためだとの確信が、多数派を形成する。政府批判は、国内を分裂させるとの非難。
 経済的な利害関係者は、当然、政権に協力する。そうでないと順調に商売ができない。

(4)緊急事態条項
 物語上では、憲法改正され緊急事態条項が導入される。国会が制定する法律とは別に、内閣が独自に法律に相当する政令を制定できるようになる。ナチスの全権委任法と同じ。緊急事態が解除されなければ、永久に内閣がいわば「独裁」する。