青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

十七 複雑構造内臓の

1987年12月18日 00時00分17秒 | 投稿

花乃井卸屋では近畿の銘水、九銘柄が無料で呑めた。
深さ五十糎程度、直径二十七糎程度の、有田焼風体で、表面は濃い灰色や黒の壷が、頭上七十糎から降る水を受けている。
水瓶がめ、役たる壷は、淵が三カ所から、九カ所、急須機能を認めるべく、口が生やされており、ここらから、水が壷の足元の石砂利に降っていく。
傍らには、柄杓ほど長い柄に繋がった急須状、または柄杓、紙の器が置かれていた。
長い柄なる急須は、暗い水色をしており、触ればすぐさま、鉄、真鍮以上の硬質さを直感させてくる。
フランス、ポー地下製のこれは、複数の素材金属の融合法は化学厳正言及を経ると、他金属への横暴なのしかかりが、即座に方向を歪曲する所以を、論難出来ずが、同時発生との、失笑と爆笑、同時発生との、何が起きたのかを識別しゆく上で必要な時系列忘却事態、が、ろくろとして正鵠を得る。
ここを訪れし者の眼力は、気付くに至った。
“素材への嘲笑的製法”、“急須便益を、文明がご侮蔑し切っておられるようだが何故”、“何故、便益の提供へ、素材を資しさせしめるとするか、との歴然と正座し続ける問いへ、一瞬として、お答えになり続けず、・・・姫・・・無数の姫に仕える鵜の首、これが、球体領域移動の日々に在るは、鶴の首なるヤマタノオロチを鵜飼いす、世の淵、ワーテルローの戦いに潜みし斥候団。”、“かような急須を作るようでは、文明の首は回らぬようになる、身長は伸びんようになる、とお分かりにならぬ、か”。

水が上から気前良くどかどか降る先の水瓶に、お金は平然とフタを開いた急須を差し向けていた。
パイセパイセっ。
両腕をパイセ発音と共に顔の左右から鎖骨に向けて、二度反転させる手首に従えさせるが、右の手首は中指、薬指をやや曲げた印契。
両脚はやや内股気味のまま、二度な飛び上がり現象に仕える。
首の揺れは知らん。
無視すべし。
パイセは、小声囁きでの密通成功声を素早く、でから結果的に、風を素早く吹かせるが指向先は不明。

お金の美学は、穴が空いとる急須の底ぞ俯瞰上。
上から降る銘水のどかどかぶりは、お金の欲望ぞ俯瞰上。

お金、難波道中記は長いし当然、美学を無視しとる。
描写がダリ。

水瓶は常に、大小な氷が浮くべく、でかい柄杓でどしゃどしゃ追加されおった。
水は一時から七時までずっとどかどか降りおる。
お金、三十四、“美味しそうだわ・・・”。
柄を、口内官能への仕え利器への、吟味を、完全に無視し、野蛮が好む、官能的外界への原始的接吻の時に移るは、虚ろなお金。
次は紙の器と虚ろ技。
“ひんやりさが、すぐさまお腹の隅まで沁み渡ってくるわ・・・。”

訪問者の大抵は、紙の器を水瓶からの大しずく、どれかに直接差し向けていた。
難波人以外の感想はただ、嫉妬。

純正果汁給水器“春”は、みやぐりん卸屋の方が、据え置き個数は多かった。
銘水も呑めたが、訪問者に喉の渇きは無かった。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 十六 蛍光表示中の運命と、 | トップ | 十八 先端たる口が、 »
最新の画像もっと見る