みみかほう

こころの耳をすませて すてきな果報にであいたいとおもいます。

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✿紙の月

2014年11月17日 | ✿映画





「普通の恋愛では無い、歪なかたちでしか成り立つことのできない恋愛を書こうと決めていたが、実際のニュースで銀行員の女性が使い込みをしたという事件を調べると、大抵が“男性に対して貢ぐ”という形になっていることに違和感を覚えた。そして、“お金を介在してしか恋愛ができなかった”という能動的な女性を描きたいという思いが湧き上がった。」
これは、【紙の月】の著者 角田光代さんのお話です。







解説・・銀行勤めの平凡な主婦が引き起こした大金横領事件のてん末を描いた、『八日目の蝉』の原作などで知られる直木賞作家・角田光代の長編小説を映画化。まっとうな人生を歩んでいた主婦が若い男性との出会いをきっかけに運命を狂わせ、矛盾と葛藤を抱えながら犯罪に手を染めていく。監督は、『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八。年下の恋人との快楽におぼれ転落していくヒロインの心の闇を、宮沢りえが体現する。

あらすじ・・バブルがはじけて間もない1994年、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。一方、自分に関心のない夫との関係にむなしさを抱く中、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に陥っていく。彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は、顧客の預金を使い始めてしまい……。







観終わって
この映画はいったい、何が言いたかっただろ。
と、そう思いました。


原作を読んでいませんので、
うやむや感、満載。
この映画、原作とはかなり、違うようなのです。

原作では顕著に表れるという、
夫が妻である主人公梨花に対して
「あくまでも経済力が上で養っているのは自分の方だということを暗に示すのだった。」
という箇所
ここが、一番大事な点だと思うのです。
映画の中の夫は、そうゆうそぶり、あまり、みせなかったでしょう。
あれじゃ、
梨花が、100%愚かな女に、映ります。




物語に賛美歌「あら野のはてに」は必要?でしたか。

荒野の果てに
夕日は落ちて
たえなる調べ
天より響く
・・・グロリア イン エクセルシス デオ
・・・グロリア イン エクセルシス デオ
羊を守る
野辺の牧人
天なる歌を
喜び聞きぬ
・・・グロリア イン エクセルシス デオ
・・・グロリア イン エクセルシス デオ
御歌を聞きて
羊飼いらは
馬槽に伏せる
御子を拝みぬ
・・・グロリア イン エクセルシス デオ
・・・グロリア イン エクセルシス デオ
今日しも御子は
生まれ給いぬ
世界の民よ
よろこび歌え
・・・グロリア イン エクセルシス デオ
・・・グロリア イン エクセルシス デオ

聖書箇所:マタイの福音書6章1-4節/[新改訳] マタイの福音書
★人に見せるために人前で善行をしないように気をつけなさい。そうでないと、天におられるあなたがたの父から、報いが受けられません。
★だから、施しをするときには、人にほめられたくて会堂や通りで施しをする偽善者たちのように、自分の前でラッパを吹いてはいけません。まことに、あなたがたに告げます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。
★あなたは、施しをするとき、右の手のしていることを左の手に知られないようにしなさい。
★あなたの施しが隠れているためです。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。

このマタイの言葉も
少し
違和感を覚えます。



ラストシーンは、ほんとうに必要?でしたか。
原作とは全く違うこのラストシーンで混乱してしまい、
観終わって
この映画はいったい、何が言いたかっただろ。
と、そう思ってしまいました。



【追記1
冒頭の写真は、
Tジョイ博多に妖怪ウォッチ ジバニャンがやってきたところ。(握手&撮影会)ちびっこ~大喜び~。

【追記2
ぴったらずは、

「グッズ売り場編」でしたぁ。




紙の月11月16日鑑賞





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✿イフ・アイ・ステイ

2014年10月14日 | ✿映画
原作は、2009年に世界的に大ヒットとなったゲイル・フォアマンの小説『ミアの選択』。主人公・ミアが家族を交通事故で亡くし、自分も重傷を負いながら幽体離脱を経験することで人生と向き合っていく物語。


映画化されたタイトルは『イフ・アイ・ステイ』邦題は『愛が還る場所』
主人公のミアを演じるのは、ほら
『モールス』のクロエ・グレース・モレッツです。2011年8月9日記
大きくなったねえ。





解説・・ゲイル・フォアマンによるベストセラー『ミアの選択』を基に、昏睡状態に陥ったヒロインを『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが演じたドラマ。チェロ奏者を目指すヒロインとその一家が交通事故に遭遇し、生と死のはざまにいるヒロインと彼女の17年間の人生を交錯させながら、彼女自身に委ねられた生死の行方をつづる。メガホンを取るのは、『ファッションが教えてくれること』などのドキュメンタリー作品などを手掛けてきたR・J・カトラー。クロエの表情豊かな演技に魅了される。

あらすじ・・高校3年のミア(クロエ・グレース・モレッツ)はチェロ奏者を夢見ていた。ミュージシャンの恋人アダム(ジェイミー・ブラックリー)と交際をスタートしてから1年、充実した日々を送っていた。しかしある雪の日に、ミア一家が乗った車が対向車と衝突。昏睡状態のミアは、なぜか意識不明の自分自身の姿を見ていた。そしてミアの生死の行方は彼女自身に委ねられ……。






死に直面したミアは、
これまでの人生をはじめて「他人から見た自分」として振り返ることになります。

幽体離脱により、昏睡状態でベットに横たわる「自分」を、
恋人や親友、仲間たちは、逝くなとどまれと励まし
がんばらなくてもいい家族の元へ逝きたいのならひきとめないと涙する祖父。
彼女を取り巻くその全てに温かさがにじみ出ているようすを
目の当たりにするのです。


家族と共に死ぬか、孤独に生きるか。
人生最大の選択。
「さよなら」と「ただいま」の力関係。
後ろ髪を引く力の強さはどこにあるのか。


主人公のミアはクラッシック、恋人のアダムはロック
と、音楽は映画のキャストの一人でもあります。

ベートーベンの「チェロソナタ」で幕を開け、コダーイ・ゾルターン、バッハといったクラシックから、パンクロックの「バズコックス」、「ソニック・ユース」、ベック、ブロンディ、「イギー・ポップ」、「ザ・ダンディ・ウォーホルズ」など、さまざまな楽曲に乗せてストーリーが展開。

クロエ・グレース・モレッツのチェロの演奏が見事だったのですが
相当、練習を重ねたのだとか。
神々しいほど、素晴らしいですよ。



イフ・アイ・ステイ10月12日鑑賞





・・








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✿蜩ノ記

2014年10月07日 | ✿映画
理不尽の極み。の物語。
なんだかもう、極まりない。





解説・・直木賞作家の葉室麟のベストセラー小説を、『雨あがる』『博士の愛した数式』の小泉堯史監督が映画化した人間ドラマ。無実の罪で3年後に切腹を控える武士の監視を命じられた青年武士が、その崇高な生きざまを知り成長していく姿を師弟の絆や家族愛、夫婦愛を交えて描き出す。過酷な運命を背負いながらもりんとした主人公に役所広司、その監視役の青年には『SP』シリーズの岡田准一。そのほか連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の堀北真希や、ベテラン原田美枝子が共演を果たす。

あらすじ・・豊後・羽根藩の奥祐筆・檀野庄三郎(岡田准一)は、城内で刃傷沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、家老により向山村に幽閉中の元郡奉行・戸田秋谷(役所広司)の元へ遣わされる。秋谷は7年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉で、家譜編纂と10年後の切腹を命じられていた。庄三郎には編纂補助と監視、7年前の事件の真相探求の命が課される。だが、向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉さに触れ、その無実を信じるようになり……。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間の風景の中に謳い上げる、感涙の時代小説!





