⑥日本会議
本当に書き方がアトランダムになってきた。
日本では余り政治・マスコミに登場して来ない極右組織(団体)「日本会議」について、フランスの雑誌が記事にしていたので、日本が世界からどう見られているか?の参考になったらと思い、載せておく。
タイトルは「安倍晋三の隠された顔」。
この大日本帝国の象徴であった旭日旗を背景に安倍首相が写っている写真からも想像できると思うが、内容を少し書いてみる。
国際政治の世界では、ほとんど完全に無視されている事とはいえ、重大な事実がある。
それは世界第三の経済大国である日本国では、安倍晋三首相も含め政府閣僚の4分の3が歴史修正主義で権威主義の極右団体「日本会議」と呼ばれる、目立たないが影響力のある団体に属していることだ。
2012年12月に政権に復帰したとき(第二次安倍内閣発足時)、安倍晋三氏が新自由主義的であると同時に、戦前(大日本帝国時代)に郷愁を抱く、強硬な右翼政治家であることを知らない者はいなかった。
しかし明らかに反動的で反民主主義的なイデオロギーへの安倍晋三氏の政治的執念・根強さは日本国民には、あまり問題とされていなかった。(国民に過小評価されていた。)
「数か月前まで、安倍の最終目的は有名なアベノミクスによって日本経済を立て直すことだと多くの国民が考えていた」(年末の選挙の争点)と上智大学国際教養学部教授の中野晃一氏は分析する。
平和的で自由で民主的な憲法の根本的改変を容易にするために(国民の多数の支持を得るために)アベノミクスによる経済的成功を追求しているのではないか?と疑われる。
そうしてこのアベノミクスによる経済的成功を政府マスコミが前面に打ち出しているのも、彼が1997年の創設時から加入している団体、日本会議に特有の、帝国主義に憧れを持つ、古い秩序への回帰を国民に押しつける目的がある。
「逆説的だがこの非常に重要な団体は 日本では未だに真価を認められていない。」(日本で政治・教育・社会の中で猛威を揮っているのに、日本国民は気付いていない、という意味)
日本会議は1997年、一つは満州侵略を率いた帝国軍元司令官によって、もう一つは主に神道の宗教団体によって設立された、二つの極右団体の合併により生まれた。
「反動的で1930年代に郷愁を抱くこれら二つの集団は、日本が戦争中に行った残虐行為の過ちを告白することに耐えられなかった。彼らによれば日本人は帝国に誇りを持たなければならなかった」と、山口二郎は説明する。
1995年8月15日、村山首相が有名な謝罪宣言を述べた。
日本が、「植民地支配」を押し付けるためにアジア諸国を「攻撃した」ことを、日本の政府のトップが初めて、公に、そして公式に認めたのだ。
その日、世界は第二次世界大戦終結の50周年を記念していた。
反動主義者と超国粋主義者には、もう我慢できなかった。
「分裂したままではイデオロギー闘争に敗北してしまう、と理解したときに両者は合併した。」
反論する新しい運動、つまり「日本会議」を建設することが急務となった。
新しい団体の事務総長職は、1970年代の極右学生のリーダーで、今も強大な力を持つ椛島有三なる人物に委ねられた。
そしてこの団体は今、3万5千人の会員と200の支部を数える。
安倍晋三は1997年に国会議員になると同時に「日本会議」に、次いで日本会議を支持する議員団体に加入する。
「当時彼らは、保守の自民党でも少数派だった」と、中野晃一は言う。
「20年近く経った今日、彼らは自民党と内閣を席巻している。そして「日本会議」は、国会の40%に相当する289人の議員を集めている」
彼らのスローガンとは?
