無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

国民統制の手法…その3

2009年10月17日 | Weblog
タイトルも「その3」まで来てしまったが、いまだにタイトルにそぐわない日記が続いている。今日も私が書こうと思っているタイトルの内容とは程遠くなってしまう。それほどテレビはどの局も「国民にとって恐ろしい意図」をもって報道している。マインド・コントロールと言っていい。

私の両親は生前、テレビをつければNHKばかり見ていた。他の民放テレビ局のお笑い番組など見ていると「そんなのばかりみているとお馬鹿さんになってしまうよ」として見ないように窘められたものだ。

今は、逆である。
私は国民皆に「NHKは見ないように」と訴えたい。これならば、他テレビ局の「お馬鹿さん番組」「クイズ番組(一部×)」「グルメ番組」「お笑い番組」を見ていた方がよっぽど健康的だ。(脳の健康のために)
勿論、もとから民放テレビの報道番組はNHKよりもひどかったのだが、NHKは国民が昔から「国民の為の報道をしてくれる」と信じているテレビ局であるため、余計、下記のようにあたかも中立・公平な報道をしているかのように国民を騙すやりかたは国民の信頼を裏切る行為であり、許せないものを感じる。本当に、全国民に「もうNHKニュース・報道番組は見ないように」と言いたくなった。

今朝のNHKテレビのニュース内容を最初から見れば分かる。

今日のメインニュースは「鳩山政権が初めて編成する10年度予算で一般会計の概算要求が麻生政権の88兆5千億円を超えて95兆円規模となる見込み。
過去最大の要求に膨らんだのは、民主党のマニフェストを実現する為の予算を盛り込んだからで、今後、財源問題が浮上してくる。」

(M:ここまでは、他の民放テレビと違い『マニフェスト至上主義のために過去最大の膨大な予算になったではないか。財源をどうするんだ』といったあからさまな民主党批判にはなっていない。ところが、それに続く映像は“民主党政権陥れ”以外の何者でもなかった。)

NHKテレビは、更にそのあと、この民主党政権の公約実現に向けて麻生政権時代の14.7兆円補正予算(緊急経済対策)のうち、緊急性や効果が薄いものについて一部執行を凍結し約3兆円を削減したことに触れ「(マニフェスト実行の為、予算を削られた地方では)不安と戸惑いの色を隠せません」と続き、高知県の一地方を映し出し「この地区は道路整備が日本で一番遅れているところで、離合も出来ない舗装もされていない道が多く、(離合に苦労して)救急車の到着が遅れ、住民の急患に対応できません。しかも大雨が降るとすぐに土砂崩れが起き道路が塞がれたり、陥落し村の人は『陸の孤島』に取り残されることになります。」と報道。
そして更にNHKは雨で陥没した山道や土砂崩れ現場を映し出して、住民の『都会では道が多いから、すぐ迂回できるからいいでしょうが、私たちにとってはこの道しかありませんから』といったコメントを流し「住民にとっては、まさに『命の道』であり役所は政府(民主党政権)の更なる予算削減もあるかも、と情報収集に忙しい」とお役所の困っているコメントやあわただしい事務所を映し出していた。

これを見た国民で「民主党はマニフェスト至上主義で政策を行なっており、そのために前政権がつけた予算を削り、こんなかわいそうな事を強行しているのだ。ケシカラン!」と思わない人はいないだろう。

その前日のNHKラジオでも「○○病院の『病院建て替えや“医師不足対策”用としてつけられた予算』が削られました」と報道し○○病院にインタビューし「予算一部削られましたが、予算が出たら何に使いたかったのですか」と質問。当然の「医師不足を何とかしたかった」という“答え”を引き出していた。