原作は直木賞を受賞した葉室麟の時代小説。
葉室麟さんは、福岡の方です。
この物語の舞台は、大分県豊後です。
美しく映し出される四季折々の風景は、しかしながら
岩手県がロケ地なのだそうです。



ネタばれは、しませんよ。ご安心を~


10年後に切腹せよ。ああ~なんて理不尽。
しかも冤罪です。
その冤罪は、みなが周知するところ。
お家騒動とも重なるある秘密を守るために誰もが真相を知っていながら
秋谷一人に罪をかぶせ、本人もまた大切な人を守るためその罪を甘んじて受けるというストイックすぎる生き方、
もう~まったくもって理不尽。


秋谷は人徳がある立派な武士なのです。
刻々と死が近づくにもかかわらず、動揺も見せずただ家譜編纂の任務を遂行する。
家族は死を待つ家人をただ見守るだけです。
秋谷の凛とした生き様は監視役の庄三郎を成長させます。
その庄三郎が秋谷の幼い息子の心の成長を助けます。
武士という人間の崇高な絆だけが生きた証となるのです。


そこ、500年くらい前?
何代前かの同じ日本人のお話です。
こう、理解しがたい世の中が、この
大地の上で繰り広げられていたなんて
まったくもって、理解できません。
「残された人生 あなたならどう生きますか?」と
問われても
現在に生きる私らにはとうてい答えようがありません。


タイトルの「蜩ノ記」は、秋谷が綴っていた日々の日記の名前です。
その日暮らしの身を、1日の終わりを哀しむように鳴く蜩に重ねています。


蜩ノ記10月5日鑑賞





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✿柘榴坂の仇討

2014年09月29日 | ✿映画
あの日、
あの雪の日、
安政七年三月三日、季節外れの雪の中、
どちらが善でどちらが悪か、とか
どちらが正義でどちらが不義か、とか
そういうものはありませんでした。
討たれた方も、討った方も、国を憂う気持ちは同じです。

この物語は、あの日
そう、桜田門外の変のその後の、お話です。

以前観た「桜田門外ノ変」で、たくさんたくさん、学びました。これは史実に基づいたお話でした。
今回の「柘榴坂の仇討」は、フィクションです。





解説・・『鉄道員(ぽっぽや)』など数多くの著作が映画化されてきた人気作家・浅田次郎による短編集「五郎治殿御始末」所収の一編を映画化した時代劇。主君のあだ討ちを命じられた武士の不器用な生きざまを通し、幕末から明治へと時代が激変する中、武士として、人としての誇りと覚悟を持って生きる侍たちの姿を描く。監督は『沈まぬ太陽』などの若松節朗、音楽を映画音楽の巨匠・久石譲が担当。『壬生義士伝』などの中井貴一が主人公を熱演し、阿部寛、歌舞伎役者の中村吉右衛門ら実力派が共演する。

あらすじ・・安政7年。彦根藩士・志村金吾(中井貴一)は大老・井伊直弼(中村吉右衛門)に仕えていたが、登城途中の桜田門外で水戸浪士に襲われ、目の前で主君を失う。主君を守り切れなかったことを悔やむ金吾だが、切腹も許されず、藩から仇を討てとの命が下る。それから13年の月日が経った明治6年。明治政府が仇討を禁止する状況で、金吾はついに最後の仇のひとり・佐橋十兵衛(阿部寛)を探し出す。十兵衛は“俥(くるま)引きの直吉”として名を変え生き永らえていた…。





原作は浅田次郎の短編集「五郎治殿御始末」所収の同名短編小説。
中井貴一演じる志村金吾は、あの日、主君井伊直弼を守り切れなかった。
切腹も許されず、仇を探しながら生きた13年間は、あまりにつらい。
阿部寛演じる佐橋十兵衛の人生もまたすさまじく孤独。


13年後に、対峙した二人は、
お互い、死に場所を探していたことを知ります。

金吾は、
歩みだすことも、遁れることも、死ぬことすらできずに、討たれた主君のかたわらで、13年間ずっと立つ尽くしていた事実を
悟り、
そして、直吉は、
やはり13年の間、踏む出すことの困難な垣根のきわに座り続けていたことを
悟る。


ネタばれは、しませんよ。ご安心を~


「国を憂うる者の無私の心情を、おろそかにしてはならぬ。それを踏みにじって断罪を下せば、命をかけて国を憂うる者がいなくなる。」
とは、この物語で一番、こころに残ったセリフです。

武士道とは、恩顧に対して奉り、義をもって報いること。
それぞれの武士の一分。
武士はなんと不条理な世界に生きていたのでしょう。






*襲撃者達
関鉄之介(水戸浪士。現場総指揮。斬り合い不参加、京に向かい諸国潜伏の後捕縛、文久2年(1862年)斬罪。享年39)
岡部三十郎忠吉(水戸浪士。検視見届役。斬り合い不参加、京に向かい諸国潜伏の後後捕縛、文久元年(1861年)斬罪。享年44)
稲田重蔵正辰(水戸浪士。闘死。享年47)
山口辰之介正(水戸浪士。重傷負い自刃。享年29)
鯉淵要人珍陳(常陸神官。重傷負い自刃。享年51)
広岡子之次郎則頼(水戸浪士。重傷負い自刃。享年20)
佐野竹之助光明(小普譜。自首後、傷により死亡。享年21)
斎藤監物一徳(常陸神官。自訴後、傷により死亡。享年39)
黒澤忠三郎勝算(水戸浪士。自訴後、病死。享年33)
大関和七郎増美(水戸浪士。自訴後、文久元年(1861年)斬首刑。享年26)
森五六郎直長(水戸浪士。自訴後、文久元年(1861年)斬首刑。享年24)
蓮田一五郎正実[84](水戸浪士。自訴後、文久元年(1861年)斬首刑。享年29)
森山繁之介政徳(水戸浪士。自訴後、文久元年(1861年)斬首刑。享年27)
杉山弥一郎当人(水戸浪士。自訴後、文久元年(1861年)斬首刑。享年38)
広木松之介有良(水戸浪士。2度西へ向かった後、文久2年(1862年)鎌倉・上行寺墓地で自刃。享年25)
海後磋磯之介宗親(常陸神官。潜伏後、菊池剛蔵と改名。天狗党の乱に参加、維新後警視庁・水戸県警察本部勤務。明治36年(1903年)没。享年76)
増子金八誠(水戸浪士。京へ向かった後各地に潜伏し、1881年(明治14年)没。享年59)
有村次左衛門兼清(薩摩浪士。重傷負い自刃。享年23)

