無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

日本を悪くしたのは誰?

2007年08月23日 | Weblog
「愛国心で国が救えるというのは幻想でしょう。自民党が卑劣だと思うのは、自分たちがだらしなかった責任を憲法と教育基本法のせいにしていることです。」

何回も取り上げますが、愛国運動40年、「日本一の愛国者」と自認する超右翼、鈴木邦男氏のこの言葉は私にとって「よく言ってくれました」という思いの感謝感激の「真実をついた言葉」です。

何故感謝するかというと、左翼でもない私が自分の意見として同じことをいったとすると、意見を異にする人達から「左翼思想の持ち主」として、その一言で片付けられるからで、「決して左翼ではない人」からの発言は大きな意味を持ちます。
鈴木邦男氏は「諸悪の根源=憲法」と考えてこられた方なので、おそらく他の意見・行動では賛成できないことも多いと思いますが、上の発言は有難く、おおいに使わせてもらいたいと思っています。

◎「大人も子供も公徳心を無くしてしまった現状」「国民全てが個人主義に走りすぎている現状」をつくった原因。

子供は親のまね(模倣)をして育ちます。親がやっていることを見て、これは世間(大人の社会)ではやっていけないこと、これはやっていいこと、といった分別を親の躾と社会行動(世間との付き合い方)によって身につけます。
立派な親だと子供は尊敬し、ああいうふうになりたいとか親を乗り越えたいと思うものです。

●余談=ニュースで親子間の悲惨な事件を見るたびに我が家の子供達(もう大人だが)は別に教えた訳でもないのに素直でまともな考え方をし、親への思いやり等も充分持ち合わせており、立派に育ったものだとつくづく感心する。
「矢張り親がいい(親の考えが立派だ)と、子もまともに育つものだな」というと「反面教師だよ」と子供たちの返事。…余談終わり

この親と子の関係は、代議士(政治家)と国民(特に子供達)の間でもいえます。

日本の政治家が立派で、国家の方向性を定め主権在民をうたった憲法や法律(ルール)を守り、国民の福利に奔走し、世界を相手に外交面で丁丁発止と渡り合い、国際社会でリーダーシップを取ってでもいれば、子供達は政治家を尊敬し、「大人になったら政治家になって日本を良くするんだ。」といった「愛国心」が沸いてくるものです。
私の子供の頃は「大人になったら何になりたい」との小学生への問いにたいする答えの中に「政治家!総理大臣!」というのが多かった記憶があります。(戦後です…念の為)

日本の政治家は「世界で唯一の被爆国」「国連憲章に基づいた不戦憲法をもっている」といった国際社会のリーダーシップ(国連を権威付け世界を纏める方向)をとれる立場にありながら、アメリカの隷属国(注1)としてイラクに派兵(注2)し、世界の多くの心ある国々を失望させた。

ついでにもう一言いってしまうと、アメリカの先制攻撃の口実「大量破壊兵器」が無く、嘘だったと分かったのに、それを信じて派兵した独立国(日本)がアメリカに抗議しないどころか、嘘が分かって他の国が早々に兵を引揚げ、それでも指導者の責任を国民に追及されたのに、「期限付きだから」と言い訳して海外派兵した日本の元首はそのまま派兵を延長する法案を重要法案の一つとして通してしまった。派兵のイラク駐留費用も延長国会の費用(12日間で24億~50億円の税金が余分に使われる)もわれわれの税金なのです。日本国政府いわく「国益にかなうイラク派兵」ですから、「国益(公益)」は「国民の利益」ではない、ことを理解してください。

(注1)「日本はアメリカの51番目の州」などというカッコいい(?)ものではない。説明が長くなるのでまたあとで。
(注2)派兵じゃない、と思っている人に一言。世界のどの国の歴史の本に「日本は他の国と違って人道支援の為にイラクに自衛隊を派遣しました」と残ると思っているのか?アメリカは国連の決議なしに「大量破壊兵器を持っている」といってイラクを先制攻撃、これに賛成して軍隊を出した国ABC…の中に日本国の名も入っているだけです。

ルールを破ってもバレなければ「甘い汁が吸える」「いい思いが出来る」。嘘をついても騙せれば「自分の思い通りに出来る」。反対する者を暴力や脅しで押さえつけ「やりたいことをやったほうが勝ち」。こういった社会のルールを守らずにうまく立ち回った者が勝ちといった政治の(社会の)風潮を子供達は敏感にキャッチします。
親がやっているから、世間がやっているから、…は、究極的には「政治家・官僚がやっているから」、なのです。

「品格のない国家」は国民ではなく政治家が作り出しているのです。

選ばれた日本の代表者(総理大臣)は立派な人格者であることが求められます。

・「私は、今、この国の権力の頂点にいる」「私は君たちの(自衛隊の)最高司令官である」「私、内閣総理大臣は、自衛隊の最高指揮官であり、それこそ軍民の統制の象徴で…あります」
・「小型なら原子爆弾の保有も問題ない」「北朝鮮など核攻撃で焦土にしてペンペン草1本生えないようにしてやる」
・「この時の厚生大臣は誰だったのか!民主党の菅直人さんじゃありませんか!」と幼稚園児のように責任転嫁し
  菅直人氏の誹謗中傷ビラを自民党名で10万枚も作成し、ばら撒いた。(ばら撒きは未遂?)