インターネットで情報を得ている人なら、直ぐに報道の“おかしい”点に気が付くだろう。

私は、これら報道内容を問題集にして国民に解いてもらいたい、と思っている。

設問は「下記報道内容の誤っている点・おかしいと思う点を述べよ」である。

先に挙げた二例の詳しい解答・解説は省くが、解答のヒントとして

①民主党政権が削っているのは前政権が『緊急経済対策』として出した経済不況脱出(国民生活保護)の補正予算(追加金)である。
つまり、これだけ国民生活が窮地に追い込まれなければ出なかった金なのだ。
…もうお分かりですよね。意地悪して、この先は略します。(本当は書きたいことが多過ぎる為です。悪しからず)
もう一つヒント=普段の心がけが大切です。(勿論、政府の事です)

②病院の例でもそうです。新政府は『病院建替え』の予算を今年度は緊急経済対策が必要だから待ってくれといって『削減』したのです。政府が見直しの時に何回も言っていた『緊急性』の問題です。
名目「医師不足対策用」は各省に出した『基金』と同じく、これから検討していく為の金であり『今年金が出なければ死んでしまう』といったものではありません。
(逆に、政府に今すぐ緊急対策をとってもらわなければ死んでしまう、という国民・企業は私の周りにも数多く見られます)

地方の医師不足は、詳しくは名称を忘れましたが自民党政権の時に施行された法改正により地方病院に医師が行かなくて良くなった事に一因があります。(これも詳細は省きます)

上の例の「道路」も「医師不足」も自民党政権時代の失政(不作為含む)による負の遺産である。

マスメディアは民主党政権が14.7兆円の補正予算から『緊急性』と『効果面』を見直し凍結・留保・中止した政策を、その予算を削られた・凍結された側(ほとんど全ての削減箇所)の不満・政権批判をとりあげ、民主党・鳩山政権と国民を分離させようと必死である。

こんな報道の仕方では前に載せて頂いたコメント

■民主党はこども手当の財源のために新生児集中治療室整備費を削ろうとしているが、本末転倒な話だ。

■長妻氏は死者が次々に出ているなか、新型インフル対策費も削るようで、小さな子供がいるうちのような家庭は気が気ではありません。

■また台風18号が一過した直後ですが、災害対策費も削られ生活保護の母子加算にあてられます。

■農家への補助金、農業者育成開発費などが削られるのに、一方では刑務所の増設、改築の費用は収容者の人権に配慮して補正予算から削らず残す。

民主党さんの優先順位は、私の様な一市民のそれとはかけはなれているようで、少し怖くなってきています。…コメントの概要終わり

私はコメントされた方をどうこう言うつもりはない。

先のNHKのような報道の仕方(マインドコントロール)によって、国民が民主党に対しコメントさんのように思ってくれたら“してやったり!”“大成功!”なのである。誰がかって? 新政権を国民から孤立させよう、としている日本を支配してきた“旧悪”(植草氏の言葉を借りれば“悪徳ペンタゴン”)の連中が、である。

■民主党のやることは“少し怖く”なる。

■民主党に(政治を)やらせておいたら、4年後どの政党が政権をとろうが国は「焦土」(メチャクチャ)になっています。

■支持者(国民)が甘やかすから(民主党の)閣僚の失言は相次ぎ、未だに国会は召集されないといった“醜態”をさらしているのだ。


マスメディアの国民に対する影響力はこんなにも強力なのだ。

次のたとえが的確かどうかは少々疑問だが、書いて見る。

私が見た国会中継で省に昇格し自分で予算請求が出来るようになった防衛省の予算要求に「ヘリコプターが老朽化して、これでは緊急時の物資・自衛隊員の輸送に支障をきたしかねないので、更新したい(新品と買い換えたい)」というのがあった。それを今回の政府(民主党政権)のように「国の経済情勢から今年は保留してくれ」といったとします。
それに対しマスメディアは「この予算が削られたのでは、もし緊急事態が起こったとしても国民の安全は確保できない。どうするんだ!」と予算削減を批判する立場の人たちを映し出して報道をし、それによって国民が同調し、そうだそうだといって騒ぐ。(M:日比谷焼き打ち事件を髣髴とさせる。もっとも私が生きて見ていたわけではありませんが…)

たとえが的確かは疑問だが、今の民主党政権に対するコメントのような国民の声は上の例と似ていると思いませんか?