*彦根藩側
井伊掃部頭直弼(大老。彦根藩35万石藩主。享年46)
岩崎徳之進重光(伊賀奉行。負傷、帰邸後死亡)
小河原秀之丞宗親(小姓。負傷、帰邸後死亡。享年30)
加田九郎太包種(騎馬徒士。闘死。享年31)
河西忠左衛門良敬(剣豪。闘死。享年30)
日下部三郎右衛門令立(物頭。負傷、藩邸で死亡。享年39)
越石源次郎満敬(負傷、帰邸後死亡)
沢村軍六之文(闘死)
永田太郎兵衛正備(闘死)
朝比奈三郎八(無疵、帰邸のため入獄、文久2年(1862年)斬首)
朝比奈文之進(無疵、帰邸のため入獄、文久2年(1862年)斬首)
小幡又八郎(無疵、帰邸のため入獄、文久2年(1862年)斬首)
小島新太郎(無疵、帰邸のため入獄、文久2年(1862年)斬首)
長野十之丞(無疵、帰邸のため入獄、文久2年(1862年)斬首)
藤田忠蔵(軽傷、帰邸のため入獄、文久2年(1862年)斬首)
水谷求馬(無疵、帰邸のため入獄、文久2年(1862年)斬首)

*襲撃関与者達
金子孫二郎教孝(水戸浪士。郡奉行。首謀者。京への途上伊勢四日市にて捕縛、文久元年(1861年)斬罪。享年58)
高橋多一郎愛諸(水戸浪士。小姓頭取、矢倉奉行。首謀者。大坂にて自刃。享年47)
高橋庄左衛門諸恵(多一郎の長男。大坂にて自刃。享年19)
有村雄助兼武(薩摩浪士。次左衛門の兄。薩摩藩とのパイプ役。金子・佐藤と共に京に上る途上、薩摩藩兵により捕縛。切腹。享年26) 
佐藤鉄三郎寛(水戸浪士。金子と共に伊勢四日市にて捕縛。追放刑。後に『佐寛筆記』を記した。1915年(大正4年)没。享年80)
川崎孫四郎健幹(水戸浪士。郡吏。大坂で連絡係。自刃。享年35)
小室治作(高橋に随行、自刃)
大貫多介則光(高橋に随行、捕縛後獄死。享年26)
山崎猟蔵恭礼(薩摩藩士との連絡役、捕縛後絶食死。享年33)
島男也竜雄(笠間藩士。高橋に随行、捕縛後1861年獄死。享年53)
小野寺慵斎(土浦藩士。兵学者。参謀の一人。1861年自刃)
宮田瀬兵衛(水戸藩士。変後に一味だと熊本藩 細川邸へに自訴、獄死。享年47)
木村権之衛門(水戸藩士。計画に参加、江戸で薩摩藩との連絡役。変には直接参加せず帰藩した。文久3年(1863年)3月26日死去。享年40)

*その他の者達
飯田左馬忠彦(国学者。同事件への関与を疑われて囚われたために抗議自殺した。享年62)
滝本いの(関鉄之介の愛人。元吉原谷本楼の妓。鉄之介の潜伏の手助けをした。鉄之介を追う幕吏に捕らえられ伝馬町牢で拷問後、獄死。享年23)
佐久良東雄良哉(京都妙法院の武士。高橋多一郎・庄左衛門を匿ったため捕縛、絶食死。享年50)
後藤権五郎輝(水戸藩郷士。変には関わっていないが元一味。広木松之介を名乗って自首。文久2年(1862年)江戸・伝馬町の牢で獄中死。享年32)






↑桜田門外の変にかかわった実際の人物氏名、
もう一度、列記しました。

映画では井伊直弼を襲撃した浪士たちを「国士」とよび、
(国士とは・・その国を憂い、その国のために私財を投げ打つなどして貢献する人のこと。憂国の士とも呼ぶ。)
自訴後、切腹。となっていますが
実際には、やはり、斬首。なのですね。


柘榴坂の仇討9月23日鑑賞




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✿円卓 こっこ、ひと夏のイマジン

2014年07月08日 | ✿映画
芦田愛菜ちゃんは、兵庫県西宮市の出身なんですねえ。
だからあんなに関西弁が上手なんだあ。


主人公は小学3年生の愛菜ちゃん演じるこっこ。
ですが、子供向けのいわゆるキッズムービーではありません。
かつて子供だった大人のファンタジームービーなのです。





解説・・大阪の団地で大家族と暮らすちょっぴり偏屈な小学3年生の少女のひと夏の成長を、ユーモラスに描いた感動作。「きいろいゾウ」などで知られる西加奈子の小説を、『世界の中心で、愛をさけぶ』など数々の話題作を放ってきた行定勲監督が映画化。人気子役の芦田愛菜が初めて映画で主演を務め、関西弁で毒づくなどこれまでのイメージを覆す新境地を開拓した。共演には八嶋智人、いしだあゆみ、平幹二朗、関ジャニ∞の丸山隆平ら多彩な顔ぶれがそろう。

あらすじ・・大阪の団地で祖父母と両親、そして三つ子の姉たちと暮らす小学3年生の渦原琴子、通称こっこ(芦田愛菜)は、大家族の温かな愛情に包まれながらいつも不満だらけで、孤独に憧れていた。家と学校という限定された世界の中でいろいろなことに悩み、考えるこっこは、祖父・石太(平幹二朗)が教えてくれたイマジンという言葉を胸に少しずつ成長していく。






成長期の子どもたちには、倦怠なんて言葉は無縁。
未来は全て目新しく、驚きと発見に満ちています。
こっこは、好奇心旺盛な女の子。
けど、その好奇心が空回り。
「かっこええ」と、やってしまう真似っこが、実は正しいとはいえない。
そのことにまだ、気づいていない純粋な少女です。


ネタばれは、しませんよ。ご安心を~


こっこをとりまく家族、大人たち、友達、
みな、みな、なんていい人たちなんでしょう。
こころ洗われます。

友達のぽっさんは、ほんと、いい子ですねえ。
いい子すぎて、涙出ちゃう。
こっこと同級生なのに、男子たる所以かな、こっこを常に守ろうとする。
その姿が実にけなげです。
ぽっさんは、真似されて嫌だと思う人もいる。と、
やさしく、こっこを諭したりもしちゃう。

こっこのお爺ちゃんは言います。
「友達がどんなこと考えてるか、知りたいと思わんか?そこからイマジンは始まるのかもしれんな。」

「イマジン(想像する)」
そう、
このシンプルな言葉の中にこそ、こどもたちが成長していく上で大切なこと。が、つまっている。
人間は、他人の気持ちをイマジンする事によって共感し、思いやる能力を身につけていく。
社会性への実現です。



