試し酒

2012年02月10日 | 健康・病気
試し酒 一


今夜の午後9時30分から、日本の話芸「落語“試し酒”」 桂文楽(NHK教育)をやっていた。
(NHK教育を「Eテレ」なんて書きたくない)
これを録画したのを夜勤を終えて家に帰って観た。

私は、桂文楽がやるというから黒門町(八代目)と勝手に思っていた。
むかし録画したのを放送するのかな、でも、黒門町には「試し酒」は合わないなと思っていた。
ところが、やったのは九代目だった。
なんでだろう?こんな面白い噺なのにつまんない。
噺家がちがうとこんなに変わってしまうものなんですね。
私は、30代の頃テレビで柳家小さんの「試し酒」を聴いた。
これが最高に面白かった。

「試し酒」という噺はこんな内容です。
近江屋の旦那と馴染みの旦那が会って話をしている。
そのうち酒の話になり、連れてきた下男の久蔵が大酒飲みだと話すと、
近江屋の旦那が、「その下男が酒を五升飲んだら下男に小遣いをやり、あなたにはご馳走しよう」という。
「それでは、久蔵が五升飲めなかったら、近江屋の旦那を温泉に招待しましょう」ということになった。
そのことを久蔵を呼んで話すと、「ちょっと外で考えさせてくれ」と久蔵がいう。
近江屋の旦那は、武蔵野の遠景を蒔絵で描いた(野が見つくせない→「飲みつくせない」という洒落)
1升入る杯を用意し、久蔵を待つ。
戻ってきた久蔵が酒を五升飲むことを引き受ける。

久蔵は、まず一息に大杯を飲みつくす。
2杯目からは味わって飲むという。
酒を飲みながら講釈をたれる。
この講釈が面白い。

とうとう久蔵が五升を飲み干す。
近江屋の旦那が敗北を認め久蔵に尋ねる。
「酒を五升飲めるかどうか賭けをする前に、おまえは外で考えてくるといったが、何をしていた。
 酒が飲めるようなおまじないでもしていたのか?」
「ウァハッハッハッ、おらな、これまで五升と決まった酒を飲んだことないがら、試しに飲んでみたんだ」

YouTubeに動画がなかった。
ニコニコ動画にはあります。
会員登録をして観て下さい。
サイコーですよ。
コメント
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