ゆっくりのんびり市町村廻り

何年かかるか、もしかしたらできないかもしれないけど、日本の全市区町村の制覇を目指して頑張ってみる!

142日目 高松で在りし日の宇高連絡船を憶う

2016-01-23 23:59:45 | 北四国
2015年12月29日(火)

志度を出れば後はひたすら千葉に戻るだけなのですが、もちろんそのまま真っしぐらに帰るはずもありません。

栗林(りつりん)公園北口駅で下車→
ここで降りたら日本に関する旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で星みっつ!に格付けされた(「わざわざ旅行する価値がある」という意味)特別名勝・栗林公園はすぐなので絶対に行くべきなのですが、志度寺での一件で時間がなくなってしまいました。あのBB(略)め・・・。
というか無理すれば廻れなくもなかったんですが、せっかくの三星は是非時間をかけて見たいので・・・。

とりあえずホテルにて荷物を置いて一休みしてから街へ。
香川県庁
今や全国的に知られるようになった「うどん県」、100万人をやや下回る人口。
全都道府県で一番面積が小さく、しかも自治体で一番広い岐阜県・高山市以下。

明治4(1871)年にできた香川県は、明治6年に今の徳島県に当たる名東(みょうどう)県に呑み込まれるも、香川と徳島は反りが合わなかったようで、明治8年にまた香川県として独立する。
ただ今度は県令と県役人との対立がきっかけとなり、明治9年に愛媛県に吸収合併させられ、明治21年にようやく全国で最後に誕生した県として晴れて再び分県する。
くっついたり離れたりどこぞの芸能人を見ているよう。

高松出身の文豪で、芥川賞や直木賞を創設した菊池寛に因んだまさに「菊池寛通り」を進むと、中央公園があります。
菊池寛の生家跡の碑→
せっかくの碑なのに後ろには公衆便所。もう少しレイアウトの面は何とかならなかったのかねえ。

(559)香川県高松市役所
四国の企業の本社や、大企業の支店、四国を管轄する国の出先機関などが集まる四国の中心拠点。
ただ人口は四国では松山市に次いで2位の約42万人。
中央公園では様々なイベントが行われ、園内には香川県出身の偉人の銅像が見られます。もちろん菊池寛も。

中央通りを北へ→

↓高松市のアーケード街の総延長2.7kmは日本一。

後でブラブラするつもりでおります。

↓栗林公園を諦めたので、せめて高松城跡である玉藻公園を・・・。

と思って行ったのですが、想定通り休園。
約230年間にもわたって高松を治めた松平氏の居城。堀に海水が引き込まれた水城で、ここと今治城(愛媛県今治市)・中津城(大分県中津市)とで日本三大水城という。一応全て見てはいるけど、どれもお城の中には入ったことなし。

高松琴平電鉄の「高松築港駅」→
お城の石垣にベッタリ身を寄せている珍しい駅。

↓高松築港駅の目と鼻の先にあるのがJR高松駅。

正直言ってJR四国本社のお膝元の駅舎としてはかなりちっぽけ。昔の方が貫禄あったような。
県も小さいからこうなのか、経営が苦しい(との噂される)JR四国の懐事情のせいなのか・・・。

↓駅前とそこにある像→
 
高松を訪れた人にはニッコリ笑った鬼がお出迎えしてくれます。
怖いハズの鬼にもっと癒されたい(?)という方は、高松沖にある女木島(めぎじま)という島へ是非!
そこはむかーし昔、イヌ・サル・キジを率いた桃太郎が鬼をやっつけたとされる鬼ヶ島でございまして、「鬼ヶ島大洞窟」なる観光スポットがあります。

ところで、女があれば男もある、というワケで男木島(おぎじま)という島もあります。
どちらの島にも古い集落が残っており、集落町並み散策好きな方には超オススメなんだそうです。

高松港→

港を眺めるうちにハテ?、帰省時に幾度も乗った国鉄宇高連絡船の桟橋はどこだろう? 見回してみたのですが、それらしきはちっともない。
そこで客待ちしていたタクシーのおっちゃんに聞いてみると「あそこらへんだよ」と教えてくれる。
それが「高松港旅客ターミナルビル」→

↓早速行ってみると、モニュメントがあるではないか。




↓当時(黄色の線)と今(緑の線)の海岸線がひと目で分かります。

左下の緑の塊が今の高松駅で、その斜め上が私がいる所、黄色く細長いのはその頃の高松駅。
ちょうど今いる場所が桟橋、というか海だったのか。信じられないな。

↓下船後、帰省客でごった返す中を掻き分けて通路を歩いて階段を降り、この横にあったディーゼル音が鳴り響くホームへ・・・とセンチになる。


↓ついでに連絡船の思い出と言えばコレ。

船に乗ったら必ず甲板に行って、そこで潮風に当たって海と島々を眺めながら食べた「讃岐うどん」はとっても美味しかった。
その味を知っている人は皆が皆そう言っているのだから、本当に美味しかったんだろうなあ。

↓駅で営業している「連絡船うどん」に入って、その頃の思い出に浸るとするか。

地元の人は、駅前や繁華街・幹線道路沿いにあるお店で満足しているのはシロウトだと言うけれど、でもいいのだ。
よそから来た人は、香川県で「讃岐うどん」を食べられればそれで満たされるのだから。

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参考・カッコしてあるのはこれまで行った所→