↑円卓=くるくる回るターンテーブル


この映画のタイトルを象徴する円卓が、こっこの家のリビングに
存在感満載で、ど~んと、あります。

そう、
社会は、沢山の人が座っている円卓の様なもの。
人間は一人では生きていけないけど、皆が同じことを考えている訳でもない。
ぐるぐる回るターンテーブルに置かれた料理、
料理は平等に皆の目の前に回ってくるけれど、必要があれば共有し、
そうでなければ、取らなければいいいのです。

皆が適度な距離感と一体感を持つ。まさに円卓とはそのことの象徴なのです。



イマジンに目覚めた9歳のこっこが、葛藤しながら社会性を理解する物語。
そのイマジンに目覚めた頃は、私たち大人も、かつて
あったはず。


「子どもの考えていることはわからない。自分らも子どもだったのに。」
関ジャニ∞の丸山隆平くん演じる、担任のジビキ先生の言葉が
頭から離れません。

果たして私たち大人は、円卓をうまく使いこなせているのでしょうか。



円卓 こっこ、ひと夏のイマジン 7月6日鑑賞





・・








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✿渇き。

2014年06月30日 | ✿映画
R-15指定です。


R-15とは、
・・暴力的・猟奇的内容や、一定の制限下で撮影された性的内容を含むことによる、15歳未満の視聴及び閲覧の規制である。
※R=Restricted(制限される)、の略です。


15歳未満のお子さんは、観てはいけませんよ。
絶対に!!!





解説・・第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の小説「果てしなき渇き」を、『告白』などの中島哲也が実写化したサスペンスミステリー。謎の失踪(しっそう)を遂げた娘の行方を追う元刑事の父親が、いつしか思いも寄らなかった事態に引きずり込まれていく姿を活写する。名優・役所広司を筆頭に、『悪人』などの妻夫木聡、『ゆれる』などのオダギリジョーら、実力派が大挙して出演。中島監督ならではの鮮烈なタッチに加え、ヒロインに抜てきされた新人・小松菜奈の存在感にも注目。

あらすじ・・品行方正だった娘・加奈子(小松菜奈)が部屋に何もかもを残したまま姿を消したと元妻から聞かされ、その行方を追い掛けることにした元刑事で父親の藤島昭和(役所広司)。自身の性格や言動で家族をバラバラにした彼は、そうした過去には目もくれずに自分が思い描く家族像を取り戻そうと躍起になって娘の足取りを調べていく。交友関係や行動を丹念にたどるに従って浮き上がる、加奈子の知られざる素顔に驚きを覚える藤島。やがて、ある手掛かりをつかむが、それと同時に思わぬ事件に直面することになる。





ハードでしたねえ。
残酷描写や流血もてんこもり。
悪意とバイオレンス。
これは、現実世界ではないのだ。
絶対に!!!


原作は「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の小説「果てしなき渇き」。

観る前、CMの段階では
父親が失踪した娘を探す過程で、娘の知られざる姿を知る。という
単なるミステリーだとばかり、思っていました。

ところがどっこい。
すごすぎた。


実力派俳優陣、勢ぞろいですよ、
役所広司、妻夫木聡、オダギリジョー、中谷美紀、國村隼
それから、高杉真宙、二階堂ふみ、橋本愛、青木崇高、、、、、、
役どころを選べよ・・なんでも、ひきうけるなよ・・
と、忠告したくなる。
娘・加奈子を演じるのは、新人の小松菜奈ちゃん。
どうも、おつかれでしたあ。
イノセントな笑顔と周囲を地獄へと導くその言動のギャップは、お見事。


劇中、「きちがい」
というセリフが度々登場します。
まさに、
このものがたりの面々は、「きちがい」揃い。
罵詈雑言、妄想、暴走と、狂犬のように暴れまわります。
いったい、登場人物の中で、まともな人間っていただろうか。


目を覆うシーン多々あり。ああ~疲れた。
そんななか、
閑話休題。
藤島が娘と過ごしたマンションの遠景が、ふっと
時折、挿入されます。
この遠景が、そうだ。がんばって観つづけよう。と
なんだか、そうゆう気分にさせてくれたのでした。


「愛する娘は、バケモノでした。」
狂想曲のような物語。


さて、失踪した娘はいったいどこに!?
その
結末は、おっと
予想外の展開でした。


渇き。6月29日鑑賞





・・








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✿超高速!参勤交代

2014年06月26日 | ✿映画
まず、最初に。
「参勤交代」とは
・・・江戸幕府が諸大名を定期的に江戸に参勤させた制度。寛永12年(1635)家光の時代、制度化され、1年おきの在府・在国を原則とした。このため全国の交通は発達したが、大名は巨額の出費を余儀なくされ、その妻子は幕府の人質となった。
江戸に行くことを「参勤」、国許に戻ることを「交代」という。





解説・・通常でも8日かかる参勤交代を5日で行うよう幕府から無理難題を押し付けられた小藩が、奇想天外な作戦の数々でピンチを切り抜けようとする時代劇。第37回城戸賞の入選作を、『鴨川ホルモー』などの本木克英監督が映画化した。資金も人数もない中、藩と領民を守るため奮闘する藩主には佐々木蔵之介、ヒロインを深田恭子が演じる。共演には伊原剛志、西村雅彦、陣内孝則ら実力派がそろう。

あらすじ・・8代将軍・徳川吉宗の治世下、東北の小藩・湯長谷藩は幕府から突然、通常でも8日かかり、さらに莫大(ばくだい)な費用を要する参勤交代をわずか5日で行うよう命じられる。それは藩にある金山を狙う老中・松平信祝(陣内孝則)の謀略で、弱小貧乏藩には無茶苦茶な話だった。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は困惑しつつも、知恵を絞って参勤交代を完遂させようと作戦を練る。





幕府から無理難題の参勤交代を命じられた貧乏藩の奮闘を描く歴史エンタテインメント。
良いモンと悪いモンが登場する、痛快娯楽時代劇です。


この物語の脚本、
優れた脚本に与えられる城戸賞を受賞しています。


参勤交代という制度は、ほんとよく考えたものです。
諸藩と江戸を往復。
この突拍子もない政策、実は
諸々、平和が保たれ、インフラが整備されるなどメリットも多かったのです。


それにしても、陣内孝則さんは、悪役づいていますね。
「軍師官兵衛」の宇喜多直家のキャラとだぶる~。


荒唐無稽な設定にコメディや殺陣、ほんのりと恋までからませて、終始飽きさせない。

幕府が大名の力を削ぐために作った参勤交代
出来なければ、藩はおとりつぶし。
その実態は、各藩の見栄と権威が見え隠れ。
湯長谷藩一行は、たった7人を大行列に見せるアイデアをちりばめつつ
涙ぐましい工夫を施していきます。


参勤交代の決まり事や実態、へえ~そうなんだ~と、勉強になりました。
そこは、ネタばれは、しませんよ。ご安心を~



弱くても、小さくても
正義は、勝つ。
ああ~
あっぱれ!