本当に書きたいことが多過ぎて、書いているうちに忘れてしまいます。(本当に年をとったものです)

私の言いたいことにたどり着く前に今日も気力が続かなくなった。また、次回を見てください。

その前に書いておくが、NHKはこの「道路が狭く、直ぐにがけ崩れや陥没を起こすで通行に困っている住民」報道の次に、お決まりの日刊「新型インフルエンザ」の恐怖について(対策について、ではない)、続いて特集は「羽田のハブ化」問題で、既に森田千葉県知事が前原国交省とあって納得し「今日は良く眠れます」として、チョンとなったはずなのに、映像は例の森田氏の「冗談じゃないですよ。怒りで眠れません」から始まって、ハブ化について解説し「いずれにしても(この問題は)今後、波紋が広がることが懸念されます」で終わらせていた。

ニュースはそれで終わりである。!!!!!

私が何を言いたいか。何に怒っているのか。

それは、マスメディアが自民党政権時代の旧態依然とした報道姿勢を反省していない、という点だ。

つまり、マスメディアが国民生活の現状、国民の困窮状態を少しも報道しないことだ。国民の為の報道をしないことだ。

この後、長々と書いたのだが、あっという間に消えてしまった。茫然自失!気力喪失!
本当に言いたいことは、この次になってしまいました。下記に私が同感したブログを載せて今日はここまでとします。またね。


マスメディアの歪んだ情報操作に警戒が必要植草氏2009年10月16日

新政権の初めての予算編成となる2010年度予算の概算要求が改めて実施された。
2009年度当初予算が88.5兆円の規模であったのに対して鳩山新政権の2010年度概算要求額は95兆円を突破した。

それを受けて、朝日・読売・日経・産経各グループは懸命に鳩山新政権批判を展開しているが公正さを欠く論評は有害無益である。

日本の国民が総選挙を通じて鳩山新政権を発足させたにもかかわらず、日本のマスメディアは主権者である国民の意志を尊重していない。
2005年9月の総選挙後、小泉政権万歳を繰り返したマスメディアは、今回の総選挙後に鳩山政権万歳の報道を全く展開していない。

新潮・文春も下品な鳩山政権批判を繰り返している。
これらの異常なマスメディアの背景に大きな力が働いていることを、十分に認識しなければならない。

日本テレビ系列番組で、太田光氏は必死の形相で民主党攻撃を展開しているが、論理性を完全に欠いた主張には「マスゴミ」以外の名称を考えつかない。
主権者である国民は、この番組でアジテートする三流、四流の出演者の醜悪な主張の誤謬を見抜いて、冷静さを失わないように留意しなければならない。

自民党が少数野党に転落し「政官業外電の悪徳ペンタゴン」が狼狽するのはよくわかる。
しかし、公共の電波を利用して不公正極まりない番組を編成して垂れ流すことは、許されざることである。

民主党が総選挙に際してマニフェストに掲げ、2010年度に実行しようとしている政策として、子ども手当、高校授業料無償化、高速料金無料化、農家個別所得補償が提示されている。
鳩山新政権は責任をもってこれらの施策を2010年度に実行しようとしている。頼もしいとしか言いようのない姿勢である。
これらの施策を盛り込んだ概算要求の規模が95兆円を突破したことを、三流の論者は批判するが、見当違いも甚だしい。

麻生政権は2009年度が始まる前に14兆円もの巨大な規模の補正予算を編成して、衆議院の多数の力だけで成立させた。(本予算88兆5千万円)
2009年度の一般会計予算は103兆円規模に膨張したのである。
この補正後予算の規模と比較すれば、2010年度当初予算の規模は大幅に縮小したものになる。