戦後の日本、「アメリカに押し付けられた」制度と生活様式から決別することだ。
彼らは、「勝者の正義」、戦争犯罪人を裁いた東京裁判の正当性を認めない。
彼らは歴史を自らの味付けにし、敗者の歴史を書き直したがっている。 (歴史修正主義)
日本帝国はアジアの民衆を「解放した」と声高らかに断言したい。
1938年の日本軍による南京大虐殺は作り事であり、 民間人に変装した数百人の中国兵が死亡しただけだ、と主張する。
日本会議の歴史修正主義者らは「慰安婦」は勇敢な日本兵を慰めて月末に手取りを増やして喜ぶ、単なる自発的な売春婦だった、と断言する。
■日本会議の目的は、歴史書を書き換えることだ。
中学校の教科書は、歴史学者の視点と同じく論争中の問題に関して「政府の公式の立場」を言及しなければならなくなる。(尖閣・竹島は日本固有の領土との記載義務)(改正教育基本法の主旨『愛国心』を教科書にどの様に取り入れたかを教科書出版社に明記義務を課した、等)
「別の言い方をすれば、歴史修正主義のぱっとしない教師が、南京で民間人の死者はなかったと断言すれば、それが我々の子どもたちの教科書に書き込まれることになる」と政治学者の中野晃一は説明する。
教育に関して、「日本会議」は「愛国」教育への回帰を熱望する。
彼らの夢は1890年代の大日本帝国時代の法 (天皇への全面的な服従) にできるだけ早く近づくことだ。
これで全てではない。
「アメリカの圧力下で」採択された1947年の平和憲法を、日本会議は根本的に変えようとしている。
その最初の標的は第9条だ。
この中で日本は「戦争を永久に放棄」している。
国粋主義者は世界のどこでも(派兵でき)、そして「自衛力」だけではない軍隊を望んでいる。
「安倍と日本会議にとって、第9条の廃止は決定的に重大だ。なぜならこの条文が軍国日本との決別を意味しているからだ」
運動は既に進行中だ。
昨年7月、政府は初めて「自衛隊」が日本の国土を離れて同盟国を助けることを憲法9条が認めていると断言して、同条の解釈を変更した。
それが最初の突破口だ。
日本会議は他の条文、最初に婚姻における男女の平等に関する第24条と決別するために、そこに殺到しようとしている。
彼らにとってもちろん、夫は全ての領域で配偶者を支配しなければならない。(家父長制度)
彼らはまた、戦前の風習に戻ることを望んでいる。
学校では、まず男子、次いで女子の五十音順で点呼されること…
戦後の裁判で裁かれた戦争犯罪人を含む、死亡した兵士が祀られる、靖国神社に国家が関わることを邪魔する、宗教と国家の分離に関する16条も廃止することを目指す。
最後に、明らかに、日本会議は天皇が、日本の政治の中心に戻ることを望んでいる。
安倍とそのお友だちの反動主義者は、どこまで行くことができるだろうか?
日本の誰もが、第二次世界大戦終結70周年記念の8月15日に首相が発するに違いない声明を待っている。
前任者と、どの位まで距離を置くことになるだろうか?
「ホワイトハウスは、地域の他の同盟国を失う恐れがあるため、余りにも反動主義の臭いがすることは受け入れられない。」
安倍の目的は、2016年7月の参院選を利用して、国会で憲法を変えるために必要な圧倒的多数を得ることだ。
それができるだろうか?
「日本会議はエリートの運動だ」、
中野晃一は 「大多数の国民は、その思想の大部分に反対している。しかし受身的な国民性のためアベノミクスが上手く行っていれば、国民はされるがままになりかねない。」 と言う。
今のところ 思いがけない人物がこれに対する抵抗勢力となっている。
それは81歳の天皇、明仁だ。
さる1月、新年の祝辞に際して、天皇は暗に歴史の反動的な解釈に反対であることを示した。
2月、長男である皇太子、55歳の徳仁殿下はさらに雄弁だった。
極めて稀な記者会見の席で、皇太子殿下は、戦争の歴史が「正しく伝えられる」ことを望んだ。
皇室は今や、日本の自由民主主義の最も優れた盾となっている。
これは 日本の週刊誌の記事ではない。
『フランス』のものだ。
日本のテレビや新聞などよりも はるかに詳しく掘り下げた報道をしている。
フランス人が如何に文化的であろうと、一般庶民が日本に対して これほどの情報を望んでいるとは思えない。
そういう知識階層に向けた記事であろう。
いまの「日本での情報」と言えば、
『火病』に陥った韓国の大統領があちこちで「日本の悪口」を言いまくっているが、諸外国からは迷惑がられ最も嫌われた国になっている。
「慰安婦」のねつ造がばれて、にっちもさっちもいかなくなっている、というたぐいの話ばかりである。
現に このブログを書く時にもどなたかが書かれた「韓国崩壊」の本のCMがずいぶん前から出ている。