【追記
気になったので、おもなロケ地を調べてみました。、
湯長谷城は、兵庫県篠山市北新町にある篠山城(ささやまじょう)跡
・・
江戸に向かう際通過する橋は、福井県池田町のかずら橋
・・



超高速!参勤交代6月25日鑑賞





・・








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✿ノア 約束の舟

2014年06月17日 | ✿映画
まず、はじめに。

最初の人類とされるアダムとイヴには
カインとアベルとセトの3人の男子がいました。

ノアは、三男セトの子孫です。


この映画のもととなつた「ノアの箱舟伝説」のまとめです。

神は地上に増えた人々が悪を行っているのを見て、これを洪水で滅ぼすと「神と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに箱舟の建設を命じた。
箱舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。箱舟の内と外は木のヤニで塗られた。ノアは箱舟を完成させると、家族とその妻子、すべての動物のつがいを箱舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、箱舟はアララト山の上にとまった。
40日のあと、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた。7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。
ノアは水が引いたことを知り、家族と動物たちと共に箱舟を出た。そこに祭壇を築いて、焼き尽くす献げ物を神に捧げた。神はこれに対して、ノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対し、全ての生きとし生ける物を絶滅させてしまうような大洪水は、決して起こさない事を契約した。神はその契約の証として、空に虹をかけた。

旧約聖書『創世記』より






解説・・旧約聖書の創世記に記された「ノアの箱舟」の物語を実写化した大作。大洪水による世界滅亡を知らされた男ノアとその家族が、ある重大な使命を全うしようと巨大な箱舟の建造に乗り出していく。メガホンを取るのは、『ブラック・スワン』などの鬼才ダーレン・アロノフスキー。ノアにふんするラッセル・クロウを筆頭に、ジェニファー・コネリー、アンソニー・ホプキンスら、実力派スターが共演する。壮大な物語はもちろん、大洪水の描写にも息をのんでしまう。

あらすじ・・ある日、ノア(ラッセル・クロウ)は大洪水がやってきて世界が滅亡する夢を見る。これは堕落した人間を滅ぼす神の啓示で、責任感にかられたノアは、罪のない動物たちを救い生命を維持するために洪水に備えて巨大な箱舟を作り始める。ノアの父親を殺した宿敵がノアの計画を知り、舟を奪おうとするが、ついに大洪水が始まる。動物たちとノアの家族を乗せた舟だけが流されていく中、ノアは家族に、神に託された恐ろしい使命を打ち明ける…。





旧約聖書の有名エピソードを新解釈を交えて描いた映画。
狂気にかられる人間はアロノフスキー監督の真骨頂です。


この映画、おもに、キリスト教圏では賛否両論、上映禁止騒ぎまで巻き起こっているのだそうです。
いくら人間が堕落したとはいえ、自分が作った人間の、それも罪もない人々まで、いっきに抹殺するかのような大洪水を起こす神の啓示は、目を覆う惨劇です。


ネタばれは、しませんよ。ご安心を~



>神と共に歩んだ正しい人
神と共に歩んだというのは神の御心を完全に保存していたという意味です。
そんなノアが、映画では神の使命に従うことが本当に正しいのか苦悩します。
この点が、賛否両論の原因となるところなのです。
ノアの行動は、宗教というより原理主義の盲信を思わせて背筋が寒くなります。

さしずめ、長男とその妻の間に産まれた女の子を殺戮しようとする
ノアの形相は、サタンのようです。


天空の城ラピュタに出てくる巨人のような堕天使の集団。
旧約聖書ではこの堕天使のネフィリムが、大洪水の要因にもなった。
とも、書かれています。

しかしながら
映画ではこの堕天使たちは、箱舟造りを手伝ってくれ、
ノアの一族とつがいの動物だけを箱舟に乗せて、助けてくれます。


たくさん、ネット検索しましたが、旧約聖書は奥が深くて
よくわかりません。

賛否両論というこの映画。
旧約聖書とは切り離してアレンジされた新しい物語として
とらえるべきなのですね。


ノア 約束の舟(原題「NOAH」)6月15日鑑賞




・・








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✿万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-

2014年06月05日 | ✿映画
新島八重と黒田長政の共演!で~す。
なんちゃって。


原作は松岡圭祐原作の「万能鑑定士Q」シリーズ。
松岡圭祐さんは、そっか!あの「催眠」の作者さんだ!





解説・・綾瀬はるかと松坂桃李が共演を果たし、松岡圭祐原作のベストセラーミステリー「万能鑑定士Q」シリーズを映画化した本格ミステリー。「万能鑑定士Qの事件簿IX」を基に、天才的な鑑定眼を持つヒロインが世界的傑作絵画モナ・リザに隠された謎に迫る姿を描く。『ノルウェイの森』『ミツコ感覚』などの初音映莉子や、『くじけないで』などの橋本じゅんらが共演。邦画初となるルーヴル美術館での撮影映像はもとより、衝撃の展開に圧倒される。

あらすじ・・名画モナ・リザの40年ぶりとなる再来日が決定し、万能鑑定士Qの店主莉子(綾瀬はるか)が臨時学芸員に抜てきされる。莉子は、彼女の密着取材を続行中の雑誌記者悠斗(松坂桃李)と共にパリへと赴き、ルーヴル美術館で実施された採用テストに無事パスする。莉子は同様にテストに受かった美沙(初音映莉子)と一緒に特別講義に出席するが……。





主人公の凛田莉子は、驚異的な鑑定眼とロジカル・シンキング(論理的思考)、さらに天才的な記憶力を持つスーパーヒロインです。
しかしながら、波照間島での学業成績は悲惨たるもの。。
ところがどっこい、ここ必然性を感じれば、一日で
フランス語ぺらぺらになっちゃうのです!まさに“万能”である。不可能などない!


物語の冒頭の、「ある音は、もう一つのある音を消す。」というシーンは
見事でしたね~。
マスキング。というのだそうです。わあお、と思わずうなってしまいました。


ルーブル美術館でのロケは、なんと、邦画初!
ロケ、認めてくださってありがとうございます。
どなたかが、「この映画は日本の“ダヴィンチ・コード”(トムハンクス主演)だ!」
と、絶賛しておられましたが、
いえ~いえ~本作は、かなりゆるい・・です。


名画モナ・リザにはさまざまな説や憶測、さらには実際に起こった盗難事件などがあるわけで、
本作ではその瞳に仕込まれた文字を見たものは、精神に異常をきたすという噂の通り、莉子の鑑定眼も狂っていくという展開です。


そこにはモナ・リザをめぐるある陰謀が隠されています。
莉子と美沙の鑑定士に選ばれてから合宿訓練。
その訓練の内容っていのが、なかなかの眉唾ものなのですが、
ともあれ、万能鑑定士Qは、
洞察力とご都合主義で、見事!事件を解決します。


