スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

素浪人のひとりごと<2>

2014年10月05日 | 雑感
このたびクルマを入れ替えた。

神など信じてはいないはずが、クルマのお祓いに来ている自分がそこにいた。

神道でもない私が いつも よく参拝する神社だ。 
冬には 水で手を清めるところも 凍っているせいか いつも使えない。 そんな小さな神社。


控え室で住所・氏名・車名そして車番号などを書き込み、5000円と共にその用紙を渡す。
その昔、金額なんか定まっていなかったのになぁ、、いつからなのか、、なんて考えながら。

本殿に案内されたが、誰もいなく私ひとりであった。  神妙なおももち、背筋が伸びる。

どーん どーん どーん 太鼓の音が鳴り響く。

神主さんが神前に坐し深々と腰を折り頭を下げた。  私もそれにつられ頭を下げる。 

もういいかな、、と思い頭を上げたが、まだ神主さんは下げたまま。 あっ と思いもう一度頭を下げる。

詔(みことのり)が詠まれる。 書いて渡したものに間違いないか、、、などとへんなところに気がまわる。

”お祓いをしますので、頭をお下げください ”

”ちりん ちりん ちりん  ちりん ”、、、頭上でなんとも言えない鈴の音が聞こえる。

神妙な心地のなかで、”なんでこんなことを ” などと またふしだらな思いが浮かぶ。 

榊(さかき)の枝を渡され、それを神前に捧げるのですが、ここで神主さんから ”二礼二拍手一礼 ”
をと促される。

今度神社で参拝の時は二礼二拍手一礼じゃなく≪一本締め≫で、、なんてうそぶいていたが、
いざその場になると、神主さんの言う通りの作法に従っている自分がいた。 ≪ 参拝じゃなく惨敗 ≫

その後外に出て車のお祓いをし、全て終了。

初詣によく行くこの神社。 以前はそこの小さな空き地で毎年お焚き上げをしていたが、煙や匂いで
近隣からの苦情が続き、数年前からはこの<お焚き上げ>はしていないと聞く。


締め飾りや神札などもその空き地の隅に備え付けられた場所に保管され、業者が処分するのだそうだ。 

一時の煙や匂いを我慢できない近隣がほんとに増加しているのだろうか。 これも時の流れなのか。

業者も数年前に設立された株式会社。 タイミングが良すぎるではないか。 またまたふしだらな思いが。

神を信じていないはずの自分が、手を合わせ お祓いもする。 そんな矛盾だらけの自分がいる。

こんな思いじゃ ご加護など、、、。   これも文化や伝統の力なのか、、、不思議ですねぇ。 

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