3月5日月曜日、私は面接に行った。
去年、息子の同居人の親と会うときに買ったスーツを着て。
私の生活にスーツはいらない。
20何年かぶりに買ったスーツだ。
あの会社の面接にスーツなんか着ていく必要はないかな、
なんて思ったりしたが、でも、これはカタチだ。
その日、女房は会社の公休で休んでいた。
女房に送られて家を出た。
土曜日に会社の状態を見て私は少々怖じ気づいていた。
あんなところで私は働けるのだろうか?、と。
でもそのときの私は仕事が欲しかった。
就職しないととてもまずい状況になる。
自分自身が壊れそうだった。
生きていることが持続できない心境でした。
しかし、なんでしょうね。
そんなときも毎日九想話を書いていた。
とても九想話など書いてる精神状態ではなかった。
でも逆に、九想話を書かなくては、
ということで生きていたのかもしれない。
なんだかよくわかりません。
会社の事務所だと思われる前に車を停め中に入った。
奥の机の前に坐っている人がいた。
その人が埼玉営業所長だった。
その人の前に坐って履歴書、職務経歴書を渡し、
5分ほどで採用が決まった。
今思えば、面接に来た人はだれも採用するんだろうと思う。
なにしろ1年前、会社で働いていたのは中国人が4人だった。
翌日から働くことになった。
「汚れていいものを着てきて下さい」といわれた。
車に戻って私は、嬉しさ3割、
あとの7割は、ここでやっていけるのか?という思いだった。
しかし、やるしかない。
働かなくてはならない。
女房に「採用された」とメールを送った。
家に戻ると、女房も義母も喜んでくれた。
夕飯に久しぶりにマグロの刺身が出た。
これで「職安通い」は終わりにします。
とりあえず就職しました。
さて、就職したのはいいけれどこのあとどうなりますか?