綾瀬はるかちゃんの、ぼっさぼっさのヘアースタイルは、
役作りのため?なのかな。


万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-6月1日鑑賞




・・








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✿WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~

2014年05月12日 | ✿映画
原作は三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」。
村の名前“神去(かむさり)”とは神と住む村の意味らしい。
さらに“なあなあ”とは「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」などを意味する方言だそう。

伊藤英明さん、海でも山でも大活躍。





解説・・『ウォーターボーイズ』など数々のヒット作を送り出してきた矢口史靖監督が、人気作家・三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化した青春ドラマ。あるきっかけで山奥の村で林業に従事することになった都会育ちの若者が、先輩の厳しい指導や危険と隣り合わせの過酷な林業の現場に悪戦苦闘しながら、村人たちや自然と触れ合い成長していく姿を描く。『ヒミズ』などの染谷将太をはじめ、長澤まさみ、伊藤英明、ベテラン柄本明らが共演する。

あらすじ・・毎日お気楽に過ごしていた18歳の勇気(染谷将太)は、彼女にフラれ大学受験にも失敗。進路も将来の見通しも何もない彼は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することになる。携帯の電波も通じないド田舎の村での暮らし、凶暴で粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、命の危険にさらされる過酷な林業の現場に、もう耐えられないと逃げ出そうとするが、気の強い美女・直紀と出会い恋してしまい、村にとどまることに。やがて勇気は底抜けに明るい村の人々や100年先を見据える壮大な林業の魅力に触れて、少しずつ変化していく…。





都会育ちの青年が林業を通して成長していく青春コメディです。

林業をテーマにした異色の青春エンタテインメントなんて、
矢口監督は相変わらず目のつけどころが素晴らしい。


男子のシンクロや航空業界、ロボットと、マニアックな専門職を取り上げてきた矢口史靖監督です。
笑いあり、涙あり。感動のエピソードが、実に気持ち良く描かれています。

島国日本。
山々に覆われて暮らしているはずなのに、一般には林業を深く知る人は少ないのが現状です。
主人公、勇気くんの観る世界は、そのまま観客の視点となります。

厳しい山の環境や慣れない過酷な作業に心身ともに折れそうになる勇気。
が、やがて村人の人情や林業の魅力に目覚めて成長していきます。

山での不思議な体験やクライマックスの奇祭
神々と共存する人間の姿が映し出されます。

ひ弱な都会っこが、木の香りに魅了されていくあたり、
ほろりとしますよ。

林業に居場所を決めた都会っこ。
その行く末に幸有らんことを。

少年よ「大木」を抱け。



【追記
主題歌「HAPPIEST FOOL」を歌っているのは、ほら
九州新幹線開通の~ぼん~ぼん~ぼぼぼっぼっぼ~♪
のマイア・ヒラサワさんです。


WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~5月11日鑑賞




・・








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*テルマエ・ロマエⅡ

2014年04月28日 | ✿映画
待ってましたあ!
あべちゃん扮するローマ人ルシウスが、古代ローマと現代日本を行き来する異色コメディ!
あの「テルマエ・ロマエ」の続編です。

前作は、こちらをどうぞ。テルマエ・ロマエ

(あ、すみません、我が家では阿部寛さんのことを“あべちゃん”と、よんでいます。あしからず。)



上戸彩ちゃんは日本人役です。


解説・・古代ローマの浴場設計技師が現代の日本へタイムスリップするヤマザキマリの人気コミックを実写映画化した『テルマエ・ロマエ』の続編。新たな浴場建設を命じられアイデアに煮詰まったルシウスが、再度日本と古代ローマを行き交うさまを描く。主演の阿部寛や上戸彩、市村正親ら主要キャストが続投し、ブルガリアに実物大のコロッセオを建設するなど大規模なロケを敢行。また、曙や琴欧洲ら現役、元力士も出演。帝国を揺るがす危機的状況を、日本の風呂文化によって救おうと頑張るルシウスの奮闘に注目。

あらすじ・・ユニークで斬新なテルマエ(浴場)を作り、一躍人気者になった古代ローマの浴場設計技師のルシウス(阿部寛)。今度はグラディエイター(剣闘士)たちの傷を癒すテルマエ作りを命じられるが、アイデアにつまり、またしても古代ローマと現代日本を行き来するタイムスリップ(風呂限定)することに。今では風呂専門雑誌のライターとなった真実ら、平たい顔族(日本人)と再会し、日本の温泉からさまざまなアイデアを持ち帰る。だがルシウスは、ローマ帝国を二分する、平和推進派のハドリアヌス帝と武力行使派の元老院の対立に巻き込まれてしまう…。



どこか、「ターミネーター」のシュワちゃん風(笑)



公開日の4月26日は【良い風呂の日】です。
はい。タイトルの“テルマエ・ロマエ”とは、ラテン語で“ローマの風呂”という意味でしたよ。


古代ローマのスケールの大きさと、もの作りを得意とする島国日本の細やかさ
前作同様、そのギャップにとまどうローマ人よりもローマ人に見える、あべちゃん。

ってか、あべちゃんの裸体は、↓このイラストとおんなじですよっ。



濃い顔の日本人俳優たちも健在。
ルシウスにテルマエ建設を命じる皇帝ハドリアヌスは、
こんな人です。
市村正親
ハドリアヌス
(76年1月24日 - 138年7月10日)は、第14代ローマ皇帝(在位:117年 - 138年)。ネルウァ=アントニヌス朝の第3代目皇帝。帝国各地をあまねく視察して帝国の現状把握に努める一方、トラヤヌス帝による帝国拡大路線を放棄し、現実的判断に基づく国境安定化路線へと転換した。

この二人も実在の方です。
北村一輝
ケイオニウス
(130年12月15日 - 169年)は、ローマ帝国のネルウァ=アントニヌス朝の皇帝の一人で、マルクス・アウレリウス・アントニヌスと共に統治した共同皇帝である(在位:161年 - 169年)。2人はともにアントニヌス・ピウスの養子となり、養父の死後に皇帝位を継承した。一般にはルキウス・ウェルスと呼ばれる。

宍戸開
アントニヌス
(86年9月19日 - 161年3月7日)は、第15代ローマ皇帝で、ネルウァ=アントニヌス朝の第4代皇帝。元老院議員の一人であり、ハドリアヌスの側近。ケイオニウスの死によって、ハドリアヌスの養子となり、帝位を継承した。この時、アンニウス・ウェルス(後のマルクス・アントニウス)とルキウス・ケイオニウスの遺児(ルキウス・ウェルス)を自身の養子としている。

ローマ帝国の皇帝名↑勉強不足・・。難しいです。世代を超えて同じ名前が何度も使われているのですね。



テルマエ建設は、ローマの平和のため。
ルシウスは、そう信じて奔走。
風呂の設計や演出のアイデアは、ちゃっかり、平たい顔族のすむ日本の温泉巡りで
ぱくりまくり。まんまとローマのテルマエに取り入れます。

けど、ローマでの動力は、奴隷。なんですよね。
・・金持ちはたくさん奴隷を使っていたました。町に出る時は最低二人はお付きの奴隷を連れていくのが中堅市民の条件。
前70年頃のローマ市人口がだいたい50万。そのうち四分の三が奴隷もしくは解放奴隷だったというから、奴隷はほんとに多いのです。ローマの文化より。



ルシウス、いとも簡単に、古代ローマと現代日本の間を、ちゃっちゃっと、
タイムスリップします。
そこんとこ (たぶん)演じる方も、(もちろん)観てる観客の方も、慣れっこ(笑)です。

今回は、
相撲や指圧、温泉街の風情など、日本文化の奥ゆかしさが満載です。


あ、それから
タイムスリップするとき必ずオペラが流れてたでしょう。
そのオペラに別枠で物語が登場します。


ブルガリアの巨大スタジオにコロッセオを含むオープン・セットを組んでの撮影だったそうです。
日本映画では破格のスケール!!!