  この「消えた年金」問題の経緯(時間差がありますよ)…「さて問題です。誰が一番悪い?」より借用

   1、基礎年金番号制度の導入を閣議で決定(菅直人)

   2、基礎年金番号制度の導入を実施(小泉純一郎)

   3、市町村にあった年金被保険者名簿の保存・管理義務をなくす(坂口力)

   4、手書きの年金台帳の破棄を命じた(推定?)(正木馨・元社会保険庁長官) 

参考資料「きっこの日記」より引用(無断盗用御免!)

手書きの年金台帳の破棄を命じて、その後の照合作業を困難にした元凶は、元社保庁長官の「正木馨(76)」だって言われてる。この恥知らずの大犯罪者は、1986年に社保庁を退官してから、お約束の天下りを5ヶ所も繰り返して、手にしたアブク銭の総額は、ナナナナナント! 8億円を超えるという。そして、今は、千葉県船橋市にある「財団法人復光会」の理事長のイスにふんぞり返り、田園調布のコムスンの折口会長宅からすぐ近くの5億円の大豪邸で、左ウチワで暮らしてる。そして、年金問題について責任を追及されると、人を小バカにしたような顔で、こうノタマッたのだ。
「ボクには責任はありませんよ。現場の監督者がしっかりやらなきゃねぇ~」

途中で年金問題を入れてしまったが、上の発言はまるで子供の発言、子供の喧嘩ではないか?これらが日本国を代表する首相の発言と思うと情けなくなる、と同時にこの「軍民の統制の象徴」である国家の権力の頂点にいると考えている人が憲法を改正して軍隊の総指揮権者となったら、それこそ「キチ○○に刃物」である。憲法改正で国民はそのキチ○○の手足となってこき使われ死ぬのかと思うと、空恐ろしくなる。

言いたいことが多過ぎて、書いている言葉一言一言にたいし「これについても説明し、意見を言わなければ」という気持ちに襲われ、まとまりが付かなくなってきた。

今回は、公徳心・愛国心が無くなった(注3)のは圧倒的多数の長期政権政党(国会)及び首相(行政)による「権力の腐敗」によるもので、自分を縛っているタガ(法)をはずそうとしている権力者のいうような「憲法(注4)や教育基本法(注5)のせい」ではない。という話ですが、まだまだ説明不足で私自身スッキリしません。

(注3)私の日記を最初から読んでいない人のためにもう一度、今年3月のアンケート結果、「日本の国に生まれてよかった」と思う日本人=90%以上、「自分は愛国心を持っている」と思う日本人=80%以上。
それでも「愛国心教育が必要」と国が言っているのは何故?「愛国心教育」=「国への忠誠心を叩き込む」以外に考えられないではないか。
(注4)「憲法」の争点とされている自衛隊の「軍隊(自衛軍)」としての承認。今の「自衛隊」は最高裁も、野党全党も(共産党も)その存在を認めているのに(現行憲法に違反しないといっているのに)何故「憲法を改正しなければ実情に合わない」といって改正を急ぐのか?この憲法さえ改正してしまえば権力者にとって「鬼に金棒」であとは怖いものなし、です。「押し付けられた憲法だから自分たち(日本人)の手で美しい言葉で書いた自主憲法を」「他の国は何十回と憲法を改正している。一回も改正していない日本はおかしい」……馬鹿らしい議論なのですが、これらについてはまたあとで。
(注5)教育基本法も国がやらなければいけないこと、権力が教育に介入してはいけないことを謳った権力者への「タガ」だったのですが、簡単に改正されてしまいました。この内容についても「またあとで」にします。
ただ「教育基本法があるから公徳心・愛国心が教育できない」といった国のレトリックにもなっていない言葉を信じる国民がいることに絶望感にも似た虚しさを感じます。この調子では「憲法」も簡単に改正されてしまうのでしょうね。
教育基本法(改正前)には「愛国心を教えてはいけない」とか「伝統は捨て去ること・大事にしてはいけない」とかは一切書いていないのです。(逆に大切にして…といった意味の文言も入っている)それなのに何故変えたのか?改正の内容を見た人ならすぐ分かります。改正は教育を国(行政)が支配するためだったのです。(またあとで)

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