財政赤字の拡大を問題にするなら、批判の対象には鳩山政権でなく14兆円規模の2009年度補正予算を編成した麻生政権の行動があてられなければならない。
偏向マスメディアは麻生政権のバラマキ補正予算編成をまったく糾弾しなかった。そのマスメディアが、鳩山新政権が発足した途端に財政収支に目くじらを立て始めるのは滑稽としか言いようがない。

また、2010年度予算の規模を経済学的に論じるためには、2009年度補正後予算と比較しなければ意味がない。2009年度補正後予算が大膨張した以上、不況下の2010年度に予算規模を急減させる選択肢は存在しない。

また、2009年度予算で麻生政権が国税収入を46兆円と見積もったが、この見通しが40兆円水準に下方修正される可能性が浮上している。税収が減少すれば財源を調達しなければならない。見かけ上、国債増発を避けるなら埋蔵金を活用すればよいが、会計の透明性の視点からは国債を増発する方が健全とも言える。

(…中略…)いずれにせよ、税収の見積りを誤ったのは麻生政権であり、この責任を鳩山政権に帰すのは筋違いも甚だしい。…(中略)このような低レベルの出演者に筋の通らない発言を許すこと自体、公共電波の濫用と言わざるを得ない。

鳩山新政権発足後の新政権の政策対応に大きな問題は存在しない。
にもかかわらず、マスメディアが公共の電波等を濫用して、鳩山政権を攻撃する無理な世論誘導を図ろうとしていることは、常軌を逸している。
鳩山新政権は、こうした意味でのマスメディアの暴走、公共電波の私物化に対して、腰を上げる必要があると思われる。

マスメディア論調が操作されていることについて、主権者である国民は、はっきりとした現状認識を持たねばならない。
マスメディア報道に流されては、政権交代の歴史的偉業の足元がすくわれると言った事態が生じる危惧がある。

読売・朝日・日経・産経の偏向は、日本のマスメディア全体の偏向と言い換えてもよい事象だ。…引用終わり


(もう一つ『カナダde日本語』さんのブログから引用)

このところ民主党の支持率が高いせいか、マスコミの民主党攻撃がますます激化しているようで、読むに耐えない記事が多いんだよね。
恐らく、官僚が何らかの圧力を加えてくるのだろうと思うけど。
特に『産経』はもちろんのこと、『読売』や『時事通信』や『日テレNEWS24』とかいうのがひどいね。
例えば、補正予算にしても、執行停止額がほぼ3兆円に到達してるのに、何この記事のタイトル。

補正見直し2兆9259億、3兆円に届かず(読売新聞 - 10月16日)

これが自民党政権だったら、どのマスメディアも次の毎日新聞のようなタイトルをつけただろうに。

補正予算:執行停止額を閣議決定 目標の3兆円ほぼ達成(毎日新聞 - 10月16日)

とにかく、自公政権が続いていたら、3兆円もの血税が無駄になるところだったわけだから、民主党が一生懸命がんばって無駄を省いてくれていることは国民にとってはありがたいことだと思う。

これで又、今度は鳩山首相が赤字国債を増発しても実行することに世論の反対が強いと判断した場合は、公約を一部見送ることもあり得ると述べると、ブレてるとか文句言い始めるんだろうね。
でも、民意を反映するために『国民が反対するなら』優先順位の低い公約を見送るのは当然のことだろう。

他にも、いまだに鳩山首相の献金問題を延々と追及しているし、鳩山、小沢体制にたった1ヶ月で溝が生じているとか、まだ政権が始動してから1ヶ月しかたっていないのに、とにかく自民党系マスコミは、官僚によって指示されているのか知らないけど、民主党叩きに余念がない。

官僚とマスコミによる民主党イジメの構図が見えてくるようだ。…引用終わり