まさに、
ゴールデンウィークにふさわしい、超娯楽大作なのです!!!


テルマエ・ロマエⅡ4月27日鑑賞




・・







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*白ゆき姫殺人事件

2014年04月14日 | ✿映画
いろんな人の証言が微妙に食い違って
最後は、予想もつかない結論へ!!!

こうゆう展開って、湊かなえ作品の真骨頂!ですね。





解説・・『告白』などの原作者・湊かなえの小説を基に、美人OLの殺害容疑を掛けられた女性をめぐって人間の悪意を浮き彫りにしていくサスペンスドラマ。報道によって浮かび上がる容疑者像をきっかけに、インターネット上での匿名の中傷やマスコミの暴走など現代社会の闇が描かれる。監督は、『ゴールデンスランバー』などの中村義洋。容疑者である地味なOLを井上真央が熱演。テレビディレクター役の綾野剛のほか、菜々緒、貫地谷しほりらが共演する。容疑者がいかなる結末をたどるのか最後まで目が離せない。

あらすじ・・化粧品会社のOL典子(菜々緒)が殺害された。10ヶ所以上刺され、火で焼かれた被害者は誰もが認める美人OLだったことから、センセーショナルに報道される。容疑者とみなされたのは、典子と同期入社で、地味で目立たない女性・城野美姫(井上真央)だった。テレビディレクターの赤星雄治(綾野剛)は、美姫と同じ会社の女性社員や学生時代の友人、家族や幼馴染を訪ねて取材し、不確かな噂や憶測を元に番組を作って派手に報道する。美姫が事件直後から姿を消したこともあり、噂や思いこみ、中傷や憶測はネット上で一人歩きしていく…。





過剰で無責任な報道といのは、昔からあります。
進んで本作は、時代をまさに反映した内容となっています。
匿名のTwitterが暴走し、犯人探しを加熱させる一方で、個人情報が簡単に流出するのです。
とても、リアルで恐ろしい。


ネタばれは、しませんよ。ご安心を~


同級生の女性からの不確かな情報をもとにスクープを狙って無責任な報道をしてしまうTVディレクターの赤星。
綾野剛くんは、はまり役でしたね。チャラさがなんともいえない。


この赤星は取材するたくさんの人々の食い違う証言。
それぞれの人の口から発せられる出来事が、それぞれ信ぴょう性があり
その証言のまま動く過去の人物像が、本当に説得力があり
もうだまされまくりです。


しかしながら
この物語のテーマは、ネットや報道メディアの暴走と、それに踊らされる人々の無責任な悪意の怖さにほかなりません。


さてさて!
城野美姫は果たして本当に犯人なのか、
スクリーンから、かたときも
目をそらしては、なりませんぞよ。


白ゆき姫殺人事件4月9日鑑賞













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*チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像

2014年04月01日 | ✿映画
タイトルの「ケルベロス」は、↓これです。


ギリシャ神話で、冥府の入口の番犬。三つの頭と蛇の尾、さらに胴体には何匹もの蛇の頭をもつとされる。ヘラクレスが12の功業の最後の仕事としてこれを素手で捕らえて地上に連れ出したが、のちにふたたび冥府へ戻した。
その名は「底無し穴の霊」を意味する。
プラトン主義の哲学者達は、ケルベロスを地獄における三位一体の象徴と解釈した。それによれば、3つの頭はそれぞれ、「保存」「再生」「霊化」を象徴し、死後に魂が辿る順序を示すという。ダンテの『神曲』「地獄篇」にも登場し、貪食者の地獄において罪人を引き裂いていた。





解説・・海堂尊原作の小説を映像化したシリーズの最終章となる医療ミステリー。死因究明システムの一大改革に取り組む主人公たちのもとに舞い込む脅迫状に、死亡事件を絡め、医学界を揺さぶる衝撃が描かれる。伊藤淳史や仲村トオル、松坂桃李、西島秀俊ら歴代キャストのほか、桐谷美玲や生瀬勝久などが共演。監督は、本シリーズやテレビドラマ「都市伝説の女」などに携ってきた星野和成。映画版ならではのオリジナルストーリーが盛り込まれていることにも注目。

あらすじ・・国、自治体、東城医大が三位一体となって導入に取り組む、顕微鏡レベルの解像度を誇るMRI通称“リヴァイアサン”を備えた国際Aiセンター。神経内科医の田口(伊藤淳史)と厚生労働省の役人・白鳥(仲村トオル)は、この医療界の一大改革に日々奔走するが、Aiセンターのこけら落としを10日後に控えた日に、センター爆破を予告する脅迫状が届く。時を同じくして謎の集団不審死事件が発生。白鳥がよく知る人物も犠牲になる。疑惑と謎を抱えながら真相を突き止めようとするバチスタコンビ。Aiセンターが始動する当日、医学界を揺るがす出来事が起きようとしていた…。





ちなみに、このシリーズ、
劇場版の白鳥&田口コンビは、この2人のはず・・では???

・・


シリーズは、TV版キャストによる劇場版でラストとなります。


私がAiという言葉を知ったのは、この海堂尊さんの小説「チーム・バチスタの栄光」でした。
オートプシーイメージング(死亡時画像診断)のことです。


ネタばれは、しませんよ。ご安心を~


本作は、謎の集団不審死事件と最先端医療Aiを導入する病院爆破予告の2つの事件が平衡して進みます。


ここで、鍵となるのはギリシャ神話に登場する三つの頭をもつ冥界の番犬ケルベロスです。
最初、説明文列記しましたように、その姿はあまりにも恐ろしい。
“ケルベロスの塔”は“死への入り口”。
病院にこんな暗い肖像画、いかがなものか。と、思ってしましました。
このセンター爆破を予告する脅迫状に期してあったのが“ケルベロスの塔”
そこに医療事故の犠牲者とその家族の思惑、白鳥の苦い過去がからんできます。
最後にして、白鳥がなぜ、医者の道を断念したかが判明します。


TVドラマ版の「ジェネラル・ルージュの凱旋」メンバー、「螺鈿迷宮」メンバーらが、総主演。
うまくつなげていくあたり、お洒落な演出だったのですが、
このシリーズの原点である「チーム・バチスタの栄光」メンバーが一人も登場していないのが
納得いかない。

あと、医療ジャーナリストという知的なキャラを演じる桐谷美玲ちゃんも、
ちょっとミスキャストじゃないかな?納得いかない。


チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像3月30日鑑賞













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* LIFE !