中国に関しても、世界から嫌われている、と書く。--反対に 日本は好かれていると言いたいのだが--その日本が好かれている原因が「平和の国」であることを理解していない人々が そういうのも滑稽だ。
中国を直接調べてみると、連日のごとく欧米をはじめとする首脳が訪問している。
中には「日本」と親しいと思われる国でも、すぐそこまで来ているのに日本に寄らずに訪中している。
とても「世界が敬遠している」とは思えない。(夕刊フジの一面見出しは「韓国」「朴大統領」と「中国」ばかり)
日本情報ではとても理解できないことが繰り返されている。
「慰安婦問題」では、どう転んだところで日本の主張に「ヨーロッパ諸国」で賛成してくれる国は1か国もない、と何度か書いたが、そういう雰囲気しか 感じ取れないのである。
日本という国、そして『日本人社会』がこのようなものであるという認識が世界中に広まれば、それこそ日本は大きな「国益を損なう」ことになるだろう。
今日は、どなたかが書いたブログをそのまま(一部脚色して)載せた。
今日はここまで、またね。
本当に書き方がアトランダムになってきた。
日本では余り政治・マスコミに登場して来ない極右組織(団体)「日本会議」について、フランスの雑誌が記事にしていたので、日本が世界からどう見られているか?の参考になったらと思い、載せておく。
タイトルは「安倍晋三の隠された顔」。
この大日本帝国の象徴であった旭日旗を背景に安倍首相が写っている写真からも想像できると思うが、内容を少し書いてみる。
国際政治の世界では、ほとんど完全に無視されている事とはいえ、重大な事実がある。
それは世界第三の経済大国である日本国では、安倍晋三首相も含め政府閣僚の4分の3が歴史修正主義で権威主義の極右団体「日本会議」と呼ばれる、目立たないが影響力のある団体に属していることだ。
2012年12月に政権に復帰したとき(第二次安倍内閣発足時)、安倍晋三氏が新自由主義的であると同時に、戦前(大日本帝国時代)に郷愁を抱く、強硬な右翼政治家であることを知らない者はいなかった。
しかし明らかに反動的で反民主主義的なイデオロギーへの安倍晋三氏の政治的執念・根強さは日本国民には、あまり問題とされていなかった。(国民に過小評価されていた。)
「数か月前まで、安倍の最終目的は有名なアベノミクスによって日本経済を立て直すことだと多くの国民が考えていた」(年末の選挙の争点)と上智大学国際教養学部教授の中野晃一氏は分析する。
平和的で自由で民主的な憲法の根本的改変を容易にするために(国民の多数の支持を得るために)アベノミクスによる経済的成功を追求しているのではないか?と疑われる。
そうしてこのアベノミクスによる経済的成功を政府マスコミが前面に打ち出しているのも、彼が1997年の創設時から加入している団体、日本会議に特有の、帝国主義に憧れを持つ、古い秩序への回帰を国民に押しつける目的がある。
「逆説的だがこの非常に重要な団体は 日本では未だに真価を認められていない。」(日本で政治・教育・社会の中で猛威を揮っているのに、日本国民は気付いていない、という意味)
日本会議は1997年、一つは満州侵略を率いた帝国軍元司令官によって、もう一つは主に神道の宗教団体によって設立された、二つの極右団体の合併により生まれた。
「反動的で1930年代に郷愁を抱くこれら二つの集団は、日本が戦争中に行った残虐行為の過ちを告白することに耐えられなかった。彼らによれば日本人は帝国に誇りを持たなければならなかった」と、山口二郎は説明する。
1995年8月15日、村山首相が有名な謝罪宣言を述べた。
日本が、「植民地支配」を押し付けるためにアジア諸国を「攻撃した」ことを、日本の政府のトップが初めて、公に、そして公式に認めたのだ。
その日、世界は第二次世界大戦終結の50周年を記念していた。
反動主義者と超国粋主義者には、もう我慢できなかった。
「分裂したままではイデオロギー闘争に敗北してしまう、と理解したときに両者は合併した。」
反論する新しい運動、つまり「日本会議」を建設することが急務となった。
新しい団体の事務総長職は、1970年代の極右学生のリーダーで、今も強大な力を持つ椛島有三なる人物に委ねられた。
そしてこの団体は今、3万5千人の会員と200の支部を数える。
安倍晋三は1997年に国会議員になると同時に「日本会議」に、次いで日本会議を支持する議員団体に加入する。
「当時彼らは、保守の自民党でも少数派だった」と、中野晃一は言う。
「20年近く経った今日、彼らは自民党と内閣を席巻している。そして「日本会議」は、国会の40%に相当する289人の議員を集めている」
彼らのスローガンとは?
