純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

日本酒と小説・・・満身創痍

2013年04月03日 | とりとめもなし


先日の神戸新聞に載っていた小説が私の琴線に触れた

酒造りに関する小説(題名:酒田杜氏の大吟醸)だったからだ



なかなか面白く読ませていただいた

しかし

気になるところが1点ある



蔵の名誉と誇りにかけて

新酒鑑評会の金賞を獲得を目指す・・・


なんてなこと・・・



本物の純米酒づくりをしている蔵では

少し路線が違うので

この新酒鑑評会出品を放棄している蔵が多いのも事実なのだ



なぜなら「新酒」鑑評会なので

新酒ができあがった直後の5月に行われるが

「新酒」であるので

この時期に本来の滋味深い米の旨味を出すことが難しい

だから味わいはいわゆる

「淡麗辛口」

という可もなく不可もなくという味わいが推奨される

これは減点法なので

雑味や味の多さや袋香などの欠点があるかないかを審査されるからだ

そして

この小説に書いてある通り

いわゆる吟醸香というフルーティな香りが立つ酒でなければ

審査員の好みに合わない

しかし

こんな香りが立つお酒は燗にすると

臭くて呑めない!


また

ある程度造りを弱くして

新酒でもそこそこ旨味をのせて審査員好みにして出品せなばならない

だから金賞受賞酒であっても

ひと夏越すとだれてしまう酒質の酒も多い


造りの強い酒で

3年後に真価を発揮してくる純米酒であれば

新酒時には渋いばっかりの酒であることが多いので

こんな酒は論外として落とされてしまう


また温度は常温での採点となるので

実際米の旨味のポテンシャルが一番発揮される

40~50度での燗で美味い酒とも

区別されてしまう


そして決定的なのは

呑まないことだ

呑んで採点しない

すべて吐き出してしまう


実際呑んで美味いお酒を選んでいるのではなく

舌だけの採点であることも難しい問題だ

呑んで美味い酒と

舌で味わい美味しい酒とは

少し違う


だから最近の蔵元さんは

新酒鑑評会での金賞受賞を栄誉と考える人が

少なくなってきていると思う


お~おっと・・・

熱に冒されて

又つまらぬ戯言を書いている

申し訳ない  m(__)m


なんせ風邪をひいてから1週間たつが

いまだに微熱が延々と続いている

今日別の医者に行くと

風邪から来る気管支炎を併発しているとのこと

血液検査では

それほどひどい炎症反応がでていないようだったが

とにかく点滴をうってもらい

気管支炎の抗生物質と高血圧の薬ももらった

血圧については今日も病院で測ると

186-110で看護婦さんがビックリしていた


はっきりした血液検査の結果を聞くのと

体調の経過を見せるために

4日後にもう一度いかねばならない


また今朝には

咳をした拍子に「ぎっくり腰」になってしまうし・・・


まさに


満身創痍


つくずく軟な体になってしまったなぁと思う


でも1時間ほど走ったら

復活できそうな気もしているのだが・・・(笑)


実際走らないストレスも相当溜まっていることが

高血圧の原因の一因だとも思う


とにかく今週も商売頑張ります!

(^_^)v


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