無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

ショートコメント…その1

2009年10月22日 | Weblog
今日からしばらく、ショートコメントを載せたい。
今日は、次のブログ引用から始める。

「対等な関係」…“日々是好日”さんの10月15日のブログ

オバマ政権になって米国の日本大使に就任したジョン・ルース氏のインタビューをNHKの番組で見ました。
「対等な日米関係を目指す」とする民主党に対し、「米国にとって日本はこれまでも今も変わらず対等なパートナーだ」と氏が答えていました。
なるほど、そう言われれば、そうかもしれません。
日米は主人と家来の関係におかれているわけではなく、国と国として対等な関係です。
しかし、それなのに民主党に限らず誰かが「対等な日米関係を構築する」と言うとき、それはそれで違和感なく聞こえるのはなぜでしょう。

そういえば小学校のクラスなどで、ボス的な子は弱い子をからかったりいじめたりしますが、表向きには「おれたち友だちだよな」と言って肩を組むそぶりを見せたりします。
ボス的な子は自分が傍若無人に振る舞っていること自体に気がついておらず、「友だち」という言葉もウソではなかったりします。
でも弱い子の側は、自分の弱い立場に敏感に気づくものです。


私もこのNHKの会見を見ました。そして女性アナウンサーの質問に「何て馬鹿な質問をするんだ!」と怒り心頭に発しました。

ルース米駐日大使に「新政権(民主党政権・日本政府)は、貴国(アメリカ)と対等な日米関係を目指す、としていますが、日本国民からはそれを不安視する声が上がっています。それについてどうお考えですか?」といった類の質問をしたのだ!

この一言が如何に重要な意味を持つか?

外交は国と国の交渉事である。

昔から日本政府(首相)は米国の要求を断る時に「国民感情が…(そうすることを)許さない。」と言う言葉を使った。
日本国政府は日本の国民を代表しているのだから、私(首相)は賛成なのだが、国民の多くが反対する米国の要求は呑めない。と交渉し、米国はそれじゃ仕方が無いな、と引き下がったのだ。

ルース米駐日大使も、就任するに際し、今度の新日本政府(民主党政権)は『日本国民の圧倒的支持で誕生した』政権であり、その政府が言うことは『国民の意志』であり慎重に対応しなければ日本国民を敵に回してしまう、位の気構えで着任したはずである。

それが、この女性アナウンサーの一言で「新政権が言うこと」≠「国民の意志」と外交(交渉)相手に気付かせてしまったのだ。「オッ!これなら強く出られるな」と。
女性アナウンサーの一言で、新政府(民主党政権)は外交の一番重要な切り札『全日本国民の意志』を失ってしまった。
正に「売国行為」といっていいほどの失言(質問)である。

例えば、前政権の時、不平等条約が結ばれていて新政府が「見直してほしい」と交渉した時、相手は『新政府=国民の意志』ではない、と分かれば、にべも無く「ダメ」といえるのである。

身近な例で言えば日本株式会社が重要なお客様である米国株式会社から、納入商品を30%値引きしてくれと言われた、としましょう。
日本国株式会社の営業マンが「会社も苦しいから何とか10%値引きで交渉しよう」と交渉の場に臨もうとしました。
その時に米国株式会社が、他から「日本株式会社は30%値引きもやむを得ないと思っている」という内部情報が入ったとします。
あなたが米国株式会社の人間だとしたら、日本国株式会社の営業マンが『なんとか10%で…』という話に『分かった』といいますか。

このアナウンサーの質問は日本のマスメディアが作り上げた、日本国内だけの「懸念」である。
結局、また、私のマスメディア批判になってしまった。

日本のマスメディアは日本国民の味方ではなく、アメリカの味方ではないか、と思ってしまう。

米国は、交渉事であるから、当然「普天間飛行場の移設計画は『唯一、実現可能なものだ』」とし「日米合意(前政府との約束)に従って米軍再編を着実に実施するように」と迫った。

マスメディアは「早期履行を求めた」「早期履行を迫った」と米国側の立場に立った報道を繰り返し、米政府高官が「日米同盟に亀裂を生じかねない」と発言した、と載せている。
他はベーツ長官とかルース駐日大使とか実名であるのに、この重要発言は「政府高官」と匿名である。信じない方が、というより無視した方が賢明だ。

それにしてもアメリカの味方、と言うか奴隷になったマスメディアの報道はヒドイものだ。

先のアナウンサーの質問にルース大使は「“対等に”という表現は奇異に感じる。アメリカは今までも日本とは対等な関係と思っている」と答え、最後に「日本国には、アメリカに対し“友好”と言うよりも、それ以上の“特別な愛情”を感じる」とコメントしている。

私はこの“特別の”の中に“奇異な”とか“異常な”と言ったニュアンスを読み取る。

特別な愛情=隷従愛を感じたのではないか。

奥村チヨの“愛の奴隷”に♪あなた好みの、あなた好みの女になりたい♪とあるが、ルース大使は日本に“♪アメリカ好みの、アメリカ好みの日本になりたい♪”を感じ取ったのだと思う。

ショートコメントといっておきながらショートで無くなってしまいそうなので…。

今日はここまで、またね。