戦後の日本、「アメリカに押し付けられた」制度と生活様式から決別することだ。
彼らは、「勝者の正義」、戦争犯罪人を裁いた東京裁判の正当性を認めない。
彼らは歴史を自らの味付けにし、敗者の歴史を書き直したがっている。 (歴史修正主義)
日本帝国はアジアの民衆を「解放した」と声高らかに断言したい。
1938年の日本軍による南京大虐殺は作り事であり、 民間人に変装した数百人の中国兵が死亡しただけだ、と主張する。
日本会議の歴史修正主義者らは「慰安婦」は勇敢な日本兵を慰めて月末に手取りを増やして喜ぶ、単なる自発的な売春婦だった、と断言する。
■日本会議の目的は、歴史書を書き換えることだ。
中学校の教科書は、歴史学者の視点と同じく論争中の問題に関して「政府の公式の立場」を言及しなければならなくなる。(尖閣・竹島は日本固有の領土との記載義務)(改正教育基本法の主旨『愛国心』を教科書にどの様に取り入れたかを教科書出版社に明記義務を課した、等)
「別の言い方をすれば、歴史修正主義のぱっとしない教師が、南京で民間人の死者はなかったと断言すれば、それが我々の子どもたちの教科書に書き込まれることになる」と政治学者の中野晃一は説明する。
教育に関して、「日本会議」は「愛国」教育への回帰を熱望する。
彼らの夢は1890年代の大日本帝国時代の法 (天皇への全面的な服従) にできるだけ早く近づくことだ。
これで全てではない。
「アメリカの圧力下で」採択された1947年の平和憲法を、日本会議は根本的に変えようとしている。
その最初の標的は第9条だ。
この中で日本は「戦争を永久に放棄」している。
国粋主義者は世界のどこでも(派兵でき)、そして「自衛力」だけではない軍隊を望んでいる。
「安倍と日本会議にとって、第9条の廃止は決定的に重大だ。なぜならこの条文が軍国日本との決別を意味しているからだ」
運動は既に進行中だ。
昨年7月、政府は初めて「自衛隊」が日本の国土を離れて同盟国を助けることを憲法9条が認めていると断言して、同条の解釈を変更した。
それが最初の突破口だ。
日本会議は他の条文、最初に婚姻における男女の平等に関する第24条と決別するために、そこに殺到しようとしている。
彼らにとってもちろん、夫は全ての領域で配偶者を支配しなければならない。(家父長制度)
彼らはまた、戦前の風習に戻ることを望んでいる。
学校では、まず男子、次いで女子の五十音順で点呼されること…
戦後の裁判で裁かれた戦争犯罪人を含む、死亡した兵士が祀られる、靖国神社に国家が関わることを邪魔する、宗教と国家の分離に関する16条も廃止することを目指す。
最後に、明らかに、日本会議は天皇が、日本の政治の中心に戻ることを望んでいる。
安倍とそのお友だちの反動主義者は、どこまで行くことができるだろうか?
日本の誰もが、第二次世界大戦終結70周年記念の8月15日に首相が発するに違いない声明を待っている。
前任者と、どの位まで距離を置くことになるだろうか?
「ホワイトハウスは、地域の他の同盟国を失う恐れがあるため、余りにも反動主義の臭いがすることは受け入れられない。」
安倍の目的は、2016年7月の参院選を利用して、国会で憲法を変えるために必要な圧倒的多数を得ることだ。
それができるだろうか?
「日本会議はエリートの運動だ」、
中野晃一は 「大多数の国民は、その思想の大部分に反対している。しかし受身的な国民性のためアベノミクスが上手く行っていれば、国民はされるがままになりかねない。」 と言う。
今のところ 思いがけない人物がこれに対する抵抗勢力となっている。
それは81歳の天皇、明仁だ。
さる1月、新年の祝辞に際して、天皇は暗に歴史の反動的な解釈に反対であることを示した。
2月、長男である皇太子、55歳の徳仁殿下はさらに雄弁だった。
極めて稀な記者会見の席で、皇太子殿下は、戦争の歴史が「正しく伝えられる」ことを望んだ。
皇室は今や、日本の自由民主主義の最も優れた盾となっている。
これは 日本の週刊誌の記事ではない。
『フランス』のものだ。
日本のテレビや新聞などよりも はるかに詳しく掘り下げた報道をしている。
フランス人が如何に文化的であろうと、一般庶民が日本に対して これほどの情報を望んでいるとは思えない。
そういう知識階層に向けた記事であろう。
いまの「日本での情報」と言えば、
『火病』に陥った韓国の大統領があちこちで「日本の悪口」を言いまくっているが、諸外国からは迷惑がられ最も嫌われた国になっている。
「慰安婦」のねつ造がばれて、にっちもさっちもいかなくなっている、というたぐいの話ばかりである。
現に このブログを書く時にもどなたかが書かれた「韓国崩壊」の本のCMがずいぶん前から出ている。
中国に関しても、世界から嫌われている、と書く。--反対に 日本は好かれていると言いたいのだが--その日本が好かれている原因が「平和の国」であることを理解していない人々が そういうのも滑稽だ。
中国を直接調べてみると、連日のごとく欧米をはじめとする首脳が訪問している。
中には「日本」と親しいと思われる国でも、すぐそこまで来ているのに日本に寄らずに訪中している。
とても「世界が敬遠している」とは思えない。(夕刊フジの一面見出しは「韓国」「朴大統領」と「中国」ばかり)
日本情報ではとても理解できないことが繰り返されている。
「慰安婦問題」では、どう転んだところで日本の主張に「ヨーロッパ諸国」で賛成してくれる国は1か国もない、と何度か書いたが、そういう雰囲気しか 感じ取れないのである。
日本という国、そして『日本人社会』がこのようなものであるという認識が世界中に広まれば、それこそ日本は大きな「国益を損なう」ことになるだろう。
今日は、どなたかが書いたブログをそのまま(一部脚色して)載せた。
今日はここまで、またね。