2014年03月24日 | ✿映画
臆病者のサラリーマンが
なんと、フットワークも軽く、グリーンランド、アイスランド、ヒマラヤと、奇想天外な旅にでます。
まあ、スケールの大きいこと!大きいこと!さすがハリウッド映画です。





解説・・凡庸で空想癖のある主人公が未知なる土地への旅を経て変化していくさまを、ベン・スティラー監督・主演で描くヒューマンドラマ。夢を諦め、写真雑誌の写真管理部で働く地味な中年男性が、ひょんなことからニューヨークをたち世界中を巡る旅を繰り広げる様子をファンタジックに映し出す。物語の鍵を握るカメラマン役で『ミルク』などのショーン・ペン、主人公の母親役で『愛と追憶の日々』などのシャーリー・マクレーンが共演。壮大なビジュアルや、主人公のたどる奇跡のような旅と人生に目頭が熱くなる。

あらすじ・・雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、地味な仕事をコツコツとこなす真面目だが不器用な男。奥手の彼は同僚の女性シェリルに思いを伝えることもできない。そんな彼の唯一の特技は現実逃避のため空想をすることだった。ある日、廃刊が決まった「LIFE」の最終号の表紙に使う写真のネガがないことに気付いたウォルターは、ネガを持っているであろう著名な冒険家でカメラマンのショーンを探す旅に出る。NYで代わり映えのしない毎日を送っていたウォルターは、グリーンランド、アイスランド、ヒマラヤと、奇想天外な旅で、人生を変える体験を続けていく…。





原作はジェームズ・サーバーによる名短編小説で、かつてダニー・ケイ主演で「虹を掴む男」として映画化されました。本作はそのリメイクです。
けど、かなり現代的にさまがわり。
空想癖のある平凡な男が思いがけず冒険の旅に出るヒューマン・ドラマですが、
一番の冒険は自分の可能性を知ることかもしれません。
とはいえ、普通のおじさんは、こんなにスケボー、うまくないしぃ。

伝統ある雑誌がネット配信で閲覧するサイトへと様変わりしていく。
インターネットで世界はグローバル化していく。
けど、
パソコンの世界ではなく、自らの足で世界を見てほしい。
そんなメッセージも込められているのですね。

この伝統ある雑誌「LIFE」とは、実在する↓この雑誌なのでしょうか。
ライフ(Life)はアメリカで発行されている雑誌。写真を中心とした誌面で「グラフ雑誌」と言われる。


ほんとうに平凡なおじさんなのかい?と、
理解できぬほど、主人公のヒーローぶりは、圧巻です。
命懸けの体験を積み重ねて、自分自身を解放し、自らの可能性に気付いていきます。
あきらめかけていた人生を見つめ直し、主人公の内面がポジティブに変化していく。


どんなに平凡でつまらないと思える人間にも、ちゃんと役割があって必要としてくれる誰かがいる。
そう実感できればそれでいい。

人生、捨てたもんじゃない。
そう、生きてるうちに生まれ変わろう。


LIFE !3月21日鑑賞












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*偉大なる、しゅららぼん

2014年03月10日 | ✿映画
あの、万城目学さんの小説「偉大なる、しゅららぼん」の映画化です。
珍しいお名前ですよね
まきめって、おっしゃるのですね。

あの「鴨川ホルモー」しかり、
あの「鹿男あをによし」しかり、
あの「プリンセス・トヨトミ」しかり、

ほほう。万城目作品のジャンルは、ファンタジーなんだあ!!!





解説・・「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」などの人気作家、万城目学の小説を原作にした異色作。琵琶湖周辺を舞台に、不思議な力を持つ一族の跡取り息子と彼のお供をする分家の息子が世界滅亡につながる大事件に挑んでいく。万城目原作の映画化作品に出演経験のある濱田岳と岡田将生がダブル主演を務め、主人公コンビを快演。摩訶(まか)不思議な物語に加えて、深田恭子、貫地谷しほり、佐野史郎ら、奇怪なキャラクターにふんした豪華共演陣が繰り出す怪演も見もの。

あらすじ・・琵琶湖のすぐそばの町・石走で、先祖代々不思議な力を継承してきた日出一族。その跡取りで最強の力を誇るとされる淡十郎(濱田岳)は、高校生でありながら住民からあがめられる殿様のような生活を送っていた。そんな彼のもとへ、分家の涼介(岡田将生)が力の修行をするために訪れる。淡十郎と同じ高校に通うものの、彼とおそろいの真っ赤な特注制服を着せられ、従者のように扱われる涼介。そんな中、日出一族と対立する棗一族の広海(渡辺大)とのトラブルが勃発し、それが世界の運命を揺るがす事態に発展する。





本作品の主な舞台となる架空の町「石走(いわばしり)」は、近江の枕詞「石走る」に由来するのだそうです。

万城目さんは「上手くなると、どうしても乱暴な側面がどんどん消えていってしまい、それが何となくよくない」と考え、デビュー時の作風に立ち返り、「文章にしても構成にしてもちょっと荒っぽく、そんなにきちきち決めずにやってみよう」という思いで書かれた意欲作の、満を持しての映画化。

奇想展開なストーリー、軽快なセルフ、
壮大なスケール。なのに、よくよく考えるとくだらなくて笑える。
キャラが濃すぎる。なのに、なんだか調和している。

その世界観は「マキメワールド」と称されます。

その世界観に、淡十郎役の濱田岳くんは、どんぴしゃ、はまってましたねえ。
小太りに設定されている淡十郎を演じるため、十キロ体重を増やしての好演だったそうですよ。

加えて
淡十郎の姉で最強の力を持つグレート清子、涼介の師匠でマイペースの濤子、物忘れが激しい船頭の源次郎にどこか怪しい校長先生と、奇怪なキャラが次々に登場し、飽きることは、ありません。


ってか、
この3人は、絶対に、15歳には、見えないしぃ(笑)


渡辺 大(わたなべ だい、1984年8月1日~30歳)
濱田 岳(はまだ がく、1988年6月28日 ~26歳 )
岡田 将生(おかだ まさき、1989年8月15日 ~25歳)


不思議な力に対する葛藤と、本当の力とその意義を問うこと。
非日常とは、日常のすぐそばに存在するものなのかもしれない。
不自由さから自由へ向かう勇気。
さながら、これが物語のテーマなのでしょうか。


さて、
「しゅららぼん」という言葉の意味は!?
最後、わかった瞬間、「ああ・・・。」と、思いました。
はい、「ああ・・・。」です。
あ、
言いません、言いません。
観てのお楽しみ~。


偉大なる、しゅららぼん3月9日鑑賞




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コメント (10)
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